「苦しみから湧き出る楽しみは甘美なり」は、帝政ローマが誇る恋愛詩人オウィディウスの言葉です。

これは恋愛を詠ったものですが、会社員にとって「早退」という言葉が醸し出す甘美なイメージは、この一文に集約されているといっても過言ではありません。

労働という苦しみから早めに開放される感覚は、予定されていた休日では得られない爽快さがあります。

休みの取りにくい環境にお勤めの方は、例文にこの恋愛詩人の一節を添えて上司に早退を訴えてみてはいかがでしょうか。

よく分からないし、なんか怖いからOKしてくれるかもしれません。

「健康で文化的な最低限度の生活を送るので、早退します」そう言ってそのテレビ局の新入社員は帰宅した。

これを英語で言うと…

“I have to leave early to maintain the minimum standards of a wholesome and cultured living.” The new employee of the TV station said and went home.

Point:健康で文化的な最低限度の生活 = Minimum standards of a wholesome and cultured living

日本において生存権は「国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」と規定されています。

権利はrightで表現し、生存権は the right to lifeで表現できます。

生存権の内容は国によって異なるため、「Minimum standards of a wholesome and cultured living」はあくまで日本のものを説明する時だけに使いましょう。

「Minimum standards of a wholesome and cultured living」、ぜひ使ってみましょう。

それではまた次回!

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