Aぇ! group・正門良規「怖い！ビビりまくってた」加藤シゲアキ原作・脚本の舞台主演に本音ポロリ

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5月27日（木）、舞台「染、色」のフォトコール、取材会が行われ、正門良規（Aぇ! group／関西ジャニーズJr.）、三浦透子、岡田義徳、演出の瀬戸山美咲、脚本を務める加藤シゲアキが登壇した。

「染、色」は、加藤の短編小説集 「傘をもたない蟻たちは」（KADOKAWA／角川文庫刊）に収録された「染色」の舞台化作品。加藤自身が舞台脚本として携わり、美大生のリアルな日常と葛藤を描く。

自分の才能と葛藤する等身大の美大生・深馬役を正門、壁にグラフィックアートの落書きをする女性・真未役に三浦、深馬の大学の友人・北見役に松島、原田役に小日向、深馬の恋人・杏奈役に黒崎、深馬が所属するゼミの教授・滝川役を岡田が演じる。

この日公開されたのは、深馬ら3人が大学最後の展覧会に出す作品を製作する美大の美術室でのシーンと、深馬が真未と街の壁にグラフィティアートを落書きするシーン。

才能を認められ、周囲から期待されている深馬だが、本人は思い通りにならず悶々としている。美術室のシーンでは、詩からインスピレーションを受け油絵を描くその真剣な表情と、“うまく”描くことができずに人知れず悩む苦悩の表情を繊細に表現していた正門。

それでいて、友人・北見と原田がやってくると、鼻の穴に筆を入れておちゃらけるなど、大学生のノリも軽やかに演じていく。

街で落書きをするシーンでは、真未とともにイスを使ったダンスのような動きでグラフィティアートを落書きする深馬。三浦との息ピッタリのそのパフォーマンスは、見とれるほどしなやかで、背景のアニメーションとともに物語の世界観をグッと広げてくれる。

あくる日、そのグラフィティアートが、自身の描いたものとわずかに異なっていることに気づき、深馬は“何者か”の気配を感じるように。そして、日常が思わぬものへ変化し…。

フォトコール後に行われた取材会は、まず写真撮影から。ひと通り撮影を終えると、大量に汗をかいた様子の正門がスタッフからタオルを受け取り「すいません！」と言いながらお直しをする場面も。これには、登壇者も大爆笑だった。

気を取り直し、コメント取材へ。初日を控えた心境を聞かれると、正門は「1年越しにようやくお客さまに伝えられる。楽しみでワクワクしていますし、気持ちが高まってます（笑）」と、昨年、新型コロナの影響を受けて上演が中止になったことに触れつつ、笑顔を見せる。本作が単独初主演となるため、「めちゃくちゃ緊張しています」とも話した。

そして、本作には先輩・加藤が脚本家として携わっているが、「頼りになったことはありますか？」と聞かれると、「すごくプレッシャーです。怖いですよ（笑）」とポロリ。

加藤が思わず「（自分は）そんな怖くないよ（笑）」とツッコむと、「そういう（加藤の人間性が）“怖い”ということじゃなくて…2年くらい前に初めてこのお話をいただいた時はビビりまくっていました（笑）」と、先輩の作品の舞台に出演するということに怖さを感じていたそう。

その言葉を聞き、加藤は「まぁ、プレッシャーですよね（笑）」と同調。その上で、「決して簡単ではない役ですし、でも、正門に合わせるのは失礼かなと思ったので、遠慮なく書かせてもらった」と、正門への期待を込めて、思うままに脚本を書いたことを明かした。

また、加藤は何度か稽古場にも足を運んだと言い、その際に「あまり近くで見るとかわいそうかなと思って、遠くで見ようと思ったら、『前に座ってください！プレッシャーに慣れたいので』と言われて」と、正門からの熱望があったという。そのため、稽古場に行くと「本番さながらのプレッシャーを与える役割だった（笑）」といい、続けて「どんどん成長していく姿はたくましいですし、初主演舞台なのに堂々としていて、感謝しています」と語った。

正門の芝居に関しては、共演する岡田も稽古場で見守っていたといい、「（正門は）近年まれに見る真面目。考え込むと周りが一瞬見えなくなることがあって、そういう姿を見ると『あ～かわいいな』と思いながら、自分もこういう時期あったなと思う」と、自身の若い頃と重ねていたそう。

自身の経験から、「アドバイスをするというよりも温かく見守って、正門くんが答えを出すのを待ちました。でも溜め込まないようにしてほしかったので、調子が悪そうだったら声をかけて、ということはやっていましたね」と、きめ細やかなケアをしていたことを明かした。

役者の先輩からケアを受けた正門は、「ありがたかったです」と感激した様子。そして、「カウンセリングのようで（笑）、支えられました」と、付け加えて笑いを誘った。

最新情報は、舞台「染、色」公式サイトまで。