近年、企業のペーパーレス化が進んでいます。コスト削減はもちろん、環境にも優しいことから、SDGsに取り組む企業にとっても身近で気軽に導入しやすい試みのようです。

この恩恵は、森林伐採が云々、といったナショナルジオグラフィック的な大袈裟なものに限ったことではありません。

例えば、会議の前に資料のミスが発覚し、部内総出でコピー班とホッチキス班と並べ変え班に分かれて資料を作り返すとか、上司に頼まれたコピーを間違えて、「最近の若者はコピーの取り方もわからんのか、ぶつぶつ」と言ったステレオタイプの説教を頂戴する、といった面倒な職場環境の美化にもつながっています。

ただし、「そう言えば、最近あのピンク色の夫妻を見かけないな」「それは林家ペーパーレス!」などと背筋の凍るような冗談が飛び交う可能性もありますので、中高年男性が多い職場での導入には細心の注意が必要です。

経費削減のため、そのホテルのトイレではペーパーレス化が進められている。

これを英語で言うと…

The hotel has been promoting paperless toilets to cut costs.

Point: 経費削減 = Cut costs

コストカットという日本語はこの Cut costs が由来ですが、Cost cut という風に
使われる事は少ないので順序に注意が必要です。他にもCost reduction でも表現できます。

また、経費と似た場面で使われる交通費は travel expense で表現します。

交通費などを含めた経費全般を表現する際は複数形の Expenses Fundsを使いましょう。

経理 = Accounting をしている方を困らせないように、経費精算 = Expense report (口語ではExpenses で省略も可能) の期日は守るようにしましょうね。

「Cut costs」、ぜひ使ってみましょう。それではまた次回!

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