【眼福♡男子】M!LK・佐野勇斗 “永遠の課題”は「自分で自分の機嫌をとること」 ＜素顔編＞

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“目の保養”となるような麗しい男子を紹介する「眼福♡男子」企画のVol.53に登場するのは、5人組ボーカルダンスグループM!LKのメンバーで、俳優としても活躍する佐野勇斗（さの・はやと）。

M!LKが11枚目のシングル「energy（エナジー）」を3月24日にリリースし、佐野がその魅力を語ったインタビューを、前後編に渡って公開する。前編では制作過程で感じた思いなどを明かしたが、後編ではM!LK、そして佐野自身の未来について真摯に語った。

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――2020年は、世界的にも大変な一年でしたが、M!LKとしても2月から5人体制になってスタートしたものの、コロナ禍でツアーが中止になったり、後半は曽野（舜太）さんが大学受験のために活動を休止することになったりと、思い通りにいかないことも多かったのではないでしょうか？

確かにそういう部分もあるとは思うのですが、僕の印象としてはむしろ逆です。この機会をうまく有効活用して、いい種まきができている気がしています。メンバー同士の団結力も深まって、グループの今後も含めて、自分たちで考えることも増えました。

ツアーは中止になってしまいましたけど、そのあとに開催したオンラインライブのプロデュースを（塩﨑）太智が担当したことで、彼がそういうことに向いているとみんなが気づいて、今度のライブ（4月17日～「M!LK SPRING TOUR 2021 “energy”」）に演出としても携わっています。あとは（山中）柔太朗も今回から衣装製作を担当するとか、メンバーがライブの制作にも関わるようになりました。

あとは、オンライン会議をするようになったことで、話し合う時間が増えて、YouTubeの企画もそうですけど、新しい試みができるようにもなりました。

決して、こうなってしまったことが良かった、と言っているわけではないですけど、僕らとしてはこの期間を前向きに使えたな、と。この期間に何を吸収できたかで、これからの僕らの方向性は全然違うものになったんじゃないかと思います。

――これまでがむしゃらに走ってきたけど、立ち止まって考える時間ができた、という感覚でしょうか？

それともまた違いますね。立ち止まったとは思っていないです。これまではどこかふわふわとして危なっかしい感じがあって。みんな「頑張らなきゃ」って思っているんだけど、それがバラバラの方向を向いていた、というか。グループとして頑張ろう、というより、個々の力を磨いて、それがグループ全体の底上げになればいい、という感覚だったと思うんです。

それが今は、5人が団結していて、同じベクトルを向けている。メンバーそれぞれが足し算ではなく、掛け算になれている気がします。それはこの一年で変わってきたと思っています。ようやく舜太も受験がひと段落して、春からは（地元の三重から）東京に出て来ますし、これからもっといい方向にいけるんじゃないかと思っています。

2021年がどういうご時世になるかはまだ読めないですけど、僕らとしてはこの3年が勝負だと思っていて。それはメンバーで共有している思いなんですけど、その1年目に当たることしをどう駆け抜けていけるか、大事にしていきたいと思っています。

――佐野さんにとって、今、M!LKとはどんな存在ですか？

うーーーん。どんな存在ってすごく難しい。仲間とか家族とかそういう言葉で片づけたくもないし、なんて言えばいいんだろう…。ただ今自分の中にあるのは、M!LK5人で上がっていきたいという気持ちが一番強いです。それは譲れないものですね。

――M!LKの“色”は、佐野さんが作っているな、と感じます。それは、佐野さんが一番目立つとか、露出が多いという意味ではなくて、5人が自由に自分の意見を言えて、お互いを尊重し合っているのは、一番年上の佐野さんがみなさんに与えている影響のように思えます。

そう思ってもらえるのはありがたいですけど、それは、歳下だけど、（吉田）仁人と太智の方が事務所に入ったのは先で、先輩というのも大きいかもしれないです。最初から自分が年上だから、という意識はなかったし。（あとからグループに入った）柔太朗と舜太に関しては、逆に僕の意見に行動を左右されてしまうのかな？とも思うので、気を付けなくちゃとは思っています。

