オリンピック開催を来月2024年7月に控え、聖火がマルセイユで15万人以上の人々に迎えられるなど、開幕へ向けて大きな盛り上がりを見せるフランス・パリ。
今回のパリ2024オリンピックでは環境への配慮を掲げていますが、現地では既に、エコな暮らしが市民の日々の生活に浸透ずみ。
街には「捨てない」「無駄にしない」工夫を楽しむ人々の姿があるんです。
2024年6月22日(土)午後1時30分からフジテレビで放送される『地球環境大賞2024 祭典直前パリ発!人生を豊かにするエコ暮らし』では、
そんなパリで25年間暮らす元フジテレビアナウンサーの中村江里子さんに、現地のエコな生活術や街ぐるみの取り組みについてリポートを依頼。
すると花の都の日常から、人生をより豊かにするヒントが見えてきました。
必要な分だけ買える。マルシェ流のエコな買い物術
中村:
パリに来た当初は、慣れない環境に戸惑うことも多かったけれど、今では現地の習慣がすっかり身についてしまいました。
妻として3人の子供の母として、フランス流の暮らしを楽しんできた中村さん。
日々の食材の買い出しには、マルシェ=フランスの市場をよく利用します。
この日、マルシェで中村さんが注文したのは…
中村:
クラシックハムの厚めのものを2枚ください。
男性店員:
これでどう?
中村:
ちょうどいい!ありがとう!
マルシェでは、ハムやチーズを必要な分だけ購入することが可能。食べきれる量を買うことで、食品ロスを減らすことができるそうです。
また青果店でも、常連客である中村さんに店員さんは「これならソースに使えるよ」と、店頭には並んでいなかった傷みかけのトマトを紹介。
通常の5分の1の値段で買うことができました。
中村:
自分も無駄にしていない気がしますし、使い切るって気持ちがいいんですよね。廃棄するって、ちょっと罪悪感もあるし。
またスーパーなどの小売店でも、食品ロス削減の取り組みが浸透していました。
閉店間際のスーパーやパン屋さんを取材すると、消費期限が迫った商品を詰め合わせた「福袋」を、定価から大幅な割引で販売。
安くしても売れ残ってしまう商品を、福袋形式でさらに安くまとめ売りすることで売り切り、食品廃棄ゼロを目指す仕組みです。
スーパーで福袋を手にした男性も満足げ。
パリ市民の男性:
安い値段でちょっと贅沢ができるし、普段手が出せないようなものも食べることができるんだ
この「福袋」システムの参加店舗はなんと、約4万2,000店舗。
専用のアプリから注文ができる、大規模な取り組みとなっています。
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