“目の保養”となるような、編集部おススメの男性を紹介する「眼福♡男子」Vol.75は飯島寛騎(いいじま・ひろき)が登場。

1996年、北海道生まれ。2015年「第28回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞し、翌年には『仮面ライダーエグゼイド』に主演。一躍、人気者となり、その後も多くの作品で活躍している。

そして、先月には2nd写真集「六彩」(主婦と生活社刊)をリリース。「僕の大好きなスタッフさんが集まって、僕の表現したいことを全力で形にしてくれたので、マジでいい感じに仕上がってます!」と胸を張る写真集制作の裏側を、この<仕事編>でインタビュー。

飯島寛騎 4年ぶりの写真集はファッションショーのような彩り!今の心境を色で表すと「オレンジ」

後日、公開する<素顔編>では飯島の“今”に迫る。

渾身のカットは表紙。中性的な魅力を出したくて、満場一致で決定

――写真集が発売されて約1ヵ月が経ちましたが、反響はいかがですか?

2017年にリリースした1st写真集「Hiroki」とはまったく違うテイストに仕上がったので、多くの反響をいただけてうれしい限りです。見る方ごとに違った視点で楽しんでいただけたらという思いで作ったので、さらに多くの方に見てほしいです。

――1st写真集と比べて「顔つきが変わった」と話していましたが…。

衣装やシチュエーションによって、そのときに自分が感じていたことを表情に出せたのかなと。僕自身が撮影を心から楽しんでいたことが、表情から伝わったらうれしいです。

――今回の写真集制作で特に楽しかったことは何ですか?

衣装はこうしよう、背景はこうしようという事前の打ち合わせが楽しかったです。そして、現場に入ってからも、さらにいいものにしようと皆で意見を出し合っているときに、みんなで作っているんだと実感できたことも楽しかったですね。

――飯島さんのこだわりがつまった写真集ということですが、特にこだわったのはどのような部分ですか?

表紙のカットです。中性的なものにしたくて、女装をするつもりだったんですけど、それはNGになったので、スカートを履き、パールのアクセサリーを付け、髪もサラサラにして撮りました。もともと表紙用に撮ったカットではなかったのですが、トータルで見て、これがいいと全員の意見が一致し、表紙に決まりました。

――和服の写真がお気に入りだと話していましたね。

和服って洋服にはない武骨さと力強さが出るので、今回どうしても入れたかったです。着る機会もほぼありませんし、せっかく日本人に生まれたのなら、日本のよさを入れたいなと。

自分で言うのもなんですが「金髪はめっちゃ似合ってる(笑)」

――普段のファッションのこだわりについて聞かせてください。

着やすさ重視で疲れなくて、年中着られる。これが大事な要素ですね。だけど、かっちりとしたセットアップも好きで、たまにですが、着ることもあります。おしゃれをしていると、やっぱり気持ちが上がりますよね。

――ヘアスタイルのこだわりは?

写真集ではかなりこだわりましたが、普段はボサボサです(笑)。自分の生え際があまり好きじゃなく、似合う髪型はその人にしかわからないので、自分で似合っていると思えるヘアスタイルを発見したら、そこをどんどんアピールしていかないとモテないですね(笑)。

――やはり目的はそこですか(笑)?

そこですよ(笑)。やっぱり男性も女性も美しく見られたいじゃないですか。僕は長めのほうが自分の色が出しやすいので、そこはこだわりをもっています。

――今年、公開された映画「ブレイブ‐群青戦記‐」で“前髪バカ”というニックネームの役柄を演じたように、実際にも前髪へのこだわりがあるのでしょうか?

さっき、生え際が好きではないと言ったのは、生え方にクセがあって、前髪を下ろすのが構造的に大変だからなんです。襟足は今も長いですが、これは幼稚園のときからです。前髪は切ってもらっていましたが、襟足を切られることがイヤで、当時は肩ぐらいまでありました。

――髪が長かったのなら、女の子に間違えられることもあったのではないですか?

たまにありました。中学までは声も高かったので、電話でよく母親と間違えられていました。そのたびに「お母さんじゃないよ、寛騎だよ」って(笑)。

――高かったんですか!?

高校に入って急に低くなっちゃったんです。当時は「顔と合ってない」と言われていました。今となってはこの声が強みでもあるので、どんどん仕事に活かしていきたいです。

――髪を金に染めて以降の評判はいかがですか?

自分で言うのもなんですが、めっちゃ似合うと思います(笑)。肌が白くてよかった。黒髪が多かったので最初は違和感がありましたが、今では“寛騎といえば金髪”みたいな感じです。

――ファッションに興味をもったのはいつ、どのようなきっかけだったのですか?

大学生ぐらいだったかな。ファッションに詳しい友だちがいて、彼に教えてもらっていました。

――以前、飯島さんのインタビューをした方が「いい匂いがした」と話していましたが、香水にもこだわりが?

すれ違ったときに香りの記憶が残るので、そこは気にかけるようにしています。基本的にお花系の香りが好きで、以前はわかりやすく男っぽい香りをつけていたのですが、最近は男女どちらでもつけられるような、さらっと香る系が好きです。

飯島家のキャンプ歴は、作文コンクールの副賞がきっかけで始まった

――写真集の後半ではキャンプを満喫する様子が掲載されていますが、撮影当日は雨が降ってしまったんですね。

僕自身、めちゃくちゃ晴れ男なんですけど、多分スタッフさんに雨男がいたんでしょうね。でも、傘をさしたカットの評判がよく、僕もあれはうまくいったと思いました。

――小学生のときに作文コンクールの副賞でテントをいただいたことで飯島家のキャンプ歴が始まったそうですが、キャンプの思い出を聞かせてください。

キャンプ場に到着したらまず森の中に入って、クワガタを探していました。虫、嫌いなんですけどね(笑)。両親が1年に1回、思い出作りにキャンプへ連れていってくれたことは感謝です。バーベキューをしたり、友だちを呼んだり、何気ないことだけど今でもきちんと覚えているということは、それだけ素敵なことをしてくれたんだなって。

――キャンプの醍醐味は何ですか?

年代によって違うんじゃないかな。子どものころはとにかくはしゃいで遊びまくって、疲れて寝る、でしたけど、今はその空間で食を楽しむことが一番ですね。無機質な屋内で食べるよりも、外で食べるとテンションも違うし、味すらも別ものに感じます。

――ちょっと気の早い話ですが、3冊目の写真集を制作するならこういうものにしたいという構想はありますか?

海外、それもヨーロッパで撮りたいです。ヨーロッパにはまだ行ったことがなくて、建物の雰囲気など、その土地ならではの空気に触れてみたいという思いがあります。向こうはファッションもより栄えていますし、撮影していても楽しいんじゃないかな。そのときを楽しみに、タイミングを待ちたいと思います。

撮影:河井彩美