8月14日(土)、映画「全員切腹」のユーロスペース初日舞台挨拶が行われ、窪塚洋介、飯田団紅(切腹ピストルズ総隊長)、切腹ピストルズ、豊田利晃監督が出席した。
本作の舞台は明治初期。ある浪人の侍が「井戸に毒を撒いて疫病を広めた罪」で切腹を命じられる。果たして、その侍の正体は…。
緊急事態宣言明けの3月22日に製作が発表された本作は、豊田組のショップサイトを開設し、その売り上げを製作資金として活用。支援金額により映画の上映時間が変わる、新しい観客参加型の製作に挑んだ作品。
舞台挨拶は、切腹ピストルズによる演奏からスタート。温まった会場に窪塚と豊田監督が登場。窪塚は、「“自分”と書くと、“自由の分身”と読めるなと思うんです。この映画が、こんな時代に、なるたけ自分らしく自由にこの人生を生きたいと思う人たちの、何かの支えや道しるべになれたら」と、さっそく熱く作品への思いを語った。
また、今回のオファーを受けたときの心境を聞かれると、「監督から茶封筒で巻物が届いて…」と、まさかのオファー方法だったのだとか。「そこにズラーッと文字が書いてあって、最後に『全員切腹』と書かれていて。『あれ?俺、殺されるのかな』『死ねって言ってるのかな』と思って(笑)」と驚いた様子。
それでも「(それだけ)迫力のあるオファーをいただいて、『窪塚、いつ会える?』って言いながら大阪まで会いに来てくれたので、喫茶店でお話をして」と、そこで快諾をしたと明かした。
ただ、「最初、『撮影は1日だから、どっかいけるでしょ!』と言われて。そこまで言われたら『はい』って言うしかない(笑)」と笑いを交えつつ、終始うれしそうに話す姿が印象的な窪塚だった。
映画「全員切腹」は、公開中。
最新情報は、映画「全員切腹」公式サイトまで。