7月13日(火)、映画「犬部!」のイベントが都内で開催され、主演の林遣都、現役獣医学部学生、そして、小泉進次郎環境大臣が動物たちとの幸せな未来についてトークを繰り広げた。
映画「犬部!」は、2004年ころの青森県十和田市にある北里大学(十和田キャンパス)に実在した、動物保護サークル・犬部を設立した獣医学部の学生が主人公。
仲間たちとともに動物を守ろうと奮闘した学生時代、そして、獣医師となって、一人で新たな問題に立ち向かう現代という二つの時代を描いており、主人公の花井颯太に林が扮しているほか、その仲間を中川大志、大原櫻子、浅香航大が演じている。
この日は、主演の林、その林とバディを組んだ保護犬出身のちえちゃん、篠原哲雄監督に加え、スペシャルゲストとして小泉進次郎環境大臣が出席。北里大学獣医学部の学生たちとオンラインでつなぎ、ティーチインイベントを開催した。
現役の学生から「動物たちとのふれ合いで意識したことは?」と聞かれた林は、「とにかく話しかけること」と返答し、「人と話すのと変わらないぐらいに『今日、朝は何を食べたの?』などずっと話すように心がけて、変化していく姿を見ることができたのは勉強になりました」と振り返った。
物語序盤には実際の保護犬が、実験室から脱走してきた犬として出演。
林は、時間が許すかぎり、この保護犬と一緒に過ごす機会を設けてもらったそうで「最初はまったく近づけなかったんですけど、徐々に僕以外の人が近づくと僕のほうへと寄ってくる瞬間があって、そのときは母性がわきました。そして、東京へ帰るときは寂しくて寂しくて、あんな感情になったのは初めて」と共有した時間によって変化した自身と犬の関係を明かした。
また、林が演じた花井颯太のモデルとなった太田快作獣医師について、「緊張しながらお会いしたんですけど、手術の現場や診療も見学させていただいて、動物に対する思いの強さ、そして、責任感のない出来事と戦ってきた心境を聞かせていただいて、命の現場に向き合ってきた人にしかない空気感をヒシヒシと感じました」とコメント。
そして、「僕は今回の役作りで、ただ者じゃないオーラを表現することを心がけて演じました」と話した。
イベント後半では、篠原監督、林、小泉大臣から、学生へ質問を投げかけるコーナーも。動物と向き合う学生たちの真摯な思いに、林らはいたく感心していた。
最後に林は「僕自身も胸に留めておかなければいけない話をたくさん聞かせていただいて、ひじょうに有意義な時間を過ごさせていただきました。僕たち俳優にできることは限られていますが、誠心誠意、ひとりでも多くの人に届いてほしいという思いをもって取り組んだ作品です」とアピール。
小泉大臣は「私がこの作品を見て特に好きなシーンは、主人公の颯太が『外科実習をやらない』と教授へ告げに行くシーン。このときの教授の対応が素晴らしいと思った。理想と現実のはざまで苦しみ、悩みやストレスを抱えることもあると思うが、その中で支えてくれる人たちがいる」と力説。
「映画のタイトルは『犬部!』だけど、犬だけの映画ではなく、誰にとっても共感できるところがある。多くの方に見ていただきたいし、それを通じて環境省のことも知っていただけたらうれしい」と呼びかけていた。
映画「犬部!」は、7月22日(木・祝)全国ロードショー。
©2021『犬部!』製作委員会
配給:KADOKAWA
最新情報は、映画「犬部!」公式サイトまで。