2017年に発表された、第1回木下グループ新人監督賞で、241本の中からグランプリに選ばれた映画「AWAKE」が、12月に公開されることが決定。

主演の吉沢亮をはじめ、若葉竜也、落合モトキ、寛 一 郎、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことが出演することが明らかになった。

映画は、2015年に実際に行われた、当時ネットユーザーや将棋ファンの間でかなりの物議を醸した、「棋士VSコンピュータの対局」に着想を得て、山田篤宏監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。

天才に敗れ、棋士になる夢をあきらめた、主人公・英一(吉沢亮)が、冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会った「AI将棋のプログラミング」に新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たすという青春物語。

吉沢がこれまでのイメージを覆す、内気で周囲との関わりが苦手な英一の感情を、動きの少ない芝居でどのように表現するのか、注目される。

映画「AWAKE」12月、新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

<吉沢亮 コメント>

とにかく脚本の面白さにやられました。素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんと少しずつ形にして行く時間はとても幸せで、個人的に今まで出演した作品の中で1番好きです。

将棋以外何もなかった男が、仲間との出会いや衝突、ライバルとの再会を通して、沢山の大切な物を見つけていく青春ストーリー。勝ち負けにこだわるのか、勝ち方や負け方の誠実さ、美しさにこだわるのか。とても素敵な映画になったと思います。 

<若葉竜也 コメント>

将棋に「まぐれ」や「運」での勝利は⼀切なく、⼰の実⼒だけで闘う棋⼠という⽅々に、昔からすごく惹かれていたので、オファーをいただいて、うれしかった反⾯、⼤きなプレッシャーもありました。

棋⼠から滲み出る勝負師の緊張感や、独特な異物感、将棋盤の前での振舞い、そして、駒を操る美しい⼿。将棋の駒も触った事がない⼀介の俳優が体現するのは、並⼤抵の事ではない、と強く感じました。

将棋を題材にした映画と聞くと退屈で静かでTHE 邦画と⾔うイメージがあるかもしれませんが、ドエンタメです。将棋のルールがわからない⽅でも楽しんでいただけます。なぜなら将棋のルールがわからない⼈も制作スタッフの中にいて、意⾒を聞きながら撮影したので。

そして、⽭盾するかもしれませんが、個⼈的には、将棋映画ではなく、最⾼の⻘春映画だとおもっています。期待してください。

<落合モトキ コメント>

「うわ!これは頭がキレッキレの役だなぁ、専門用語多めだな~」というのが最初の感想(笑)。主演の吉沢さんはぜひ共演してみたかった役者さんでしたし、周りのキャストの方も実力のある役者さん達ばかりでしたので、これは頑張らないとなと(笑)。

監督がどんな絵を撮るのか非常に楽しみでしたし、この作品は早くみんなに観てほしい!と台本を読みながらクランクインを待ちわびていました。

僕の勝手な偏見で将棋は年配の方が趣味でやっている物という古風な先入観がありまして…。しかし、最近では藤井(聡太)さんのタイトル獲得最年少記録更新の話題もあり、若い方も将棋を目にする機会が多いかと思います。

人間と人工知能どちらが強いのか!?誰もが疑問に思うこの題材をエンターテイメントとして面白く描いている作品だと思います。AWAKEにかける男達の情熱を見て楽しんでいただけたら!

<寛 一 郎 コメント>

AI将棋対天才棋士というのは、今までの将棋映画とは一味違う、少し突飛な設定だなという印象を持ちました。その中で葛藤や苦悩などをうまくエンターテイメントとして落とし込んだ作品になってると思いますし、脚本を読んだ印象でした。

吉沢さんと若葉さんの鬩ぎ(せめぎ)合いはもちろんのこと、その狭間にいる人間やそれによって動かされる人間もうまく描かれてると思います。

<馬場ふみか コメント>

私自身これまでまったく将棋というものに触れてこなかったので、こんな世界があるんだなと驚きました。将棋がとても注目されている今、私もこれをきっかけに将棋についてすこしでも知ることができるんだなとわくわくしました。

とても緊張感のある対局のシーンはもちろん見どころです。私も実際に見ていてぐっと集中して前のめりになってしまいました。ただ、将棋だけでなくそれぞれの成長していく姿もぜひ見ていただきたいです。

<森矢カンナ コメント>

きっと前世からの因縁なのか、または友情なのか、(主人公とライバルの)2人の強い結びつきを感じました。そして将棋を詳しく知らない私でもおもしろくて、一気に読み進めた脚本でした。

影があるから光がある。情熱をもって向き合うことの美しさ、勝ちという一つを求め続ける2人の目を、ぜひ映画を観て感じてほしいです。