松本教授が重要参考人!?不可解な死の真相を追う朝顔たち！そして悲劇の幕が開ける…

全ての画像を見る

朝顔（上野樹里）は、平（時任三郎）、娘のつぐみ（加藤柚凪）とともに、祖父・浩之（柄本明）の葬儀に出席する。その際、朝顔たちは、浩之が朝顔の結婚式のときに着ていくための服を新調していたことを知る。

一方、桑原（風間俊介）は、発砲事件の際に取り調べを受けた五十嵐の弟で、同じ管理官の五十嵐正義（松角洋平）から、「三田村一家殺人事件」の捜査に関して、平の同期でもある糀谷（肥後克広）と組むよう指示される。

そんな折、朝顔の元に検視官の伊東純（三宅弘城）から、マンションの敷地で女性の遺体が発見されたという連絡が入る。葬儀が落ち着いたところで遺体の発見現場へと向かう朝顔。遺体で発見された女性・新井千秋は、現場のマンションに住んでおり、マンションの屋上には遺書と女性の靴があったことから、飛び降り自殺ではないかと見られていた。

だが朝顔は、マンションの反対側には開けた駐車場があるにも関わらず、なぜわざわざ自殺する際の障害物になりうる出窓や外階段がある裏路地の方へ向かって飛び降りたのか不審を抱く。

遺体は興雲大学法医学教室に運ばれ、認定医の資格を取った光子（志田未来）の執刀により解剖が行われる。

同じころ、野毛山署には意外な人物が現れる。それは、朝顔がかつて助言を求めたこともある興雲大学の社会心理学教授・松本オリビア由美子（片桐はいり）だった。松本は、応対した山倉（戸次重幸）に、見つかった女性の遺体は自分が殺したから自首をしたい、と告げる。

山倉は、解剖後ミーティングの準備をしていた朝顔を訪ね、松本のことを伝えた。

解剖の結果、千秋の死因は墜落死と断定される。だが、千秋には複数の注射痕もあったことから、伊東は、千秋を殺害した犯人が自殺に見せかけたのではないか、と疑う。それならば、朝顔が感じた疑問にも説明がつくと言うのだ。

千秋は、学習塾に勤める1年前まで興雲大学に勤務し、松本の下で10年間も秘書のような仕事をしていた。松本の自供によれば、千秋に麻酔薬を注射して眠らせた後、筋弛緩剤であるパンクロニウムを注射して屋上から突き落としたのだという。

血液検査の結果、朝顔たちも千秋からパンクロニウムが検出されたことを知る。日本では販売されていないため、闇サイトから購入した可能性も考えられた。朝顔は、高橋（中尾明慶）に、他の薬物が使用されていなかどうか調べるよう依頼する。

その夜、帰宅した桑原は、糀谷とコンビを組むことになったことを平に報告する。だが平は、つい最近、糀谷と会ったことを覚えていなかった。

平の部屋で寝る準備をしていたつぐみは、相談があると言い出し、妹が出来たらみんなは自分のことを嫌いになるのかと尋ねる。平は、そんなつぐみに、つぐみも生まれてくる妹も、世界で一番大切で大好きだと返して安心させる。

あくる朝、証拠品を探していた沖田（藤原季節）や姫宮（井上瑞稀）らは、河原で缶のようなものに入ったパンクロニウムと麻酔薬、注射器を発見する。そこからは、松本と千秋の指紋が検出されていた。

朝顔は、やってきた茶子（山口智子）に松本の件を話す。そこで朝顔は、松本の証言に対して抱いた疑問も伝えた。松本は、早朝に千秋の部屋に侵入し、バルビツール酸系全身麻酔薬を投与し、その後、パンクロニウムを投与したと証言していた。だがそれは、安楽死の投薬と同じ順番であり、出来るだけ千秋に苦痛を与えないように配慮したと思われた。そうだとすれば、屋上から突き落とすという行為は矛盾しているというのだ。

朝顔は、茶子の提案を受け、手がかりを探るために千秋の右腕に残った注射痕の皮膚を摘出して調べ始める。

そのころ野毛山署では、千秋が闇サイトからパンクロニウムと麻酔薬を購入していたことを突き止めていた。ただ、パンクロニウムだけ、何故か2回購入されていた。

一方、光子は、高橋とともに現場に向かい、もう一度検証を行う。光子は、高橋の言葉をヒントに、千秋がマンションの裏側を選んだのではなく、駐車場を避けた可能性を考える。腹ばいになって駐車場側を調べた光子がそこで見つけたのは、希少なアリの巣だった。

朝顔は、光子、茶子とともに野毛山署を訪れ、注射痕から、千秋が自分で注射を打ったこと、そして彼女から麻酔薬が検出されなかったことを報告する。朝顔は、あくまでも仮説だと前置きしながら、自殺を決意した千秋が自分でパンクロニウムを注射し、激しい苦しみに悶えながら自らマンションの屋上から飛び降りたのではないかと説明した。

釈放された松本は、出迎えた朝顔に真相を話す。千秋は昔、ある事故で人を傷つけ、後遺症を負わせてしまっていた。それがきっかけで、昨年その人物が亡くなったことを知った千秋は、松本のアシスタントを辞めて引きこもるようになったのだという。

そんな千秋が最近になって死にたいと言い出したため、松本は時間を稼ぐために、安らかに死ぬ方法を一緒に探したらしい。千秋から麻酔薬とパンクロニウムを取り上げ、河原に捨てたのも松本だった。

千秋が使用したパンクロニウムは、彼女がキッチンの排水溝に捨てたこともわかっていた。そこで朝顔は、千秋が駐車場に巣を作っていたムネアカオオアリを避けるために裏手側で飛び降りたことを松本に伝えた。

それを聞いた松本は、なんてことないものすべてに人間が生きた痕跡が残っている、自分のことを思ってくれるのなら生きていてほしかった、とつぶやいた。

あくる日、朝顔は、桑原と共に検診にいく。検診を終えて家に戻ると、ふいに平が、結婚式はどうするのか、と言い出す。平は、つぐみのことも覚えていないようだった。ショックを受ける朝顔に、桑原は、結婚式を挙げようと提案する。その報告を受け、微笑む平。

その夜、仕事の途中で買い物に出かけた森本（森本慎太郎）は、フードを被った男が女性ともめている現場に遭遇する。森本は、警察手帳を見せ、事情を聞こうとした。だが次の瞬間、森本はその男にいきなり腹部を刺されてしまい…。

＜『監察医 朝顔』は、FODで配信中（最新話は期間限定で無料）＞