泉美(比嘉愛未)たち「ペガサス・インク」は、新作の乙女ゲームに関して、十蔵(船越英一郎)の会社「ランタン・ホールディングス」から出資を受けられることになった。

士気が上がり、プロトタイプの制作にも力が入る有栖川(瀬戸利樹)らスタッフたち。その中で、芽衣(徳永えり)は、早退して推しの2.5次元俳優が出演するミュージカルを見に行くため、ものすごい勢いで仕事を片付けている。だが、航(渡邊圭祐)だけは、同じ内容なのに何度も同じミュージカルを見に行くのは金がもったいないと、いまひとつ芽衣の思いが理解できない様子で…。

その夜、航は、振り込まれたばかりの初めての給料を全額引き出して帰宅する。だが航は、特に欲しいものがあるわけでもないらしい。

初めての給料を何に使ったのか、と問われた泉美は、覚えていないと返しつつ、推しができてから金の使い方が変わった、と答える。泉美は、金の使い道は物質的なものだけではなく、形に残らなくても価値があるものもあるし、航も夢中になれるものができたら変わるかもしれない、と告げた。だが、どうにもピンとこない様子の航。

ある日、泉美が勉強のために休日を利用して舞台やコンサートを見に行くと知った航は、同行することにする。そんな中、泉美は、とあるギャラリーで開催されている絵画展に興味を抱き、立ち寄ろうとした。だが航は、なぜか足が止まってしまい…。