1月14日(木)、舞台「熱海殺人事件 ラストレジェンド 〜旋律のダブルスタンバイ〜」の舞台挨拶・公開ゲネプロが紀伊國屋ホールで行われ、味方良介、荒井敦史、愛原実花、新内眞衣(乃木坂46)、石田明(NON STYLE)、細貝圭、池岡亮介、松村龍之介、演出家の岡村俊一が登壇した。
部長刑事の木村伝兵衛を味方・荒井が、婦人警官の水野朋子を愛原・新内が、刑事の熊田留吉を石田・細貝が、そして犯人の大山金太郎を池岡・松村が、それぞれダブルキャストで演じる。
同作は、つかこうへいが1973年に文学座のために書き下ろした代表作。紀伊國屋ホールを拠点に何度も再演を重ね、“東京の春の風物詩”と呼ばれるほどに。今回の公演が、紀伊國屋ホール改修前の最終公演となる。
味方は、上演を控えた意気込みについて「本当に役者として人間として幸せです。全力で燃え尽きたいと思います」、荒井は「客席でずっと見ていた作品。紀伊國屋ホール改修前の最終公演ということで、携われて本当に光栄です」と喜びを明かした。
また、乃木坂46・新内は「初めてのヒロイン役ということで緊張しています」、NON STYLE・石田は「今回が3回目の参加ですが、本当は断ろうと思っていました(笑)。ですが、このコロナ禍での上演ということで、皆さんには心の濃厚接触を見ていただけたらと思います」などそれぞれ心境を明かした。
紀伊國屋ホールについて、味方は「この劇場が持っている独特の力を感じていて。『もう、ダメだ』と思っても、何か生き返らせてくれるような、そんな力を持つ特別な劇場だと思っています。僕らの力で、もうひとつ上に上げたいです」、荒井は「ステージに出ていなくても、来たくなる劇場。(雰囲気に)飲まれる感覚があり、刺激を与えてくれる劇場です」と言及した。
その後、報道陣向けに一部シーン公開が始まると、味方・荒井を筆頭に出演者が長台詞とともに怒涛のハイテンションでパフォーマンスを披露。岡村が自ら「はい、そこまで!」とステージに上がって演技を止めに入り、「これをマスク着けて(稽古を)やってた彼らって、すごいですよね!?」と嬉しげに報道陣に説明していた。