11月13日(金)より公開の映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」のプレミアイベントが、10月5日に都内のライブハウスで行われ、主演の綾野剛と、主題歌「Beast」を担当した[Alexandros]の川上洋平(Vo&Gt)、磯部寛之(Ba&Co)、白井眞輝(Gt)が登場した。
本作は130人を安楽死させた実在の医師が起こした犯罪をモデルに描くサスペンス作品。事件を追う破天荒で直感型の刑事・犬養隼人を綾野が、犬養の後輩にして冷静沈着な分析型の刑事・高千穂明日香を北川景子が演じる。警視庁捜査一課のNo.1コンビである犬養と高千穂が、安楽死を手口にする猟奇的な連続殺人犯“ドクター・デス”に迫る。
まずは綾野が一人で登場。MCからの質問に答えながら、本作への思いを語った。
最初は「非常にセンシティブな難しい題材だと思った」と回想。一方で、脚本に気持ちの流れがきちんと書いてあり、相棒役の北川と一緒であれば「乗り越えられると思って、この作品に参加しました」と、出演への経緯を明かした。
北川とは2回目の共演ということもあり「とにかく安心感があった」とのこと。また、ともに演技をしていて、役者として「とても敵わない」と思ったこともあったと言い「普段はチャーミングな方なんですけど、高千穂になったときのスイッチがすごいなと思っていました」と語った。
自身が演じた犬養については「とてもクレバーで、かつ協調性もある」人物ということで、演じる上ではチーム感を大事にしたという。そのため、北川ら共演者たちとは「意見交換しながら、コミュニケーションを取りながら、現場で一丸となって頑張っていましたね」と振り返った。
綾野が一度ステージ裏に下がると、続いて[Alexandros]がライブで主題歌「Beast」を披露。本作のために書き下ろされたクールでソリッドなロックナンバーを、熱いパフォーマンスで届けた。
ライブ後に再びステージに戻ってきた綾野は、「最高でしたね!いや最高でしたね!」と興奮冷めやらぬ様子で「(コロナ禍のため)ライブハウスでライブを体感するなんてしばらくなかったので、めちゃくちゃ上がりました!」と感激のコメント。
普段から親交があるという綾野と[Alexandros]のメンバーは和やかなトークを展開。磯部が「剛ちゃん、やっと会えたね!」とコロナ禍のために最近は会うことが難しかったという綾野との再会を喜ぶと、綾野は「なんか照れるね(笑)」と言いながら満面の笑顔を見せた。
そんな中、川上は「Beast」の制作過程も明かした。作品は安楽死の是非を問う内容だったが、それを自分の周りにもある簡単に白黒つけられない物事と重ね合わせながら、「こういうもやもやをどう昇華していくべきなのかな?それをいつか曲にしたいなと思っていた」と話す。自分の意見を歌詞に書くことで「批判が来るんじゃないか」という不安もあったものの、結果的に「自分なりの回答をそこに置いていった」と、映画に触発されながら自身の思いを楽曲に落とし込んだと語った。
綾野は「Beast」を「僕たちが現場で表現しきれなかったことを、この『Beast』という曲が完成に導いてくれた」と言い、その感謝をすぐに[Alexandros]のメンバーにメールで送ったそう。川上はメールをもらったとき「どんな感想を持つんだろうってドキドキしてたからほっとしました」と安堵感があったと告白。一方、白井は綾野の音楽の趣向を知っていて「たぶんこういう激しい、ギミックのある曲が好きだろうな」と思っていただけに、予想通りの反応で嬉しかったと振り返った。
その後は、オンラインで繋がった観客からの質問に答えるコーナ―も。綾野は北川からビンタを受けるシーンで、「想像以上のビンタが飛んできた(笑)」と暴露。川上は、実は「Beast」以外にも主題歌の候補曲があったが、「Beast」のイントロを作ったときに「この映画にはこのリフ(フレーズ)だな」と直感があったことなどを話した。
最後に綾野は「まだまだとても大変な時期で、なにも収束してないと思っています。そんな中でもこうして少しずつ歩みを止めずにやってきたことが形になろうとしています。こうして公開できることも奇跡だと思っていますし、みなさんにエンターテインメントを届け続けるためにも、みんなで協力し合って、立ち向かっていきたいな、と思っています」と現状での映画公開への思いを明かす。
その上で「この作品は僕にとって本当に大切な作品になりました。いろいろ今考えていることや、それぞれの思いを作品の中に投下したので、ぜひハラハラドキドキしながら、楽しんでほしいです。それからまだ発表されていないキャストがいます。そちらも合わせてどうぞお楽しみください。また初日にお会いしましょう!」とメッセージを送った。
<ストーリー>
「苦しむことなく殺してさしあげます」。闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された」という少年からの通報がきっかけだった。
警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。すると、似たような事件が次々と浮上する。
捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。
配給:ワーナー・ブラザース映画
© 2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
最新情報は、映画「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」公式サイトまで。