パリ五輪で競技が本格的に始まった27日、柔道男子60kg級・永山竜樹選手(28)が3位決定戦でトルコのS・イルディス選手(23)に勝利。銅メダルを獲得しました。
永山竜樹選手は、銅メダルをかけた3位決定戦で、2024年欧州選手権銅メダリストのトルコ、S・イルディス選手(23)に勝利。攻める柔道を貫き、銅メダルを獲得しました。今大会の日本人選手のメダルは、柔道女子48kg級角田夏実選手に続いて、2つ目です。
初戦の2回戦で永山選手は、イタリアのアンドレア・カルリノ選手(27)と対戦。延長戦突入の激闘となりましたが、3分37秒にカルリノ選手に3つ目の指導が入り、反則勝ち一本で初戦を突破しました。
準々決勝ではスペインの23年世界王者のフランシスコ・ガリゴス選手と対戦。2分過ぎに寝技に持ち込まれ、絞め技をかけられました。30秒ほど粘り、審判が「待て」をかけましたが、相手選手が絞め技を数秒継続し、その直後に失神。相手に一本勝ちが宣告されました。後味の悪い“不可解な判定”で、観客からは大ブーイング。永山選手は敗者復活戦に回りました。
気持ちの切り替えが難しい中、敗者復活戦では東京オリンピック銀メダリストの台湾・楊勇緯(ヨウ・ユウイ)選手と対戦。残り42秒で2つ目の指導をもらい不利な展開になるも、最後まで攻めの柔道を貫き、残り3秒で大外落を仕掛け、技あり。3位決定戦へ駒を進めていました。
■永山竜樹(ながやま・りゅうじゅ)選手
1996年4月15日生まれ、北海道美唄市出身。4歳の時に柔道を始める。愛知・大成中学校へ進み、世界カデで優勝。大成高では全日本ジュニア、高校選手権などを制した。東海大学に進学し、1年時に世界ジュニアで優勝。4年時に18年世界選手権で銅メダルを獲得した。19年世界選手権でも銅メダル。23年からはSBC湘南美容クリニック所属に。国際大会で着実に実績を残し、パリ五輪切符を掴んだ。
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