だんだど!?ごど、ドダバ!!
(なんなの!?この、ドラマ!!)
だんだど!?ごど、ドダマーーーーーーーーー!!!!
(なんなの!?この、ドラマーーーーーーーーー!!)
お見苦しい冒頭で大変申し訳ございません。第3話の後半、あまりも泣きすぎてしまい、発声がままならないまま、書き出してしまいました。だけど、なんちゅういいドラマ!めっちゃくちゃいいドラマ!!…もう、すべに(すでに)…、べいさくやだいでずがぁぁぁーーーー!!!(名作やないですかぁぁぁーーーー!!!)(涙止まってない)
毎回しつこく言ってますが、この枠では、「何なのこのドラマーーー!!(=クレイジーすぎて最高!)」って叫ぶことはあっても、いいドラマ過ぎて、嗚咽まじりで、発声がままならないまま、「だんだど!?ごど、ドダマーーー!!」ってなること、かつてなかったよ?それに加えて、これまで散々、人殺しの主人公が登場して、血しぶきだって当たり前だった、あの「オトナの土ドラ」が、「土ドラ」になった瞬間、“生きること”の素晴らしさを真正面から描き、そのことで、希望いっぱいの涙が自然とこぼれ落ちてくる…そんなドラマをお送りするだなんてさ…。もう、僕、わけのわからん角度からも感動している!!
だけど、そのことでちょっと反省したのが…。やっぱりこれまでの「オトナの土ドラ」路線に毒されてきた視聴者代表の僕(ひどい言いよう)だもんで、今回の物語の導入部が、突然の「10年の月日が流れ、時は2031年…」で、遠藤先生(神尾楓珠)と亀高先生(貫地谷しほり)がタイ式の正装で教室に入って来て「僕たち結婚しました!」って、え?これは夢?現実?な描写…。これって、つまり、「オトナの土ドラ」で言うところの、『恐怖新聞』第5話!突然、何の説明もなく、本気の時代劇が繰り広げられた、『恐怖新聞』第5話じゃないか!!(どんだけ僕これ好きなのよ…うん、だからみんな見ようぜ?)早くも、「オトナの土ドラ」解禁!!=“クレイジー劇場”キターーー!!つって、ちょっと僕、枠単位でドラマを考えすぎちゃって、色めき立っちゃって、無闇な興奮、覚えちゃったんだけど、んなわけ…ないよね…。いきなり近未来SF、始まるわけ…ないよね…。忘れろ俺!もう“オトナの”、土ドラじゃあないんだ、オトナ=クレイジーじゃあないんだぞ!!(ホントそう)
っていうか、そんな僕のむやみやたらな興奮を知ってか知らずか(知るわけない)、その突然の「10年の月日が流れ、時は2031年」は、まさかまさか、後に繰り広げられる、コミカルだけど切なくて、深い深い今回の”あるドラマ”を描くための、重要な“きっかけ”…だったのです…。
で、これまで、1話2話で『顔だけ先生』の“顔だけ”の部分、“女の子がいきなり丸坊主”や“ルッキズム”をテーマにして、ざまざまな価値観について僕らを思考の渦に巻き込んで来たわけだけど、今回の第3話は『顔だけ先生』のモットー(だよね?だってキャッチコピーだから)「好きに生きてるーーーーーーーー(゜∀゜)ーーーーー!?」の部分にスポットを当てて、“好きに”、“生きる”…その難しさと気軽さを、今回改めて、僕らに深く問いかけてくる…そんな物語になっております。
で、その“好きに”、“生きる”…って部分の、問いかけがかなりストレートで、ちょっと間違えれば説教くさくなっちゃうんだけど、そこはさすがの“顔だけ”遠藤先生。造形がホントに秀逸なの。自らの言葉で生徒を導こうとする=先生という感じでは全くなく、だからと言って、親身になって耳を傾ける=友達でもなく、ただただ自分の考えを、自分の言葉で、押しつけることなく、話す…というより、ただそこに、さりげなく、“普通にいる”…が近いかもしれない…そんな遠藤先生だから、すっごくありがたい話をしても、説教っぽいって拒絶することなく、自然と生徒の心はほぐれていくし、視聴者もそこに身を委ねてしまう…。この深さと心地よさこそが『顔だけ先生』なんだよね…。で、遠藤先生がどんなにイケメンだろうと、どんなに若かろうと、どんなにエキセントリックだろうと、それは全く関係ない。そこに、確固たる自分の意志で好きに生きている人がいる…それが『顔だけ先生』なんだよね…。
とは言っても、“考えさせられる部分”以外の、“ドラマ”がつまらなかったら、本末転倒だよね。だけど、冒頭の「10年の月日が流れ、時は2031年…」のように、誰も想像できない展開でお話が次々転がっていくから飽きないし、思考の渦へもスッと入っていけるの。
で、特に今回、亀高先生のエピソードが爆笑で、第1話に登場した“生ハムの原木”を引っ張り出してきて、なぜ亀高先生は“生ハム”を“原木”で食べるのか?やたらに掘り下げて、早坂先生(三浦涼介)との関係性も相まって、最高におかしいけど悲しい、哀愁たっぷりのシーンに仕上げてくれています。そんで、前半、その“生ハム”で爆笑していたはずなのに、気付けば後半、感情をひっくり返してきて、やたら心に沁みる…泣ける…というと感動的でいい話…みたいになるけど違う…自然と涙があふれてくる、涙が止まらなくなる、そんな結末へと導いていくのです…。
そしてまた今回も、生徒たちの描写が素晴らしいの。大抵の学園ドラマって、スクールカーストが出来てたり、いじめが起きてたりする…よね。それももちろん今の“リアル”なのかもしれないけれど、そのこと以上に、本当はやっぱり生徒たちの“友情”ってのが“リアル”にはあふれているはず。だからそのことを信じさせてくれる、“友情”をベースにしたドラマになってるもんだから、そのことがとっても気持ちがいいし、希望が持てるし…。で、その挙句…、涙、あふれてきちゃうの…。
この第3話、マジで、笑って泣ける、すっごくいいエピソードで、映像も美しくって、素敵な映画を1本観たような満足感が味わえます…。って、なんだか、紋切型の解説になっちゃった。うん、だけど、このドラマ、もう僕の中で名作の予感!!今期見逃しちゃったら損すると思う!!!だから、必見!!なの!!!!!