1月20日(水)放送の『林修のニッポンドリル 初潜入づくし!羽田&成田空港SP』では、みやぞん、フワちゃん、別府ともひこ、フジテレビアナウンサーの杉原千尋&佐久間みなみが、羽田空港と成田空港で潜入調査を行った。
まず別府ちゃんが調査したのは、2020年10月に運航を開始した日本初の国際線専用LCC「ZIPAIR」だ。「ZIPAIR」では、ほかのLCCより大きい、JALをはじめとするフルサービスキャリアとほぼ同サイズの機体を使用している。
ソウルへの初フライトで乗客が2人だけだったことで話題になった「ZIPAIR」だが、それでも採算はとれているという。格安運賃なのに採算がとれている理由は、以下の4つだ。
ギャレーをなくし座席を増席
フルサービスキャリアでは4つ程度あるギャレー(船、列車、飛行機などで食べ物の調理や準備をする場所)を、「ZIPAIR」では3つに削減。同サイズの機体の場合、フルサービスキャリアなら約200席の座席を約290席まで増やすことで、1席ごとの価格を下げることに成功した。
国際線の座席にあるモニターをなくし機体費を削減
「ZIPAIR」では、全座席の前に付いているモニターをなくすことで、機体費の大幅カットを実現した。その代わりに国内LCC初となる無料Wi-Fiサービスを開始。
機内で自分のスマホやタブレットから「ZIPAIR」のサイトにアクセスすれば、映画や音楽などのエンターテインメントを無料で楽しめる仕掛けになっている。
世界初!何も付いていないビジネスクラスで低価格に!
ビジネスクラスで、国内のLCCでは初めてフルフラットシートを採用した「ZIPAIR」。その代わりに、毛布やアイマスクなどのアメニティを付けず、サービスもエコノミークラスと同じに。その結果、快適な空の旅を低価格で提供することが可能になった。
機内食は全てスマホやタブレットでオーダー
機内食はスマホやタブレットでオーダーし、クレジット決済することでCAの作業効率をアップ!飲み物やカップ麺、おつまみなどが機内でオーダーできるほか、カツ丼やオムライスなどガッツリ食べたい人向けのメニューは、事前予約制で提供されている。
事前予約制にすることによって、機内食は必要な分だけ積み込めばOKとなり、ギャレーを減らすこともできたのだ。
そして、「ZIPAIR」が乗客2人でも採算がとれる理由は、貨物スペースにも隠されていた。他のLCCなら積載量が約2トンのところ、「ZIPAIR」では約20トンという広い貨物スペースを取っている。大きな貨物スペースで魚などを海外へ運び、その貨物運賃で採算をとっているのだ。
杉原アナ&佐久間アナがCAの身だしなみを体験!濃いメイクの理由とは?
杉原アナと佐久間アナは、満足度調査で1位を獲得したJALの接客サービスを調査。向かったのは、羽田空港近くにある「JALテクニカルセンター」。ここは、JALのCAやパイロット、グランドスタッフなどが、安全かつ最高のサービスを提供するために日々の業務を学ぶ場所だ。今回は調査のために特別に建物内の撮影許可がおりた。
昨年4月にリニューアルされたCAの制服に着替えた2人(これも今回特別!)は、メイクや髪型などの身だしなみを整えることに。
2人は、それぞれが思うCA像を目指し、自身でメイク。清潔感を出すためにナチュラルメイクをベースに、アイシャドウにラメを使ってゴージャス感を演出した杉原アナ。佐久間アナは、血色がよく見えるピンク系の口紅をチョイスした。
しかし、杉原アナは「前髪が眉にかからないように」「外ハネの髪型を内巻きに」「ラメはNG」と早速ダメ出しを受けてしまう。
CAは、乗客に表情をよりよく見せるため、前髪は眉毛にかからないようにセットするのが基本。また、カジュアルすぎるので髪型も外ハネではなく内巻きにして、メイクもラメを使うのはNGだという。
そして2人がともに指摘を受けたのが、メイクの薄さだ。制服に映えるCA風メイクでは、赤のリップペンシルで唇の輪郭を濃くしっかりと描き、チークも赤系を使ってハッキリとさせるのがポイントだという。
杉原が「ものすごく濃い」と戸惑うほどのハッキリメイクには、理由がある。それは、薄暗い機内でも表情を明るくみせるため。暗い機内を再現しながら、その中でも表情が映えるようなメイクを意識しているのだ。
次に2人は、グランドスタッフ訓練施設で、チェックインカウンターでの対応を調査(特別な許可を得て制服を着用)。まずは杉原アナが接客対応を実践したのだが、以下の5つにグランドスタッフが決して使わないNGワードが隠れているという。
正解は「お間違いないでしょうか?」だ。「お間違いないでしょうか?」は、おもてなしの極意に反する言葉だという。この言葉を多用すると、乗客を疑っている印象を与えてしまうため、何かを確認する時は「よろしいですか?」を使用。
乗客の中には、飛行機に初めて乗る人もいるので、どんな人もいっさい不安にさせないよう、細心の注意を払って接客しているのだそうだ。
最後は、入社1年目の佐久間アナが実践。「初めてとは思えない」「しっかりと手順を確認しながら取り組んでいらっしゃいましたね。明日にでもファーストクラスのカウンターに立てるのでは」と、お褒めの言葉をいただき、ニッコリ。
これを聞いた、入社3年目の杉原アナは、「私のを見てやっているので、このレベルになって当然」と不満気な様子を見せ、スタジオからは「大人気ない」(川島明)、「バラエティ担当!」(ノブ)と声が上がった。