1月28日(木)に初日を迎えたミュージカル「マリー・アントワネット」の公開稽古が27日と28日に東京・東急シアターオーブで行われた。
本作は、同じ“M・A”のイニシャルをもつ王妃マリー・アントワネットと、庶民の娘マルグリット・アルノーの運命が、フランス革命の嵐の中で交錯するストーリーをベースに、マリーとフェルセン伯爵の悲恋を美しく描き出す物語。
2006年に初演、その後の凱旋公演などを経て、2018年には新曲を追加した新演出版が上演され、話題に。
今回はマリー役を花總まりと笹本玲奈、マルグリット役をソニンと昆夏美が前回から続投し、フェルセン役には田代万里生と、フジテレビュー‼のインタビューで大作に挑む心境を明かした甲斐翔真、事件の黒幕として暗躍するオルレアン公役を上原理生と小野田龍之介がそれぞれWキャストで演じる。
初日公演を前に、各キャストが本番への意気込みを語った。
<キャスト コメント>
花總まり(マリー・アントワネット役)
今回はコロナ禍での上演ということで、特別な思いをキャスト一同が抱いての舞台になります。この舞台をご覧いただきたい、成功させたいという気持ちで、各自さまざまな感染予防対策を精一杯行ってまいりました。
観客の皆さまにおかれましては、どうぞこの特別な「マリー・アントワネット」をお楽しみいただければ幸いです。残念ながら観劇がかなわなかった方々にも、この舞台上から熱いメッセージをお届けする気持ちと、すべてに感謝して演じたいと思っております。
笹本玲奈(マリー・アントワネット役)
徹底された厳しい感染対策の中で進めてきたお稽古を経て、今日無事にこの日を迎えられることを心からうれしく思っております。今後、どのような状況になるかは誰にもわかりませんが、1回1回の公演を「今日という日は今日しかない」という心持ちで務め、劇場にお越しくださったお客様に最高の舞台を全身全霊でお届けします。
ソニン(マルグリット・アルノー役)
この作品の再演が意味のあるものだと感じられる瞬間が多くありました。私にとって大切な役であり、再び出演できることに心より感謝し、興奮しています。厳しい状況の中で開幕までたどり着いたことは、カンパニーで起こした革命的な偉業だと思っています。
お客様が普段見ている世界で悩んでいることを、舞台を通じ浄化し昇華できる、そんな力を信じて、私は瞬間瞬間を誠実に皆さまにお届けします。エンタメが届ける力を、明日を生きる糧を、お持ち帰りいただけるような力を持っているこの作品、ぜひに受け取りにいらしてください。
昆夏美(マルグリット・アルノー役)
このような厳しい状況の中ではありますが、再びこの作品をお客様にお届けできますことを大変うれしく思っております。
カンパニー一同、気持ちを一つに稽古を重ねました。幕が開くということは決して当たり前ではなく、奇跡なんだと感じます。この奇跡に感謝をし、責任をもって舞台を務めたいと思っております。そして、ご観劇くださったお客様の心の潤いとなれば幸いです。
田代万里生(フェルセン伯爵役)
いよいよ劇場へ!昨年は公演中止が相次ぎ、個人的には2019年12月以来、約1年ぶりのミュージカル出演となりますが、この作品が控えていることが心の支えでもありました。
演出家も振付師も海外から生中継で稽古場映像をチェックしてくださり、たくさんのスタッフさんにも支えていただきながら、ブラッシュアップを繰り返して今日を迎えています。フィクションとノンフィクションが融合した超大作。こんな今だからこそ、この作品から新たな気づきが生まれると信じています。
甲斐翔真(フェルセン伯爵役)
健康で安全に、そして、限られた時間の中で濃密に作り上げてきたこの作品を、お客様に届けられるという「喜び」に満ちあふれています。ここまでくるためにバックアップをしてくださったすべての方々に感謝し、初日に挑みたいと思っています。
最初は、想像の数十倍の高いハードルに呆然としました。こんな大役が自分に務まるのか、と悩むこともありました。でも今は、この作品に関われていることを誇りに思います。大好きな「マリー・アントワネット」に出演できて幸せです。
フランス革命という激動の時代、マリーという“人間”を心底愛し、命がけで救い出そうともがいたフェルセンを楽しみにしていただければと思います。
「マリー・アントワネット」最新情報は公式サイトまで