10月8日(金)、アニメーション映画「神在月のこども」の初日舞台挨拶が行われ、声優を務めた蒔田彩珠、井浦新、新津ちせ、神谷明と、白井孝奈(アニメーション監督)、四戸俊成(原作・コミュニケーション監督)が登壇した。

本作は、母を亡くし、大好きだった走ることに向き合えなくなってしまった主人公の少女・カンナが、神の使いに導かれて東京から出雲を目指す物語。

蒔田は、「公開の延期が続いていたので、『ちゃんとこの作品を届けることが出来るのかな?』と不安に思っていたのですが、その間にいろいろなイベントをすることができて、『(結果的に)よかったのかな?』と思います。今、となりに立っている新津ちゃんが、すごく緊張していて、緊張がうつっています」とあいさつし、幼少期のカンナ役を演じた新津は「今日は初日舞台挨拶ということで心臓がずっとバクバクしています…」と震えた声であいさつすると会場からは応援の拍手が起こった。

井浦は、「去年の6月にアフレコに参加したんですが、去年の6月というと、1回目の緊急事態宣言が明けようとしていた時期でした。その中で、アフレコに参加させていただいて、1週間後はどうなっているのかわからない状況での制作で、『この作品は本当に完成するのだろうか?』とか、『公開されたときはどんな社会になっているのだろうか?』という不安の中で、アフレコをしていたのを強烈に覚えています」と振り返った。

また、「アフレコは、みんなと一緒にやらずに、一人ひとりで収録したのですが、ちゃんと観客に届くものに監督が仕上げくださって、今日を迎えられたことが本当に感慨深い思いです」としみじみ。

神谷は、「日本のアニメーションの場合は、多くは同じスタジオの中でアフレコを収録するんですけど、時期が時期ということでそれぞれの人が個別で収録をしていくのは、『やりにくかったんじゃないかな?』と思います。でも、出来上がった作品を見たら、そんな心配は吹っ飛んでしまいましたけども。まだ、多くの作品で個別に収録が行われているので、早く普通の状態に戻りたいなと思います」と思いを語った。

収録を振り返って、カンナの父親役を演じた井浦は「僕は個人的に出雲や日本の神話にとても興味があって、とても好きな世界観なんです。今だから言えるんですけど、本作の話をプロデューサーの方から声をかけていただいたときに、この好きな世界観に声で参加できるんだと本当にうれしかったです」と感謝。

しかし、「僕は、『神話の住人たちの誰の声を演じるんだろうな?』とワクワクしていたんですけど、ふたを開けてみたら人間の声だった。神話の住人じゃなかったので、ものすごくテンションが下がったんです。昔から出雲神話もちゃんと勉強していたので…」と悲しそうに明かした。

続けて、「カンナの声を演じた彩珠さんとは共演経験はあったんですけど、娘と父という関係で演じさせていただいたのは本当にうれしかったです。違う作品では対峙する役だったりもしたので」と喜んだ。

井浦から見た蒔田の印象を聞かれると、「末恐ろしいです。きっと演技がオリジナルなんですよ。彩珠さんは彩珠さんにしかできないものを、すでに持っているので、これからどんな現場で共演したとしても、また見たことのない彩珠さんが目の前にいるんだろうと思います」と答えた。

蒔田は井浦について「やっと井浦さんと仲のいい役で共演できるんだということで、楽しみにしていました。収録は別々だったので、今日お会いできてうれしいです」と笑顔で語った。

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アニメーション映画「神在月のこども」は全国公開中。

©2021 映画「神在月のこども」製作御縁会
配給:イオンエンターテインメント

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