1月16日(土)、映画「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」映画化記念イベントが行われ、竹財輝之助、猪塚健太、吉田宗洋、三木康一郎監督が出席した。

「ポルノグラファー」は、官能小説家の木島理生(竹財)と大学生・久住春彦(猪塚)のラブストーリー。2018年にFODで連続ドラマ化した際に、BL漫画原作で初連続ドラマ化されたことが話題となり、FODで最速100万回再生を突破。地上波でも放送された大ヒット作だ。

今作は、第1作目の「ポルノグラファー」で恋人となった木島と久住のその後が描かれる。

ここでは、無観客ライブ配信での「視聴者からの質問コーナー」をほぼ全文でお届けする。

──今日は事前に募集した皆さまからの質問に回答していただきます。まずは、「前作から2年半というブランクがありましたが、映画の撮影初日、役柄はスッと自分の中に戻ってきましたか?」

竹財:今回はね、不思議とスッと入れたというか。緊張しなかったわけではないんですけど、自然と、初日いけましたね。前回の「ポルノグラファー~インディゴの気分~」の時は、本当に逃げようかどうかと考えていたので。

猪塚:怖かったって言ってましたもんね。

竹財:楽屋を出て、吉田くんに会って、顔を見た時に「逃げようかな?今ならまだいけるな。あそこ(扉が)開いてるしな…」と思って。

吉田:あれ?それは、僕のせい?

竹財:…。

吉田:いやいや、口ごもっちゃって!(立ち上がってツッコもうとするも、クリアカーテンに阻まれる)

竹財:ははは(笑)。今回は、スッと戻れたというか、2年半あって人間になれたというか。春彦のおかげで。それもあったので、あまり気負わず現場に入れましたね。

猪塚:僕は、久しぶりなのでどうかなと思ったけど、竹財さんとセリフを交わした時に「あ、こんな感じだったな」と思いだしたのと、最初が(木島の)家族の家のシーンだったので、他人の家族に入っていく春彦というちょっと居心地の悪い感じで良かったので、役と同じように作品に入っていけたかなと思います。

吉田:撮影期間がもちろん短いんですけど、お会いしたのは竹財さんだけなんですよね。ロケバスの移動中、カリフラワーライスの話ばっかりしてたじゃないですか(笑)。

竹財:ははは(笑)。

猪塚:(少し嫉妬をにじませながら)なになに?初めて聞きました!

吉田:「カリフラワーライスどうなんですか?」っていう話でリラックスしてたんですけど、現場に着いた時にすごく緊張して。リハーサル中に、竹財さんがもう座っていらっしゃったから、その背中を見た時に「あ、理生だ」と思って、スイッチが入ったというか。

猪塚:僕は会ってないですけど、現場で話題になっていたのが、吉田さんが緊張しすぎて、コーヒーを「コーシー」って言ったと(笑)。

吉田:ははは(笑)。

竹財:これは(吉田が演じた)城戸のキャラづくりなのか、“吉田”が出てきたのか、どっちか分からなくて(笑)。

吉田:あれ、台本になかったんですよね?

猪塚:そうなんだ!

吉田:台本にもまったくなくて、ウェイトレスさんが来た時に「じゃあ、アイスコーヒーを」と言おうとしたら、「アイスコーシーを」って(笑)。

猪塚:役作りの可能性ありますよね(笑)。その話を現場で聞いて、吉田さんには会ってないけど、ほっこりしてました。

──監督から見て、3人はどうでしたか?