けど、それとは違う意味で、「M!LKって佐野勇斗のグループだよね」って言われるのは嫌なんです。僕が最年長で役者の仕事もしていることで、そういう言われ方をすることはあるのですが、僕としては、5人の個々の力が強くて、誰がセンターをやってもいいと思われたいです。

――仕事をする上でポリシーとしていることは？

ポリシーというか、意識しているのは、自分の機嫌を自分でとることです。人間なのでもちろんテンションに起伏はあると思うんですけど、それを一定に保てるようにしたいんです。ただ、できていないこともあって。眠くなるとテンションが下がるとか、「それ、違うんじゃない？」って思うことがあると、顔に出ちゃう。

――そのくらいはあってもいいような気がしますが。

百歩譲って、当事者に対しては出すのか、伝えるのかしてもいいとは思いますけど、それを関係ない人に対して出すのは違うと思うんです。

ときどき切り替えられずに、そういう感じが関係ない人に対しても継続しちゃうことがあって。僕自身、謎に機嫌が良くない人を見ると、「何？この人」って思ってしまうから、そうなってしまう自分にイラつくんです。それはもう永遠の課題ですね。

あと、ポリシーにしているのは人の話を聞くこと。人の話を聞ける人って素敵だな、と思うので、この2つはできてないことがあるかもしれないけど、意識はしていきたいな、と思っています。

――今、佐野さん自身が“眼福”しているものはありますか？

最近、念願の空気清浄機を買ったんです。だからそれを見るたびに幸せだな～、買って良かったな～って思っています（笑）。それ以外で言うと、ソファかな。家具にはこだわりたいと思っていて、ソファは特に自分としては結構背伸びをして、思い切って買ったんです。なので、見ると幸せになります。

部屋全体のテイストとしてはウッド調で落ち着く雰囲気にしています。照明も蛍光灯じゃなくて、オレンジ系のものにしていて。テーブルも木製で、ソファーはキャメル色の革製で、観葉植物も置いています。だから空気清浄機も木目調のデザインにしました。

――ソファにいる時間は長いですか？

家の中ではソファにいる時間が一番長いです。というか、ソファの上に座るんじゃなくて、ソファとテーブルの間に座って、ソファを背もたれにしています（笑）。そこで台本を読んだり、英語の勉強をしたり、動画を見たり、すべてを済ませています。

――では最後に、「energy」発売日前日には23歳の誕生日を迎えますし、このシングルとともにはじまる新しい1年の目標を教えてください。

周りの人に“energy（エナジー）”を与えられる人になりたいです！締まりましたね～（笑）。

――浅く締まったような（笑）。

嘘でしょう！（笑）今、僕、すごくいいこと言ったと思ったんですけど。でも、本当に周りにエネルギーを与えられる人になりたい、と思っているんですよ。やっぱりエネルギーが集まる場所に人が集まると思うので。

――そうなるために何かしていることはありますか？

それとはちょっとズレるかもしれないんですけど、今、英語の勉強を再開したり、ストレッチをしたり、本を読んだり、今後、大人になるにつれて活きてくるであろうスキルを磨くことをしています。まずは、2021年の12月31日まで英語の勉強を継続しようと思っています。

本当に毎日やろうとすると、逆に継続できなくなってしまうから、10日に1回とかって決めて休みを入れつつ、オンラインで英会話をやっています。どうしようもなく忙しい日とかは、英単語の勉強とかに切り替えますけど、基本は毎日です。

M!LKで海外に行ってライブをやりたい、とか、英語の曲もやりたい、というのもあるけど、英語が話せたら、分母が増えるというか、世界共通言語なので、コミュニケーションを取れる人が、1億人から76億人に増えるじゃないですか。せっかく地球に生まれてきたからには、日本人とだけコミュニケーションを取るというのも寂しいな、と思って。そうやって一つひとつ自分の“energy”に変えて、みんなに“energy”を与えられる人になりたいです。

撮影：山口真由子

11thシングル「energy（エナジー）」
2021.3.24発売
＜収録曲＞
●初回限定盤
1.energy
2.行けたら行くよ
●通常盤
1.energy
2.何処へ
●FC限定盤
1.energy
2.君とスクロール

詳細はM!LK公式サイトまで