<コラム>『推しの王子様』第5話

あぁあぁ、もう、見てらんねぇよ!ミッチーーーーーーッッッ!!!!!

「夜には君を守る鷹に…。朝には君の頬を撫でる風になる…。」→撃沈

渾身の壁ドン!!オン・ザ・ロマンティック・ブリッジ→撃沈

“小屋で待ってるリクくん”を自分と重ねて力説!!→撃沈

もう、やめてーーー!!見てらんねぇよ!ミッチーーーーーーッッッ!!!!!

って、こっちが息絶え絶えになってたラスト…

「別に…、付き合ってるわけじゃないんだからさ…」

オー!マイ!!ガッ!!!!!!(絶句)

…っというわけで、『推しの王子様』約4割を占めている(多分。僕調べ)ミッチー(光井倫久:ディーン・フジオカ)サイド視聴者のみなさま、どうもこんばんは。“そっち側”の人間代表、大石でございます。

いやぁー、“そっち側”の人間からすっと、試練すぎる、地獄のような第5話でしたね。もう今週のミッチーは、見てらんないのなんの!特に、前半の、壁ドン→撃沈については、泉美(比嘉愛未)があまりにも響いてない、男とすら思ってないようなもんだったから、そん時の、ミッチーの心象をおもんばかるがあまり、終盤の展開、泉美と航(渡邊圭祐)のハートフル“シーパラ”デートのくだり、全然頭に入ってこなかったよね…。ミッチー今何してんだろ?って気が気じゃなかったよね…。泉美のセリフ「その人が笑ってる顔が思い浮かんだら…、それがきっと、好きってことなんだよ☆」が、え?それって、自分にとっては…ミッチー?…って、思いがそっちに乗っちゃって、ちょっと泣いたよね…だけどそんなこんな、こっちの気持ち、知ったこっちゃないわ!ってな具合に、わざわざ、航の“壁ドン答え合わせ”が挿入されて、泉美は案の定、航に傾きまくって、トドメ刺してくるんだぜ?…。くぅぅぅぅ!ミッチー側に容赦なさ過ぎる!!!

第1話から、おディーンのフジオカ様!!とか勝手に興奮して、アダムとイブ!!とか勝手に荘厳さを感じて、ちょっと出番物足りなかった前回、「もっと、もっと、欲しいの!!渇望!!」とか勝手に、ホントに、こっちが勝手に、大盛り上がりしちゃった、その、報いが、これっすよ…。あぁつらい…。

そらね、これまでね、おディーンのフジオカ様をね、ミッチーをね、異国の王子、っていうか、もう神とかそっちのレベルで崇めてたけどもね、そらミッチーだって人間だったよね?(知ってる)あんな、プライドズタボロ3コンボ、食らっちゃったらさ、「別に…、付き合ってるわけじゃないんだからさ…」とか、器ちっさめのこと、そんくらいのこと言っちゃうよね?っていうか言わせてよ!ミッチーだって、人の子、人間だよ!!!!!(知ってるっつの)

…うん、だけど、わたくし、若輩者ではございますが、おディーンのフジオカ様が演じる、ミッチーには足元にも及ばない、同じメンズくくりにするのもおこがましい、そんな立場であることは重々承知…ではございますが、一個だけ、ドラマをこれまでたくさん見てきた、一視聴者として、一個だけ、客観的に、アドバイス、言わせてください…。それはね、「夜には君を守る鷹に…。朝には君の頬を撫でる風になる…。」ってあのセリフ!あれが失敗だったよね!!だってさ、もうあのセリフ自体が尊くって、荘厳じゃない?あれはちょっと、荘厳が過ぎましたよね?だってね。これまではね。「キミたちだって最初はそうだったろう?」(第2話参照)とか、「ワンナイトラブ」(第3話参照)とか、何気ない一言や、お下品ワードにすら、こっちは勝手に、荘厳さ、感じてたんだよ?いくら映画のセリフから引用したとはいえさ、荘厳なおディーン様が、荘厳なセリフを言っちゃったらさ、それはもう、荘厳of荘厳、荘厳×荘厳で、人間では解読出来ない、宇宙レベルのお言葉になっちゃうじゃない?そら、泉美も”ポカーン”なるわー(意味不明)。あそこはシンプルでいいのよシンプルで!!もう!不器用なんだから!!ミッチー!!!

あと泉美、ミッチーのこと、おそらくダビデ像とかそういう類いの、神聖な物体かなんかだと思ってるよね?だってそうじゃないとあの壁ドンも、老若男女問わず、常人は回避不可能だぜ?だから、ダビデ像が、荘厳が過ぎるセリフを放った…つまり、解読不能だったってわけ!!(うん、意味わからん)

っとついつい、主人公カップルそっちのけで、“そっち側”目線で大盛り上がりしてしまいましたが、航も航で容赦なかったよねー。今回、ミッチーが誘い水かましたせいで引き出された(言い方)、“航の成長を賭けてた”って、あの場面。あれを偶然、航が聞いちゃうくだり…。若干、作為的?って一瞬思ちゃったけどさ、それもこれも、航が成長するための試練なんだよね…。これまで、航の、孤独だった、裏切られてきた人生…ってのは、こっちは痛いほどわかってて、で、ああいう負を背負ってる人って、自ら負を引き寄せちゃうとこ、あるじゃないですか。だから、よくよく考えると、あのくだりは作為的というよりは運命的と言ってもよくって、今度こそ、航はその試練を乗り越える…その乗り越えた先には…!!っていうお話になっていく…、ってわけですよね…?

うんだけど、とはいえですよ。航も航で、“好き”がどういうことなのか?わからなかったのに、あんなに美しく“好きの答え合わせ”が描かれてさ、これが…好きってこと…なの…か?つって、ドラマチックラン!!!した後、泉美に買ってあげたキーホルダー抱えて、あんな試練…、が待ってるわけだからね…。ひどいよね…。こっちもこっちで容赦なさすぎだよね…。

…って、え?…試練…。試練…?それってさ、誰が、与えたんだっけ?その試練、誰きっかけ…、だったんだっけ?…うん!…そう!!…あの、ミッチー=おディーンのフジオカ様=神!!だよ!!(どうしてもそっちに持っていきたい)え?そういう構図!?(どういう構図)だってさ、泉美とシーパラ行ったっての、偶然耳にした時のミッチー…その時のミッチーの後ろ姿(しかもピンボケ)…。その前のシーンまでは、これまで以上に、紛れもなく人間のお姿?って感じだったのに(いつも人間だわ)、急に世界が変わったかのように、神の逆鱗に触れたかのように、ちょっと地鳴り、聞こえたよね?地殻変動、起きてたよね?グォォォォォ…って音してたよね?そんぐらいの神々しさ、放ってたよね!?…って、え?航!ミッチー=神には絶対勝てなくない!?!?え?どんな話なの?!!?え?お話、壮大すぎません?(勝手に盛り上がりすぎ)

text by 大石庸平(テレビ視聴しつ 室長)

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