<上戸彩 インタビュー>
――アサナさんは後遺症の影響で言葉がうまく出てこず、葛藤する姿も映っていました。 “言葉で伝える難しさ”について、日々の子育てで感じることはありますか?
育児なんてもう、口が止まらないです。言っても言っても、子どもに伝わらないことも多くて。
そういうときは、言葉に重みと恐怖を出して、私の本気を伝えようとします(笑)。自分でもビックリするくらいの声量と言葉遣いが出てきたりするんですよね。イライラしたり、いろいろな感情がわき出てきます。
子育てはそれほど大きく感情が動くのに、口から言葉が出てこない、伝えられないというアサナさんのもどかしさは、本当に大きなストレスなのではと思います。
――トランプを片付けない次男に怒ったアキナさんが、自らトランプを撒き散らすシーンも。上戸さんの「この気持ち、よくわかります」というナレーションに、特に感情がこもっていたように感じます。
本当に「よくわかる」と思ったので(苦笑)。結局、自分で片付けないといけないですし、肝心の子どもには全然刺さらなかったりするんですけどね。
――後編で、ぜひ注目してほしい場面を教えてください。
ラストの「どうして、いつも笑顔でいられるのか?」という問いかけに対する、アサナさんの言葉ですね。アサナさんだから出てくる答えだと思いますし、言葉にすごく重みがあります。
――上戸さんも、いつも笑顔の印象です。何か意識していることはありますか?
私はもともと、周りに心配される程しんどくなることが、あまりないんです。ちょっと良くない感情を抱えているときも、人に察せられることが、ほとんどなくて。そこはアサナさんと似ているかもしれません。
でも、しんどい時こそ笑顔で仕事を乗り切っていれば、いつの間にか忘れていたり、逆に元気をもらえたりします。そうやって越えてきた部分がいっぱいあるので、「笑顔は伝染する」と信じています。
――仕事場だけでなく、お子さんの前でもいつも笑顔ですか?
そうですね。だからなのか、私が本気で怒ると子どもたちに怖がられます(苦笑)。私が「あ!」と言うだけで、子どもの瞳孔がキュっとなるのがわかるので…相当怖いんでしょうね(笑)。
CMなどでもテレビによく“ニコニコママ”が映っているので、怒られると余計怖いのかもしれません。
――VTRでは金山家のホームパーティなど、にぎやかな様子も描かれていました。上戸さんも、家族でパーティなどはしますか?
我が家は、お祝い事をすごく大事にしている家族だと思います。私はもともと記念日やお祝いを大事にするタイプだったんですけど、旦那さんが私以上に敏感でサプライズも好きなので、私はもうトロくなっちゃいました。
――最後に、アサナさん一家を見ての感想をお願いします。
やっぱり家族の愛は偉大だなと思いました。自分一人だったら負けちゃいそうなことも、子どものためだったら、自分でも信じられないぐらいの力を発揮することができるんだろうなと思います。家族は大事ですね。
<ナレーションの一部を先取り公開>
<予告動画>
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