4月29日(木・祝)、SHOW-YAがプロデュースする女性アーティストだけの音楽フェス「NAONのYAON」が、東京・日比谷野外音楽堂で開催された。
今回は、会場からの配信が行われ、寺田恵子(SHOW-YA)の「配信ライブだからみんなのコメントも見れるし、たくさんTwitterにコメント下さい!配信だろうがそうじゃなかろうが全出演者魂を込めて、生のライブかと錯覚を起こすようなパフォーマンスをします。とにかく楽しんで下さい」と、力強い言葉からイベントがスタートした。
出演バンドは7組、総勢54名の女性アーティストは雨をまったく気にすることなく、圧倒的なパフォーマンスで完全燃焼。今回も熱い女のバトルが野音で繰り広げられた。
NAONのYAONの楽しみの一つでもある、一度限りのコラボーレーションのトップを飾ったのは、ファーストサマーウイカ×寺田恵子の「私は嵐」。以前からSHOW-YAが憧れの存在であることを明かしていたファーストサマーウイカは、ワクワクとした表情で、ハイテンションでハイクオリティーなパフォーマンス魅せた。
続いて先日ステージ4の原発性腹膜がんであることが判明した葛城ユキ。名曲「ボヘミアン」を披露し、1979年のパットベネターの「ハートブレーカー」を寺田恵子と夢の共演。ロックかつソウルフルな歌声はグルービーな波動で聴いてる人の心を揺らし、まさにディーバの味わい。寺田は「またステージに戻って来て下さい」と声をかけ、2人が抱擁する場面もあった。
さらに中村あゆみ×相川七瀬のユニットANNAはそれぞれの「翼の折れたエンジェル」「夢みる少女じゃいられない」からの昭和のロックナンバー「ロックンロールウィドウ」を披露。J-POP&ROCKを代表するこのユニットは、2人がリスペクトする宇崎竜童×阿木耀子が手掛けた名曲たちをカバーするというテーマのもと、2019年に結成されている。
他には田村直美「ゆずれない願い」、小柳ゆき「あなたのキスを数えましょう」など代表される数々の大ヒット曲やNAONのYAON15回目を記念したプリプリ・SHOW-YAメドレーや歴代YAONメドレーも披露された。初参戦のザ・コインロッカーズは元気溢れるパフォーマンスで野音のステージを楽しんでいた。
昨年デビュー35周年を迎えたSHOW-YAから、35周年を記念して、8月にアルバムを世界発売するといううれしい発表も。レコーディング自体は昨年終わっていたが、こちらも新型コロナ感染の影響で1年延期されたとのこと。かつてLAでのライブ展開から全米デビューを狙っていたSHOW-YA。時を経てその夢が実現する。35thを記念するアルバムは、日本国内では8月30日(月)に発売される。
NAONのYAON2021の最後を飾ったのはNAONのYAONのテーマ「Rock Love」。通常であれば出演者が全員ステージに立ち、歓喜と感動のフィナーレを迎えるが今回は、寺田恵子(SHOW-YA)、小柳ゆき、田村直美、相川七瀬、EYE(Mary’s Blood)、mayu(NEMOPHILA)、アンジー(Gacharic Spin)、7人の熱唱と共に幕を閉じた。
NAONのYAONは、来年2022年も4月29日に開催される。一夜限りの百花繚乱、熱い女のバトル。今度こそは有観客で開催されること期待したい。
<ファーストサマーウイカさ コメント>
寺田さんのモノマネをしていたらTwitterでリプをもらい、まさか野音のステージ、しかもSHOW-YAさんをバックにこうしてライブができて感無量です。私、今年ソロデビューしたのですが、NAONのYAONが初ライブで本当に夢のようです。
<葛城ユキ コメント>
病名は原発性腹膜がんでスーテジ4。でもまたこの素晴らしいステージに私は戻ってきたいと思っておりますので、そしてまた私の歌を生きる励みにしてくださってる方々のためにも、私が元気にならなければならないんです。これから入院治療しますが、どれだけ痛くても辛くても必ずステージに復帰したいと思っております。ロック魂で頑張ります。
<出演者>
SHOW-YA、葛城ユキ、小柳ゆき、ファーストサマーウイカ、ザ・コインロッカーズ、田村直美、ANNA(中村あゆみ×相川七瀬)、渡辺敦子(ex.PRINCESS PRINCESS)、富田京子(ex.PRINCESS PRINCESS)、Mary’s Blood、NEMOPHILA、 Gacharic Spin、Li-sa-X、YAHISRO、瀬川千鶴、力石理江、GRACE、山田直子、菅原潤子