桑田佳祐が監督・音楽を担当し1990年に公開された映画「稲村ジェーン」をラジオドラマ化した「稲村ジェーン2021~それぞれの夏~」が、8月23日(月)から26日(木)にニッポン放送で4夜連続放送される(8月29日にはTOKYO FM/JFN系列37局でもオンエア)。

本作に林遣都、恒松祐里、吉村界人、浅香航大、勝村政信の出演が決定。また、サザンオールスターズのパーカッショニスト・野沢“毛ガニ”秀行の特別出演も決定した。

「稲村ジェーン2021~それぞれの夏~」は、映画「稲村ジェーン」の主人公・ヒロシが2021年の夏を生きていたら…という設定で物語が展開していくラジオドラマ。

物語は、75歳の“おじいさんサーファー”となったヒロシが、偶然、ある女の子に出会うシーンから始まる。その女の子は、昔、ヒロシが幻想のような「暑かったけど、短かった夏」を共に過ごした、映画の舞台である1965年に出会った1人の女の子のことを思い起こさせるが…。

映画「稲村ジェーン」の主題歌・サザンオールスターズ「真夏の果実」、挿入歌「希望の轍」をはじめ、映画のサウンドトラックとして書き下ろされた楽曲たちと共に、登場人物たちの“それぞれの夏”が描かれていく。

主人公・ヒロシ役を演じる林は、もともと桑田佳祐のファンだったといい、オファーを受け即快諾したという。ぶっきらぼうで冷めた性格だが、どこか
心優しい一面も持ち合わせる主人公・ヒロシを、重厚かつ色気のある声の演技で繊細に表現している。

ヒロイン・波子役兼とある女の子役には、NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督 シーズン2」など話題作への出演が続く現在大注目の恒松。全てを見透かすような大人びた発言をするヒロインを、可愛らしく、時にはミステリアスに、魅力たっぷりに演じた。

さらに主人公の親友・マサシ役に映画「ミッドナイトスワン」に出演して話題の吉村、ヤクザのカッチャン役に浅香、そして4人が集まるバーのマスター役に勝村と、豪華キャスト陣が勢揃いした。

また、映画「稲村ジェーン」にも、桑田のオファーを受けて海浜組合員役で出演した、サザンオールスターズのパーカッショニスト・野沢も出演する。

野沢は、映画では全ての撮影を終えていたものの、最終の編集段階で大幅に全体尺を縮めざるを得なかったことで、出演シーンが泣く泣くカットされてしまい、桑田が平謝りしたという逸話が(幻の出演シーンは本編エンドロールに一部収められている)。

映画の公開から30年以上の時を経て、改めて今回のラジオドラマに出演することとなった。特別出演ということで、どのようなかたちで登場するのかにも注目が集まる。