三木監督:どうだったろう。夏の暑い日でしたね。

吉田:暑かったですね、本当に。

三木監督:竹財さんと「すね毛どうするか?」とか、今までそういうことをいろいろやってきたんですけど、今回は何も言わなかったですね。準備がご自分でできている感じだったので、準備なく入れて。(猪塚に関しては)最初(木島と久住の)2人のシーンだったんです。春彦の木島を見る目がすごく恋をしている目だったので「あ、思い出したんだ!」っていう感想はありました(笑)。

猪塚:ははは(笑)。

三木監督:城戸さんは、ま、何でもよかったので…。

(一同爆笑)

吉田:安心です、その言葉が聞けて(笑)。

──質問はまだまだあります。「今作で印象に残っているシーン、もしくはここを見てほしいというシーンはありますか?」

猪塚:いろいろありますけどね。

竹財:撮影に入って間もない頃に、菜月の…小林涼子ちゃんが、蹴ってくれたんですよ。台本にないところで。いきなり蹴ってきてびっくりしたんです(笑)。結構リアルに「いっ!」っていう声が出たんですけど。あれで家族の関係というか、「この家、居づらいな」というのを感じられたので、あそこが僕は印象に残ってますね。タバコを飛ばす(吸っているタバコを叩き落とされる)のも何回も…。

猪塚:1回ビンタありましたもんね(笑)。

竹財:1回どころじゃないよ(笑)。結構何発もやっていて、「キレイに(タバコが)飛ばないな」って監督言っていて。監督はキレイに飛ばすんですけど、涼子ちゃんは遠慮しちゃっているのもあって。

──猪塚さんが印象に残っているシーンは?

猪塚:今回、僕と理生さんのぶつかり合いがあるので、そこは2年越しの2人の愛と拗らせのぶつかり合いっていうところは見どころですかね。それを経て、2人がどう幸せになっていくのか。

吉田:僕はもう…2人がもどかしい!っていう。2人の関係を見ていると。「お前ら本当に付き合ってるのかよ!?」っていうのを、映画を見ながら何度も言うような。

竹財:へ~。

吉田:何度も言うように、2人の距離がつかず離れずっていう感じのいい距離感で進んでいくんですけど…。

猪塚:めちゃめちゃいい視聴者ですね(笑)。

吉田:見ていて、めちゃめちゃもどかしい気持ちになりながら(笑)。そこは映画で楽しみにしていてほしい。あとは、(木島が居候するスナックアケミの店主・春子役の)松本若菜さんのシーンにドキドキして。

猪塚:いいですよね!

吉田:登場のシーンが本当に笑いました!

猪塚:あそこで一気にキャラクターが分かるし、世界が広がりますよね。

吉田:素敵だなと思いました。

──監督はいかがですか?

三木監督:いつも、ひげ面の男ばっかり撮っていたので(笑)、女子がいたことが、違和感があった。印象に残っているシーンで言うと、最初のほうに2人の絡みがあるんですけど、そこはすごく良かったです。

(一同笑い)

三木監督:美しいなと思って。

──次の質問にいきます。「3人の中で、違う役を選ぶなら、誰を演じてみたいですか?」。これ、3人と書いてありますけど、広く「~プレイバック~」の登場人物で、ということにしましょう!

吉田:アケミかな?

猪塚:アケミをやりたいってこと?

竹財:春子?

猪塚:春子さんっていうこと?

吉田:あぁ、春子さん。

竹財:スナックをやりたいってこと?人物じゃなくて(笑)。

吉田:違う、違う!汗かいてきた(笑)。蒲生田先生(大石吾朗)的な感じで、ああいうシーンがやってみたい。

竹財:蒲生田先生でアケミをやりたい?

吉田:違う、あの、次行ってもらってもいいですか(笑)?

三木監督:雰囲気で答えるのやめてもらっていいですか(笑)。

猪塚:僕はどうですかね…自分の役を愛しちゃってるからな。そういう意味では、木島さん目線で、またこの物語を見てみたいなという思いはありますね。しいて言うのであれば。

竹財:僕は…城戸かな?俺だったらもっとやれたかなと。

(一同爆笑)

吉田:あー逃げたい!

猪塚:愛のある言葉ですね(笑)。

竹財:ははは(笑)。城戸は一番人間っぽいというか、すごく共感できる…一番人間らしいというか、ズルさも持っているし、一般社会の中にいる人の葛藤がすごいある役だったので。あれは吉田くん大変だったと思うけど、あの人物は魅力的ですよね。

最新情報は、映画「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」公式サイトまで。