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俳優、歌手、ナレーターなど、幅広い分野で活躍する上白石萌音が、9月下旬に自身初となるエッセイ集を発売。そのタイトルが「いろいろ」に決まり、カバーデザインが発表となった。

カバーのデザインは、あえて色を少なくすることで、見る人により上白石の“色”を自在に感じ取ってもらえるようにと工夫されたシンプルかつクラシカルな佇まい。

本に対する愛情と造詣が深い上白石のこだわりを随所に取り入れ、「手触り感」を大事にした本になる予定だという。

カバー写真は写真家・山本あゆみによる撮り下ろしで、衣装は上白石の私服。「人によってさまざまに映る『色』があるからこそ、あえてイメージを限定するような色は避け、自然でベーシックな色合いの服を選びました」と上白石。

また、題字の「いろいろ」は、上白石の直筆だ。

寸暇を惜しんで書き下ろした50篇に及ぶエッセイを中心に、多彩な文章と全点初公開の写真により、「上白石萌音が、ありのままの上白石萌音を表現」する初の著書となる。このたび、上白石からコメントが発表となった。

この本の打合せをしているとき、さまざまな現場や肩書で働く自分のことを、「魅力的な一面がまるでいくつもの色が重なって織り成すような人」とおっしゃっていただいて、はたと気づきました。お芝居も、歌も、声の仕事も、はてはあらゆる現場の雰囲気に対しても、私がこれまでの仕事の根底において大事にしてきたのは、自我を消して「求められる“色”に染まること」であった、と。そして、ありとあらゆる“色”と出逢う、貴重な経験をさせていただいてきたのだ、と。

そのように見つめ直してエッセイを綴っていると、たくさんの楽しいこと、嬉しいこと、つらいことなど、本当に「人生いろいろだな」と言えるような経験を次々と思い出しました。そうしたことの全部を、大きな意味で込められるものにできたらと考え、『いろいろ』と名づけました。ひらがなならではの、丸みのある文字の形と柔らかな雰囲気が醸し出す安心感が、手に取ってくださった方に肌触りとして伝わる本になれば幸いです。

また、これまで本書ができるまでの編集の裏側を「#誰の本でしょう」として発信してきた、「いろいろ」担当編集者によるInstagramアカウント「上白石萌音 初著『いろいろ』」（@nhkpb_kmbook）では、誰の本かを明かさずに綴ってきた「#誰本いきさつ」や「#誰本いつかの景色」などの投稿を読むことができる。

詳しくは、公式アカウントまで https://www.instagram.com/nhkpb_kmbook/