白洲迅、加藤諒、永田崇人をはじめとした芸能プロダクション・キューブに所属する若手俳優のサポーターズクラブ「C.I.A. (Cube Infinity Artists)」。彼らの史上初となる完全オリジナルフルアルバム「超ALBUM」が、10月27日(水)にリリースされた。

ファンにはお馴染みとなる初のオリジナル楽曲「お揃いの1日」をはじめ、「We Are C.I.A.」、「ドドドどんまい!」、「RAINBOW」など、これまでさまざまなシーンで披露してきた楽曲はもちろん、アルバムのためにwacci・橋口洋平が書き下ろしたC.I.A.初のバラード「君に恋をしてから」ほか、新曲を含む全18曲が記念すべき初のCD化。活動3年目にして、集大成を迎えるC.I.A.のオリジナル曲プロジェクトとなる。

フジテレビュー!!では、白洲にインタビュー。同アルバムの魅力やC.I.A.への思い、また、11月1日に29歳となる白洲に、20代ラストイヤーを迎えるにあたっての今の思いを聞いた。

C.I.A.は仲間でライバル。切磋琢磨していかないとやる意味がない

――アルバムの話を聞いた時はどういうお気持ちでしたか?

「僕らがアルバムを出せるなんて」と驚きました。2018年にC.I.A.が本格始動し、オリジナル曲を積み重ねてきたからこそ、アルバムとして発表できたんだなと実感して。ファンの方をはじめ、いろんな方のお力添えがあったことで形になったので、本当にありがたいですし、ファンの皆さんも喜んでくださっているのでうれしいです。

――白洲さんから見て、「超ALBUM」はどのようなアルバムだと思いますか?

これまでのオリジナル曲はライブをするために作った曲なので、すごくポップで、その中でもいろんなポップさがあるアルバムだと思います。「We Are C.I.A.」は全員の自己紹介曲でかっこよくもあり、笑えるところもあって。「お揃いの1日」はファンの方に寄り添った曲ですごく好きですね。このアルバムを通して、C.I.A.の3年間の歴史が改めて感じられるはずです。

――一方で、wacci・橋口洋平さんが書き下ろした「君に恋をしてから」は、これまでの楽曲とはまた違ったカラーですよね。

そうですね。この曲は、C.I.A.初のバラード曲になります。僕は学生時代の青い恋を想像して歌いました。だからこそ、幅広い層の方に刺さる曲だなと思いました。若い子からしたらリアルタイムだろうし、上の世代の皆さんはその時代を通っているはず。ちょっと切なさもあり、温かさを感じる楽曲です。

――2019年のイベントでは、wacciの「別の人の彼女になったよ」を永田さんとデュエットで披露しましたが、お気に入りの曲なのですか?

そうですね。wacciさんは事務所の先輩であり、デビュー当時のMVに出させてもらうなど、ご縁があって。このタイミングで橋口さんが曲を書き下ろしてくれたことはとてもありがたいです。崇人と披露した「別の人の彼女になったよ」はYouTubeで公開していますが、もともと配信する予定はなくて。事務所の社長が「すごくよかった」と言ってくれて、次の日のイベントで急遽撮影しました。曲自体も好きでしたし、崇人と歌えたのはうれしかったです。

――初回限定盤には、特典映像として過去のイベントの名場面も入っていますが、白洲さんが特に記憶に残っているイベントは?

やっぱり2018年に行った1回目のイベントですね。自分たちで作っていくことが一つのテーマで、みんなでいろいろ意見を出し合いながら、ぶつかり合いながら、部活のような雰囲気で一丸となって作りました。ものすごく大変でしたが、終わったときはやりきったことで達成感があり、みんなで泣いた記憶があります。

――その時からC.I.A.が成長したと感じる部分はありますか?

上から目線とかではなく、みんな純粋に成長していると感じています。一緒にステージに立つと、ダンスや歌はもちろん、芝居、トーク力など、いろんな発見があります。同じ事務所に所属する仲間だけどライバルでもあるし、C.I.A.は切磋琢磨しながらやっていかないとやる意味がないと思っているので、そういうものは自分の刺激にもなります。

――白洲さんにとってC.I.A.のメンバーはどんな存在ですか?

