<ヒロ・オクムラ コメント>

――決勝戦進出が決まった瞬間を振り返ると?

本当に「うわ、どうしよう!」でしたね。欲をかかずに来ていて、「準決勝いけた、ラッキー!」くらいに思っていたので、決勝までは頭になかったです。

結果発表を待つ時間に、周りの芸人がエゴサーチをしていて「SNSに(ヒロ・オクムラの)名前上がってるよ」とか言っていただいたので、少しずつ気持ちの準備はしていましたが、それでも「まさか、まさか」という感じでした。

――決勝進出者発表から時間が経ちましたが、実感はわいてきましたか?

いや、まだ全然「うわ、どうしよう!」です(笑)。決勝のネタ順がもう少しあとなら気持ちを作れたんですけど、まさかのトップバッターですから。

こんなに歴史のある、ずっと見ていた大きな大会が、僕みたいな知らんやつから始まってええんかなって気持ちがすごいんですよ(笑)!

(決勝進出者発表会見で)僕がネタ順を決めるボールを最初に引いて、真ん中あたりを取ったら“1番”やったんですよ。「9個もあったのになんで!?」って、今でも思っています。

――改めて、トップバッターを飾る心境は?

泣いても笑ってもトップバッターでやるしかないので、「自分は選ばれたんや」と思うようにしています。

こっちが勝手に「トップバッターやらせてください!」って言ったなら僕の責任ですけど、選んでいただいてトップで出るので、責任は、僕とカンテレさんで半々かなと。

気持ちを軽くするために、そういうふうに考えています(笑)。あとはもう、みなさんに楽しんでもらえるように頑張りたいです。

――ファイナリスト9人を見ていかがですか?

まずはやっぱり、同じ事務所(SMA ※Sony Music Artists)のマツモトクラブさん。(決勝進出者発表では)最初にマツモトクラブさんが呼ばれて、僕も本当にうれしくて。「やったー!」って拍手しているときに、2番目に僕の名前が呼ばれて感動しましたね。SMAから2人も決勝に行けるんだって。

あと、ハギノリザードマンさんは、僕と同じくコンビを組み直していて、めちゃくちゃ境遇が似ているんですよね。2人とも、もともとピンでも活動していたので、『R-1』一生懸命頑張っていたら、同じタイミングで決勝に行けて。

今は、僕らのコンビが漫才、ハギノさんのところはコントをやっていて、2組ともライブに呼ばれまくっているんですけど、僕もハギノさんも相方に「(ライブで)ピンネタをやらせてくれ!」って頭を下げています(笑)。

そんなことも含めて、ハギノさんとは縁を感じるので、一緒に行けて本当にうれしいです。

あとは、チャンス大城さんも昔からお世話になっています。ヒロ・オクムラ、ハギノリザードマン、チャンス大城。このメンバーは、地下でライブをやっていた仲間なので、一緒に頑張りたいですね。僕に関しては、まだ地下でやっていますけど…。

――「これだけはファイナリストの誰にも負けない!」と誇れる強みは?

一番しゃべる量が多いと思います。ほかのファイナリストの方は、表情・小道具・音とか、しゃべること以外で自分を表現できる方が多いと思います。

みなさんがいろいろな表現を駆使されているなか、僕はすべてを諦めて、「全部口で説明させてください」っていう(笑)。しかも、それが漫談ではなくコントなので、文字の量がすごく多いです。

普段、文字に起こすことはないので、今回ネタ台本を提出するのには苦労しましたね。しんどかったです(笑)。

――歴代王者には、同じ事務所(SMA)の、アキラ100%さんやハリウッドザコシショウさんなどがいます。

そうですね。歴代ファイナリストには、おぐ(ロビンフット)さんや、松本りんす(だーりんず)さんもいらっしゃいます。

もちろん、そこに続きたい気持ちはあります。あるんですけど、この方々はSMAの初期メンバーで、僕はあとから入ったので、あまりライブでもご一緒したことがなく、“そこに続く”というのが恐れ多いです。

でも、決勝の舞台を見てもらえるのはすごくうれしいですね。ザコシさんは審査員席にいらっしゃいますし、決勝で初めて僕のネタを見られると思うので、楽しみです。

――ユニット・今夜も星が綺麗では、『M-1グランプリ2024』準決勝にも進出。そんなヒロ・オクムラさんが思う『R-1』の魅力とは?

「何をしてもいい」というのが一番の魅力だと思います。

(舞台が)明るくなるまで何が起きるかわからない。1人でポツンと立っているのか、着ぐるみを着て出てくるのか、大きな音から始まるのか…。『R-1』は、そこのワクワク感がありますね。

――優勝したら出てみたい番組はありますか?

僕、根が“ピン”じゃないんですよ。目立ちたくないし、人前に立つのも怖いし。普段は普通にしゃべれても、カメラがまわるとかみ倒すような人間なので(笑)。

そう考えると、のほほんとした商店街のロケとかやりたいです。プレッシャーのない、ボケなくていいやつ(笑)。伸び伸びとやりたいです。

――決勝戦に向けて意気込みをお願いします。

2回戦の出番の直前に、緊張しすぎて軽く嘔吐(おうと)してしまった僕、ヒロ・オクムラから『R-1グランプリ2025』決勝戦が始まります!

小さくて、細くて、気の弱い人間が、1人でテレビの中で頑張っているということに勇気をもらってください。そして、とにかく早口で4分間しゃべり続けるので、途中で諦めないでください!

僕がトップバッターとして、最高の踏み台となって大会を盛り上げます…踏み台はイヤだ、やっぱり勝ちたいです!優勝します!

――最後に、ヒロ・オクムラさんにとって『R-1グランプリ』とは?

僕自身ですね。「存在証明」です。『R-1』で初めて全国ネットでピンネタをするので「僕、ここにいるよ!」という意味も込めました。

ヒロ・オクムラ