無言でベッドに向かい華麗なるバク転を見せたかと思うと、足にひっかけた布団がふわりと宙を舞い、着地した体全体をすっぽり覆ってしまった。まさに「これにてドロンします」のタイトル通り!なこの動画。9月にTwitterにアップされると、180万回近く再生され「いいね!」は16万超え!(※)と大バズり中だ。
※2021年10月19日現在
こんなスゴ技を、自慢することもなくさらりと動画に載せてしまった男性とは、一体何者なのか?彼のSNSには、さまざまなアクロバット動画が投稿されており、かなりの身体能力の高さがうかがえるのだが――。
フジテレビ『めざまし8』の「三面刑事」こと山下真司が捜査を開始、“ドロンされる前に”男性の元へ走った。ドアを開けると、アクロバティックな体勢を保ちながら待ち構えている謎の人物が。
ジャッキー・チェンに憧れてバク転をマスター
山下刑事:おい!すげぇ格好だな。踏み込むぞ。動くな!三面刑事だ!お前か?バク転をしながら布団を被る曲芸を披露してるのは。
豊村真也さん:はい。本日はよろしくお願い致します。
山下刑事:何だ…ずいぶんと謙虚だな!?よし、今日は徹底的に取り調べるからな覚悟しろよ。動画のような曲芸が本当にできるのか?
豊村さん:できます。
山下刑事:よ〜し、俺の目の前でやってみろ!
Twitterに投稿された動きを目の当たりにした山下刑事は拍手!
山下刑事:お〜!完璧、完璧、完璧だー!やったね!いいね~
豊村さん:良かった-。ありがとうございます。
スゴ技を披露した男性は、豊村真也さん、26歳。パーソナルトレーニングとキックボクシングの「シェイプラボ」清澄白河駅前店の代表を務めるインストラクターだった。
三面刑事の前でも難なく布団かぶりを見せた豊村さん。そもそもバク転を始めたきっかけは豊村さんが14歳の頃に見た映画だったという。
豊村さん:ジャッキー・チェンがやっているのが頭に焼き付いていたので、見よう見まねでバク転を練習しました。
山下刑事:それってさ…危なくない?
豊村さん:危ないです。
山下刑事:ケガも多かったんじゃない?
豊村さん:ケガはでもそんなにひどいのはなくて、骨折くらいですかね。
「骨折くらい」の発言に驚く山下刑事。豊村さんはアクロバットの仕事を求めて2年前に沖縄から上京し、2020年11月から今のインストラクターの仕事を始めた。
「人間としての能力が目に見えて上がった」バク転の魅力
山下刑事:バク転の何が楽しいの?
豊村さん:バク転を初めてできた時、人間としての能力が目に見えて上がったような感じがして。
山下刑事:他のやつにできないことを俺はできるんだ…みたいな。ジャッキーに近づいたぞ。
豊村さん:そうですね、本当に。
山下刑事:そういうアクションスターになりたいな、とか願望はないの?
豊村さん:一時期、アクションスターになりたいと思っていたんですけど、今はもうインストラクターという責任を持った仕事になってますので。基本的には教えていく道にもう少し進んでいきたいかなと思います。
山下刑事:要するにプロフェッショナルなアクロバットの先生?人の人生を変えることができるっていうか、同じ喜びを。
豊村さん:俺ってこんなにできているんだな、とはっきりと確認できるのが、バク転というかアクロバットのすごくいいところなんじゃないかな、と思います。
豊村さんは現在、ジムではキックボクササイズを教えているが、バク転を習えるアクロバットコースもあり、4人の生徒に指導している。
「バク転をするときに…」伝えたい大事なこと
バク転の魅力に取りつかれ、その素晴らしさを人々にも伝えたいという豊村さん。しかし、その一方で“伝えたいこと”がもう1つあるという。
豊村さん:1人では絶対やろうとはせずにしっかりとした施設、補助ができる方の元でやっていただければと思います。
自身がケガをした経験から、バク転をやる際の危険性を強調した豊村さん。華麗なる技はしっかりと土台があってこそ生まれたものなのだ。山下刑事も納得の捜査が無事に終了した。次なる捜査ターゲットは…?