後輩もいるのでみんなを一括りには言えないですが、同年代の(川原)一馬や木戸(邑弥)、(金井)成大、ぐっち(坂口涼太郎)、(加藤)諒くんはつき合いの長い戦友みたいな感じ。そのメンバーと一緒に後輩たちを引っ張っていくという構図で始まりましたが、後輩たちも能動的になってきて、成長を感じます。みんなでいいものを作るチームだと思っています。

 ――C.I.A.の活動は俳優業にも活きていますか?

もちろんそうですね。俳優は経験すべてが活きると思っています。C.I.A.では何でも挑戦していいので、いろんなことを試せるチャンスをいただけるのはありがたいし、有効活用しないといけないと思っています。僕としては、ファンの方と間近で触れ合う機会をもらえる場所で、役者としての仕事ではあまりないことなので、そういう意味ではすごく貴重な場です。

――12月28日、29日には東京・豊洲PITで「C.I.A. presents 超 SUPER LIVE 2021」も行われますね。

会場が大きくなり、大丈夫なのかという不安もありますが、大きいからこそやれることもあるので楽しみです。今回、3年間の活動の集大成と銘打っているので、それなりのものを見せたいです。ここまで応援してもらえるとは、始めたころは正直思っていなかったので本当にうれしいですし、C.I.A.の分岐点になりそうだなとも思います。去年やれなかった分、皆さんと一緒に楽しみたいですし、今まで僕らを育ててくれた皆さんと笑顔で楽しく集大成を迎えたいので、一緒に楽しみましょう。

20代ラストイヤーは楽に過ごせそうな気がしている

――この秋、楽しみにしていることはありますか?

キャンプですね。行く場所にもよりますが、秋のキャンプは気候的に過ごしやすい。その中での醍醐味は、おいしい食べものです。魚や山菜、きのこなど、秋は魅力的な食材が多いですよね。最近、鮭ときのこのホイル焼きを作りました。きのこの香りを味わいたかったので、バターと塩だけのシンプルな味付けで食べましたが、すごく美味しかったです。やっぱり自然の中で食べるご飯は美味しい。キャンプは正直疲れるものですが、すごくリフレッシュできるので、精神的には休まります。

――コロナの状況が落ち着いたら、挑戦したいことはありますか?

海外旅行です。オーストリアのウィーンやスイス、ノルウェーなど、広大な自然があるところに行き、豊かな自然に囲まれながらおいしいご飯を食べたいです。湖や山々など、日本とはスケールの違う景色を楽しめそう。

――11月1日で29歳になります。20代ラストイヤーはどのような1年間にしたいですか?

実は30歳が節目だと、変に身構えている自分がいるんです。「29歳はこれをしよう」ということは正直なく、30歳になったら何か頑張らないといけないと漠然と思っています。これは正直よくない傾向ですよね(笑)。ただこの1、2年で、考え方、仕事観、人生観が変わって。そこを一つ通り過ぎた上での20代ラストなので、ある意味、楽に過ごせるような気がしています。

――どのように変わったのですか?

「もっと頑張らないといけない」「無理をするのが当たり前」となんとなく思っていたのですが、ポンと何もしない期間が与えられて。ありがたいことに、デビュー以来そんなことはなかったので、最初はこの時間を有効活用しないといけないと焦って、筋トレしたり、英語を勉強してみたり、作品をたくさん見たりと、身になることをしないといけないと自分を追い詰めていた時期があったんです。

だけど、それに疲れてきちゃって。そういうことを経て、身を任せるじゃないですけど、変にこうだと決め打ちしないようにしました。決めちゃうと、そうじゃなかった時にすごくストレスになるので。

あとは、悪い部分ばかりを見つめるより、いいところを見ようとすればいいのかなと考えるようになりました。結局、楽しんだ者勝ちだと思うんです。無理に明るくしたり、楽しもうとする必要はないですけど、なるべくそういう風になりたいなと思っていたら、徐々にそういう考え方が身に付いてきて、楽だと思えるようになりました。

役者という職業自体、自分自身と必要以上に向き合わないといけない仕事だからなのかもしれませんが、そういう考えができてよかったです。これからも自分のペースで無理せず、いろんなことを楽しんでいきたいです。

通常盤 Cver.
通常盤 Iver.
通常盤 Aver.
初回限定盤

最新情報は、C.I.A.公式サイトまで。

撮影:河井彩美

スタイリスト:持田洋輔

 ヘアメイク:茂手山貴子

衣装協力/AlexanderLeeChang、CASSY PRIVÉ、ISHMM