窪田正孝が主演を務め、日本の連続ドラマとしては初めて放射線技師にスポットを当てた月9『ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~』。

<ドラマ『ラジエーションハウスⅡ』の関連記事>

前作から、主人公の放射線技師・五十嵐唯織(窪田)とともに放射線科医・甘春杏(本田翼)を思い続けている整形外科医・辻村駿太郎を演じる鈴木伸之にインタビュー。辻村のフィーチャー回となる、第6話の見どころを聞いた。ラジエーションハウスのメンバーと辻村の関係性の変化には思うこともあったようで…。

<鈴木伸之 インタビュー>

──物語は中盤に入りましたが、改めて、『ラジエーションハウスⅡ』はどのような現場ですか?

『ラジエーションハウスⅡ』が始まるタイミングでおこなわれた衣装合わせで、監督とお会いしたときに、「“進化する”というよりも、変わらずにやっていこう」とお話をされていて。続編だからといって、大きく変化・進化させるのではなく、シーズン1のときの世界観を大事にしようというその言葉がすごく印象的でした。

その言葉通り、世界観もそのままですし、皆さんとの撮影中の空気感もそのまま。だから、今作の撮影が始まった時はうれしかったですね。続編は、シーズン1が好評でないとできないことですし、誰も欠けることなく再び集まれて、そこに自分もいることができて、ありがたいなと思いました。

──演じていて改めて感じた、辻村先生はどんな男性でしょうか?

とにかく甘春杏のことが大好きな男で、その一途さは意識して演じています。やはり、甘春との恋がどうなるんだろうということは、シーズン1のときも思っていましたし、時を経て、何か変化があるかな…という期待もありました(笑)。

実際、今作では告白をして、甘春が真剣に辻村のことを考えるようになってくれて、デートもして。本当に進展しましたよね。前作ではなかったことなので、演じていても楽しかったですし、これから五十嵐さんも含めてどうなっていくのかというところも楽しみにしていてほしいです。

──今作の現場で見かけた、“ラジハ”メンバーの新しい一面はありましたか?

今回、窪田さんが現場に振動するトレーニングマシンみたいなものを置いてくださったんです。朝スタジオに入ると、みんな一度そのマシンを使って、体を起こしてから撮影に臨んでいましたね。一種のコミュニケーションのようになっていたのが印象的でした。

──第6話は、辻村先生がフィーチャーされる回です。見どころを聞かせてください。

言いがかりのようなところから辻村が訴えられてしまい、話がどんどん大きくなっていって。最初は自信をもって「ミスはなかった」と言えていたのに、「もしかしたら…」と追い込まれてしまう、辻村にとって最大のピンチ回になっています。

その問題を解決するために、放射線技師チームの皆さんがいろいろな方法で手を貸してくれるのですが…もしかしたら、シーズン1の最初だったら、そんな協力はしてもらえなかっただろうし、辻村自身もその協力を受け付けなかったと思うんです。そういう関係性の変化も見ていただけたらと思います。

──最後に、番組を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

今回も患者さんや、ラジエーションハウスのメンバーが抱えているさまざまな問題を、五十嵐さんを中心とした放射線技師の方々が見つけだしていくという、物語の根底は変わりません。その問題の中で奮闘する登場人物たちの姿を、最後まで楽しんでください。

撮影:河井彩美