毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。
9月27日(日)の放送は、市村正親、鹿賀丈史、宮本亞門が登場する。3人は現在、宮本演出による、市村・鹿賀のダブルキャストミュージカル「生きる」の再演に向け稽古中だ。
ともに劇団四季で数々の舞台に立ってきた市村と鹿賀
鹿賀:僕といっちゃん(市村)はダブルキャストなんで、めったに会わないよね。こないだ、稽古のときにチラッと会ったくらいで。
市村:どっちかが(稽古場に)行くと、どっちかが帰る、みたいなね。
宮本:本当は仲が悪いとか?
市村:仲悪い?
鹿賀:わかります(笑)?
冗談を言って笑い合う市村と鹿賀は、ともに劇団四季で数々の舞台に立ってきた47年来の仲。そんな大御所2人の間に立って取材を受けたことがあるという宮本は、「うれしいと思いながら、緊張しちゃって」と当時を振り返る。
すると、市村は俳優を目指した理由と、その初心が全くぶれていないことを明かし、鹿賀も同意する。
市村:例えば亞門ちゃんが「市村さんと鹿賀さんが…」と(仰々しく)言っても、僕にとっては、丈史は24歳のとき共演した「ジーザス・クライスト=スーパースター」のオーディションで会ったときの丈史の印象だし。みんなが(自分たちを)恐れたりあがめたりするんだけど、一切変わってないからね。
鹿賀:うん、関係ない。変わってないよね。
お互いの初対面の印象や、鹿賀が主役の舞台で「常に、その横にいる役だった」という市村との関係性、そして実は劇団四季の「コーラスライン」のオーディションを受けていたという宮本のエピソードも明かされる。
演出家と俳優が考える「面白い作品」作り
鹿賀の「亞門さんの演出はさ、アツいよね」という言葉から、芝居に関する演出家と俳優の関係や、面白い作品作りへの熱い思いを語り合う。
宮本:お二人と仕事をしていても、「なんかおかしくない?」というのを、すぐ言ってくれる。それがうれしいんですよ。舞台は、すべての役に意味があって、無駄な時間がなく動いていないとおかしい。巨大なパズルだから。
市村:最近、若い俳優さんがね、自分の意見じゃなくて、言われたとおりにやる人が多くなったね。
宮本:本当にそうです。
鹿賀:うん、多いね。そうだね。
宮本:申し訳ないけど、言われた通りにやっていただく人ほど面白くないです。
市村:映画とかテレビで時々仕事すると、やっぱりうまい俳優さんというのは、演出家と「ここはこうじゃないか」「ああじゃないか」とやってる人の芝居が、やっぱり面白いね。
鹿賀:僕も映画とかテレビとかやっていて、松田優作という人と初めて映画をやったんですけど…。
鹿賀は、松田優作の熱意ある現場での姿を回顧し、 宮本も「そういう方だったんですか」と感心する。
自粛生活で見直した人生観&家族とのエピソード
また、コロナ禍の自粛生活にも言及する。
鹿賀:昔の自分を思い出したり、俺の役者人生ってどういうふうだったかなとか、自分が出演したテレビや映画を見たり。そうすると、何かね、変に刺激を受けて。俳優観であるとか、人生観であるとか、そういうものを漠然と考えている時間がすごく長かったですよね。
市村:うちは、ママ(篠原涼子)がドラマでめちゃくちゃ忙しかったのね。だから(小学校)3年生の下の子の宿題を全部一緒に付き合ってた。そしてもう一度、俺も九九やり始めた!
宮本:へぇ~!
鹿賀:ふふふふ。でも、いい時間だよね。
子どもとのほほえましいエピソードに、宮本は「いい話」「うらやましいな」と声を上げる。
そして、コロナ以後に向けた人間関係の考察や、その中で感じた舞台への思い、今後の人生についても語り合う。