ミネラル豊富な水と長い日照時間で育てられた山梨県が誇るブランド米「梨北米(りほくまい)」。
今、“ある事態”がこのブランド米を生産する山梨県北杜市の米農家を悩ませていました。
燃料タンクのバルブが外され…
JA梨北の関係者によると、2024年6月26日、「燃料タンクから農業用水路に重油が流れている」と、地元の米生産者から連絡があったといいます。
地元の米農家は…。
米農家:
(油が田んぼに)入っちゃった人も聞いているからね。
田んぼ一面が、油がギラギラ浮いていた。(お米が)臭くて、食べられないっていうことが、出てくる。
燃料タンクとつながる水路を見てみると…
ディレクター:
こちらには油のようなものが浮いているのが見えます。
水路の水面に「油膜」のようなものが浮いているのが分かります。
さらに、別の場所では排水路や農業用水路に残った重油を取り除くための吸着シートが敷かれていました。
重油が流出したとみられるのは、JA梨北が所有する施設に取り付けられている燃料タンクから。
中には温水ボイラーの燃料としての重油が入っていました。
米農家:
どういう影響がでるか分からないもんね。
県の方は「心配はない」って言っているけど…。
山梨県や北杜市は、「重油の流入量は少なく、お米への影響はほとんどない」と話しているといいますが、生産者は不安を抱えていました。
では、なぜ重油は流出したのでしょうか。
これは、2023年8月のタンクの画像。
排出口のバルブや配管が確認できます。
しかし流出直後に撮影されたタンクは、バルブや配管が外されていることが分かります。
JA梨北の関係者によると、タンクの排出口のバルブや真ちゅう製の配管が盗まれたのではないかといいます。
地元住民:
大きな橋とかトンネルのネームプレートあるじゃないですか、あれが盗まれたって話も聞きます。
――いつぐらいに盗まれた?
春ぐらいかな。年内ですね。
今回の重油流出についてJA梨北は、「現在、流出拡大を防止するための措置を、関係官庁の指導を仰ぎながら講じております。今後このようなことが二度と起きないよう、再発防止に万全を尽くして参ります」とコメントしています。
(『めざまし8』2024年7月1日放送より)
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