毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。

7月18日(日)の放送は、岩合光昭、立川志の輔、さかなクンが登場する。

世界中で自然や動物を取材する動物写真家の岩合が初めて監督を務めた映画「ねことじいちゃん」で、岩合からのオファーを受けて主演したのが志の輔。そしてその2人が「会いたかった人」として、東京海洋大学名誉博士・客員准教授のさかなクンを指名し、この鼎談が実現した。

目頭が熱くなった猫との出会いは高校生のとき

岩合といえば、身近な猫を半世紀以上ライフワークとして撮り続けていることで有名だが…。

さかなクン:自分も猫ちゃんとずっと暮らしてて。

志の輔:え、何年前くらいから飼ってるの?

さかなクン:17年間、一緒に暮らしてた猫がいて。その猫ちゃんがですね、全然懐かなかったんですけど。

志の輔:ああ、そう。

さかなクンは「掌(てのひら)に乗るくらいから一緒にいて…」と、17年間の思い出を描いた絵を見せる。

岩合:最初に、僕が猫が好きになったのは、高校生になってから。友達の家に行ったら、友達が猫を肩に三毛猫を抱えて。僕の目の前で、顔を見せてくれたんです。

さかなクン:三毛猫ちゃん。

岩合:そのときに、ここ(目の下)がぶわーっと熱くなってきて。

涙が流れるほどの衝撃を受けたと言い、猫を飼いたいと思っていたところ、雨の日に電信柱の下に子猫が2匹捨てられていたのを見つけ、家に連れて帰ったという。

この話を聞いていた志の輔は、「猫は一緒の空間にいられる。でも、魚は同じ水槽に入るわけではない」と、「魚を愛でて一生の友になるきっかけは何でしたか?」とさかなクンに質問する。

さかなクン:タコが好きになったんですね、最初。

志の輔:一番最初に好きになったのは、タコ(笑)!?

さかなクン:タコ。で、小学校2年生ぐらいのときに、友達が描いたタコを見て「うわー!何だ、この生き物!」と思って。タコを見てみたいと魚屋さんに通って、魚屋さんのタコは茹でだこだったんで、本物のタコに会いたいと思って水族館や海に通って。

「タコだ!」と初めてタコを手にしたときに「どうしても家で飼いたくて…」と家に持ち帰った思い出を語り、「家で飼うことができるんですか?」と志の輔から質問を受ける。

また、猫やタコと出会ったことが今の道につながっている岩合とさかなクンの話を聞いた志の輔は、落語家を目指した原点に思いを馳せていく。

人間はなぜストレスがたまるのか

また、3人は動物を見ていて思うことについても語り合う。

岩合:やっぱり、猫も野生動物もそうですけど、見ていて、どうしても振り返っては人の生活とか、人の社会を思い浮かべるんですよね。「あ、そうだよね、我々もああいうことするよね」とか「え、ライオンもそういうことするんだ」とか。

志の輔:人間って動物と唯一違うのは…人間ってなんでストレスがたまるのかなと思ったら、本当に思っていることと違う顔をしながら生きなきゃならないことってあるじゃないですか。

さかなクン:気を遣うとか。

志の輔:悲しくてしょうがないのに「いや、俺は別に全然つらくないよ」って。

さかなクン:見栄を張ったり。

志の輔:大げさなことを言えば、人類が作られたときに「ハハハ、ヒヒヒ、フフフ、へへへ、ホホホ」と声出して笑うという、ほかの動物にはない機能を入れてもらったわけだから、本当は…。

ここから志の輔は「今が一番、人類が笑わなければいけない」と、エンターテインメントに制限が加わっている現状を嘆く。

そのほか、2010年にさかなクンがその発見に貢献し「絶滅種の再発見」と話題になったクニマスの話や、それぞれの少年時代、子どもの趣味・関心の芽を摘み取らないために…など、さまざまな話題で盛り上がる。