12月31日(木)に開催される「RIZIN.26」に那須川天心選手の参戦と、皇治選手vs五味隆典選手の対戦が発表された。21日(月)、都内のホテルで開かれた記者会見で、那須川天心選手の質疑応答が終わった後、追加の注目カードとして明かされたのだ。体重差があるため、スペシャルエキシビションマッチとなる。

皇治は、襟にアニマル柄があしらわれた黒のスーツにサングラス姿で登場。五味選手は、ゆったりとした足取りで会場に姿を見せた。

皇治選手は「なんやかんや言って、格闘技の一時代を築いた五味ちゃんと試合が決まって嬉しいですね、頑張ります」とあいさつ。

そう、五味選手は、05年に初代PRIDEライト級王者となり、その後も“PRIDEの顔”として活躍。観客の心をわしづかみにする激しいファイトから“天下無双の火の玉ボーイ”として愛される存在なのだ。RIZIN参戦は18年以来ということで、1年半ぶりにさいたまスーパーアリーナに帰ってくる。

「勝負論とかないんですけど」(五味)

そんな五味選手は、ゆったりとした話口調で「今できる範囲のことをやります。40代でできる最高の動きを」と語り「勝負論とかほとんどないんですけど…。コロナの中でお客さんを少しでも喜ばせられれば」とベテランの余裕を見せた。

また皇治選手は「当時はすごかったし、昔は“火の玉ボーイ”と呼ばれていたと思いますが、今は“金玉おじさん”。その金玉おじさんを倒しに行く」と挑発的な発言を。

「昔は“火の玉ボーイ”と呼ばれていたけど」(皇治)

五味選手も、会見の途中で自身をスマホをいじり退屈そうな表情を見せた上で「オファーをもらったのは10日前くらい。82キロあったので、お客さんの前で恥ずかしくないくらいに75キロくらいまで落としたいですね」と語り、皇治選手に対しては「ヘッドギアしてもいいと思う。サイズの違うグローブつけてもいい」と余裕の表情を見せた。

ふたりとも落ち着いた雰囲気だが、静かな煽り合いがすでにスタートしており、会見場は那須川天心選手が登場した時とは全く違う雰囲気に。

皇治選手は「五味ちゃん。酔っぱらっているのか。大晦日らしく殴り合った方がいい。体重とか関係ない、レジェンドに向かっていけるのは嬉しい」と語りかけると、五味選手も「そのエネルギーを試合にぶつけて」と締めていた。

元K-1のエース・皇治選手が、40代のレジェンド・五味選手にどう挑むのか?ファンにはたまらないカードとなったが、格闘技初心者でもこの闘いは目が離せなくなりそうだ。