ミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」が、2月6日(土)より日生劇場で開幕。同日のカーテンコールで、主人公・テヴィエを演じる市村正親が、公演初日を迎えた心境を語った。

本作は1964年にブロードウェイで初演され、トニー賞ミュージカル部門の最優秀作品賞、脚本賞、作曲賞など、7つもの賞を獲得。日本初演は1967年秋、帝国劇場にて。森繁久彌、西田敏行、そして市村と、テヴィエ役を受け継いできた。

物語の舞台は1905年、帝政ロシアの時代。アナテフカという寒村で酪農業を営むお人好しで働き者のテヴィエ(市村正親)と、25年間連れ添う妻のゴールデ(鳳蘭)、そして5人の年ごろの娘たちの、貧しくも幸せな家族に起こる事件が描かれている。

<市村正親 コメント全文>

初日をご観劇くださり、本当にありがとうございます。

コロナで世界のエンターテインメントが苦しんでおります。ブロードウェイも、ウエストエンドも、まだ再開の見込みがたっていない。そういう中で今日、「屋根の上のヴァイオリン弾き」初日を迎えられたことは、本当にうれしい限りです。

コロナ禍で、昨日の通し稽古までは、ずーっとマスクをしっぱなしでした。ツレちゃん(鳳の愛称)みたいに派手な顔はすぐわかるんですけど、今回は新しいメンバーがたくさんいて。どんな顔をしているのか、ようやく拝見することができました。非常にうれしかったです。本当はお客さまの顔も見たいんですが、もう少し辛抱ということで。

ワクチンも開発されましたし、近いうちには治療薬も絶対にできると思っています。そのときにはまた劇場で、顔と顔を突き合わせて、お芝居を見てもらえたらなと思っています。

この公演は3月1日まで日生劇場で、そのあとは名古屋、そして埼玉と、全国ツアーが控えております。3月14日(千秋楽)までに、皆さんとまたどこかでお会いできたらいいなと思っております。

本日はどうもありがとうございました!

上演スケジュールなど、詳しい情報は「屋根の上のヴァイオリン弾き」公式サイトまで