菅田将暉が主演を務める映画「キャラクター」の公開が2021年6月に決定した。

「もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら?しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったら」

そんなアイデアを基軸に、登場人物それぞれが幾重にも交錯し、運命を翻弄されていく物語を描いたダークエンターテインメント。

売れない漫画家を菅田が、殺人鬼をSEKAI NO OWARIのFukaseが演じる。Fukaseはこの作品が、俳優デビュー作となる。

映画撮影の合間、初共演の2人にフジテレビ『めざましテレビ』の藤本万梨乃アナウンサーが独占インタビューした。

「共演するのが、Fukaseさんというのを最初に聞いたときは?」との質問に、菅田は「いやぁ、たまらないですね。高校生のとき、初めて買ったCDがSEKAI NO OWARIなので」と回顧。

Fukaseは、そのエピソードを現場で直接話してもらったそうで、「『高校生のとき、聞いていました』という発言によって、割としっかりとした年齢差(35歳と27歳)があるということがわかった」と冗談交じりにコメント。これには、菅田も大爆笑だった。

また、菅田は、プロデューサーから「Fukaseさん、この役どうかな?」と相談されたエピソードを紹介し、「やってくれるわけない、なにを言っているんだ、この人は。やってくれたら面白いけどって思っていた」と当時の気持ちを明かした。

共演した印象については「割としゃべる人なんだ」と感じたと話すと、Fukaseも「それ、よく言われます」と同調。

インタビューでは、2人でしりとりをしていたエピソードも披露された。

菅田:現場で『しりとりしませんか?』って言ったら『いいよ』って言ってくれました。

Fukase:『6文字以上しりとりしましょう』って。けっこうお互い(衣装が)血みどろだったんだけど。

菅田:言葉のセンスがさすがなんで、楽しいんですよ。おしゃれなんですよ。『ブレーメンの音楽隊』とか言うんですよ。『クリームソーダ』ってしりとりのレベルの中、『ブレーメンの音楽隊』がバーンと来る。

「俳優デビューはどうでしたか?」との質問には、Fukaseが「とにかく緊張した。いつもは(バンドのメンバーが)助けてくれるので、(菅田は)1人でやられるなんて、すごいなと思います」と感想。

続けて菅田も「どうでした?撮影現場って。僕ら、けっこう心配していたんです」と尋ねると、Fukaseは「想像の10倍ぐらい面白かったです。音楽にはない体験がたくさんあったし、(音楽には)ない興奮もあったし」と振り返った。

これを聞いて、菅田は「僕らの裏目標で、Fukaseさんが楽しく終われば、興行収入なんてどうでもいいって」と考えていたことを明かした。

ところで、今回のインタビューの衣装は、映画で実際に着ているものを着用して行なわれた。

そのことを突っ込まれると、菅田は「そうなんですよ。ちょっとこっぱずかしいですね」とFukaseに振り、Fukaseも「おのぼりさんになってないですか?ちょっと張り切りすぎている。初めて映画に出るんだって」と語るなど、周囲を笑わせた。

<あらすじ>

漫画家として売れることを夢見る主人公・山城圭吾(菅田将暉/すだまさき)。

高い画力があるにも関わらず、お人好しすぎる性格ゆえにリアルな悪役キャラクターを描くことができず、万年アシスタント生活を送っていた。

ある日、師匠の依頼で「誰が見ても幸せそうな家」のスケッチに出かける山城。住宅街の中に不思議な魅力を感じる一軒家を見つけ、ふとしたことから中に足を踏み入れてしまう。

そこで彼が目にしたのは、見るも無残な姿になり果てた 4 人家族…。そして、彼らの前に佇む一人の男。

事件の第一発見者となった山城は、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をつく。それどころか、自分だけが知っている犯人をキャラクターにサスペンス漫画「34(さんじゅうし)」を描き始める。山城に欠けていた本物の【悪】を描いた漫画は異例の大ヒット。山城は売れっ子漫画家の道を歩むのだった。

そんな中、漫画「34」で描かれた物語を模した事件が次々と発生。

そして、山城の前に、再びあの男が姿を現す。「両角もろずみって言います。先生が描いたものも、リアルに再現しておきましたから。」交わってしまった二人。山城を待ち受ける“結末”とは?

映画「キャラクター」は、2021年6月よりロードショー。

©2021 映画「キャラクター」製作委員会
配給:東宝

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