9月11日(土)24時より、伊野尾慧主演、オトナの土ドラ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察』Season1 第6話が放送される。

本作は、完全記憶力を持つ民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾慧)と、人の嘘がわかる大学生・深町尚哉(神宮寺勇太)の凸凹バディによる謎解きミステリー。

『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察』の記事はこちら!

第5話「呪われた部屋の怪」では、何度引っ越しても怪異に遭う声優志望の女性役を、元「モーニング娘。」の鞘師里保が好演。謎が解明されるクライマックスの約10分間、予想のナナメ上を行く展開に「講義がきれいな伏線になってる!」「今までにない新しいジャンルを確立しているのでは…!」と大きな反響があった。

第6話では「図書館のマリエさん」と呼ばれる暗号解読型の珍しい呪いが登場。その呪いのせいで事故に遭いかけたという女子中学生・美弥(横溝菜帆)と、その親友・柚香(平澤宏々路)の話を聞いた高槻たちは、謎を解くため図書館へ。

そこで美しくも陰のある図書館職員・雪村桃子(松本若菜)に会う。雪村のその陰はどこから来ているのか。そして高槻は暗号を解き、美弥の呪いは解けるのか…気になる第6話の放送を前に、雪村役を演じた松本若菜に役どころや撮影エピソードを聞いてみた。

<松本若菜インタビュー>

――松本さん演じる、雪村桃子という役どころについて教えてください。

雪村は、図書館に勤めていて、性格は陰と陽で言うと“陰タイプ”で、自ら目立っていくというタイプの女性ではありません。そして、学生時代に起きた“ある出来事”によって心に傷を負い、その傷をずっと抱きながら成長してしまったので、大人になってもどこか陰(かげ)を持ち続けている女性です。

――そんな雪村とご自身に共通する点はありますか?

私自身、どちらかといえばインドア派、家で一人で趣味を楽しんでいるタイプです。だからといって、雪村のように普段から暗いわけではないんですけど(笑)。今日が撮影初日ということもあり、役作りとして声のトーンを落とし気味に演じたところ、監督がリハーサルの時点で「あまり暗くなりすぎないで」とおっしゃいまして…実は私“幸が薄いキャラ”なんですよ(笑)!

本当にそういう役柄が多いので、そっち方向に引っ張られがちになってしまうのですが、監督が「雪村は胸に抱えているものがありながらも、前に進もうとしている役なので、あまりにも過去を引きずりすぎて暗くなるのもおかしい」とおっしゃって。急きょ役の方向性を調整するのに、少しだけ時間はかかりましたが、撮影を続ける中でちょっとずつ雪村に近づけていけたかなと思っています。

――伊野尾さんとの共演経験、印象は?

伊野尾さんとは初共演です。とても明るくて、場の空気をすごく読まれる方でしたね。現場では、座長としてリーダーシップを取って、私だけでなく(同じく第6話のゲストの)中学生役お2人(横溝菜帆&平澤宏々路)にも積極的に声をかけたりと、頼もしい姿が見られましたね。

それに、「伊野尾さんの誕生日が明日」という話から、私にも「何月生まれですか?」と聞いてくださって、私はかなりの人見知りなので「2月です」とお答えしただけなんですけど(笑)…でも、そうやってゲストが緊張している気持ちを汲み取って、自然に話しかけてくださり「すごい気遣いができる方!」と感激しました。

――神宮寺さんについての印象は?

神宮寺さんも初共演です。普段はキラキラのアイドルなのに、今回はメガネで地味な大学生役という、見た目だけで言ったらかなりギャップがあるはずなんですが、現場でお会いしたら、まったく違和感がないんですよ。

通常、見た目が変わっても中身を一緒に変えるのってなかなか難しいと思うのですが、役者としてさらっとそれをされていたので「そういう才能があって羨ましいな」と思いました。

神宮寺さんは、お芝居をした後にモニターをあまり見られないんですが、かといって現場を離れるわけでもなく、常に現場にいらっしゃる。それは現場の空気感を楽しんでいるのか、それともその空気感をしっかりと自分のものにするために現場にいるのか、直接お聞きしていないのでわかりませんが、その現場の姿から「きっと真面目な方なんだろうな」と思って見ていました。

――美弥役の横溝菜帆さん、柚香役の平澤宏々路さんとの共演はいかがでしたか?

女子中学生のお2人は、“箸が転んでもおかしい”みたいな感じで(笑)。それを見ていたら「私も友達と、こんな感じで楽しんで会話してたな~」と自分の学生時代を思い出しました。

撮影の合間に突然ジャンケンを始めたりするのも可愛くて…だって、大人になると“ガチな”ジャンケンしかしなくないですか?「じゃあ、誰がおごる?」とか(笑)。

でも、お2人のそれは軽い遊びで、それを見ていたら「私にも、こんな時代があったのに、今は全然思い出せない…」と、お2人のフレッシュさが眩しく見えました。

――学生時代といえば、松本さん、モテたのでは?

ないです、ないです!私の親友がすっごいモテてたので、その男の子たちから相談を受けたりとかはよくありましたけど。例えば「どうしよう(松本の親友に)告白したいんだけど」と言われて「もう勢いで行きなよ!」と背中を押したりしていました(笑)。

――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

衣装合わせのときに、監督が「第6話は、このドラマでは珍しいキラキラとした話」とおっしゃていた意味が今日よくわかりました。

もちろん切ないシーンもあるのですが、青春時代の甘酸っぱい記憶だったり、キュンとしてしまうようなシーンも見どころのひとつなので、“誰と誰がどうなってキュンとなるのか”を予想しながら見てもらえたらうれしいです。

あと、今回“現代と過去をリンクさせる映像表現”が面白いんです。通常回想になるところをワンカットで見せるのは、いろいろなタイミングが合わないとダメなんですが、それが上手くいき“(映像の)神様が風を吹かせた瞬間”もあるので、そこもお楽しみに!

第5話「呪われた部屋の怪」を見逃した方、もう一度見たい方はFODをチェック!

<第6話あらすじ>

女子中学生が“図書館のマリエさん”に呪われたかもしれないという話が高槻(伊野尾慧)のもとに舞い込んでくる。

図書館にある何冊かの本に書かれた数字を声に出して読むと呪われるという。呪われた少女・美弥(横溝菜帆)と友人の柚香(平澤宏々路)に話を聞き、謎を解くため図書館へ行く高槻と難波(須賀健太)。

一方、数字を読み上げてしまい留守番をする羽目になった尚哉(神宮寺勇太)は、瑠衣子(岡田結実)の様子が少しおかしいと感づき…そんな中、高槻は図書館職員の雪村桃子(松本若菜)が何か隠しごとをしていることに気づく。