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平祐奈&佐藤寛太 キスシーンが終わらない!?「これ、ドッキリなの?」

2021年2月20日(土)FODにて配信スタート!毎週土曜日0時最新話配信『ヒミツのアイちゃん』

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2月19日(金)24時から動画配信サービスFODにて配信がスタートするドラマ『ヒミツのアイちゃん』。

ボーイッシュな女子高校生・香住愛子(かすみ・あいこ)と、愛子がライバル視している男子バスケ部のエースで超イケメンの天野玲欧(あまの・れお)の恋愛模様を描く。

フジテレビュー!!では、愛子役の平祐奈と、玲欧役の佐藤寛太にインタビュー。少女漫画が原作の胸キュンラブストーリーに、どのように臨んだのかを聞いた。また、二人が口をそろえて「いい現場だった」と振り返った、撮影での思い出なども話してもらった。

ボーイッシュな女の子役に不安も大きかった

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――本作の出演オファーを受けたときの印象を教えてください。

平:まずは脚本をいただいて読んだのですが、愛子はボーイッシュで、玲欧に対しても勝気なんですけど勝てないところが憎めなくて。そんな愛子が恋を知って、どんどん女の子になっていく。その成長物語が面白くて、入り込んでしまいました。

ボーイッシュな女の子をやるのは初めてだったので、どうしたらいいんだろう?という不安も大きかったです。今回、準備期間があまりなかったこともあって、とにかく原作漫画を読んで作っていきました。

佐藤:僕は最初、玲欧はもっと若い子がやればいいのに、と(笑)。というのも、僕はこの仕事を18歳から始めたのですが、当時、自分より年上の人が高校生役をやっていると、「あの人、いつまで制服着ているんだろう」って、思っていて。

こういうキラキラした物語は、若い人たちのチャンスの場にもなると思うんです。だから、今、24歳の僕がやるよりも、若い人に任せた方がいいんじゃないか、と思ったのですが、それでも僕にお話しをいただけたということは、今の自分にしかできないものを見せなきゃいけないな、と。今の自分の良さが出せたらいいな、と思いました。

――自分が実際に学生だったときよりも、離れてからの方が、あのときの気持ちを客観的に演じられる、という話しを聞くことがありますが、佐藤さんはどうでしたか?

佐藤:そうなんですよ!それが本当だったんだ、と、最近になって実感しました。だから二十歳超えたくらいの人たちが、高校生の役をやると、世の中の人に刺さるんだろうな、と思いました。

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――平さんにとって、愛子は演じやすいキャラクターでしたか?

平:さっきも言ったように、ボーイッシュなところは自分にはないな、と思っていたんですけど、撮影が始まると、そんなに深く考え込むこともなく、すんなりできた感覚がありました。

「なんでだよー」とか「お前」とか、今まで使ったことのない言葉遣いに関しても、いつの間にか違和感もなくなっていて。それどころか、プライベートでお兄ちゃんのことを何も考えずに「おい!」って呼んで怒られてしまいました(笑)。

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――佐藤さんが演じた玲欧は、王道のイケメンキャラですが、その役柄についてはどう思っていましたか?

佐藤:いや~たまらないですよね。でもこれについて世の中から文句が出るようだったら、それはもう僕をキャスティングした大人が悪い(笑)。

――(笑)。ここまで絵に描いたようなイケメンを演じるのは、大変なのかな?と。

佐藤:地元の友達で本当にこういう奴がいて。僕よりも身長が高くて、バスケ部で、クールで口数も少なくて、ずっと付き合っている彼女がいるんだけど、それでもめちゃくちゃモテてて。だから今回の話をいただいたときに、そいつの顔がパッと思い浮かびました。

他の作品でも、この役はこの人に近いイメージかな?とか、読んだことのある本や漫画のキャラクターに当てはめたりするんですけど、今回はそいつがすぐに浮かんで。

なので、玲欧のバスケカバンの持ち方は、そいつの真似をしました(笑)。そういう小さいことですけど、顔が思い浮かぶ人がいると、イメージはしやすくなりますね。

自信があるように見えて、実は自信がなくて。不器用さをぶつけ合って成長していくところが好き

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――原作が少女漫画だけに、女性が憧れるシチュエーションも満載ですが、男性目線から見ると、どう映っていましたか?

佐藤:僕、もともと少女漫画も好きですし、この作品も中学生のときにクラスで流行って読んでいたんです。愛子も玲欧も自信を持っているように見えて、実は自分に自信がなくて、その不器用さをお互いにぶつけ合って成長していくところが、やっぱり好きだな、と思いました。そこが当時も今も共感ポイントな気がします。

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――平さんはストーリーとして、どこが響きましたか?

平:最初、愛子と玲欧はライバル同士だったこともあって、付き合うことに恥ずかしさもあるんですけど、お互いに真っすぐに相手を思っているところがかわいいな、と思いました。愛子は自分の気持ちに気づくのが遅かったから、付き合ってからも素直になれない部分もあるんですけど、その分、玲欧が一途で、誠実なんですよね。

佐藤:玲欧はマジでカッコいいよね。

平:こんな男の子がホントにいたらいいのに、って思う。少女漫画に出てくる男の子って、毎回、いたらいいのに、って思うんですけど、現実にはいないんですよね(笑)。

佐藤:でも、(玲欧のライバルとなる)巧(別府由来)はいたら、ちょっと怖くない?(笑)。

平:確かにちょっと不思議くんだよね。

佐藤:けどキャラクターとしては大好きなんだよね。俺、ちょっと巧もやりたかった。意味わからないじゃん!っていうキャラなんだけど、すごく一途だったりもして。結果的に一番人気が出そうなキャラなんだよね。

平:でも(愛子と玲欧にそれぞれアプローチする)森川姉弟はすごいよね。付き合っている人がいるのに、奪おうとする。普通はいたら諦めるよね。

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――そんな森川姉弟に攻められても負けない愛子が、またいいんですよね。

平:そうなんですよ!かわいいんです。

佐藤:あと、愛子が親友の広子(吉田志織)にだけ見せる、自信がなくて、弱々しい感じもいいよね。

とにかく波長が合って、本当にパズルのピースがはまったような感覚

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――お互いに、素の平さん、佐藤さんと、役柄が重なるところはありましたか?

佐藤:(平と愛子の)根本は重なると思います。自分のハートをちゃんと見せて人に接するところは一緒ですね。「私はこういう人です」というのを、押しつけがましくなく、きちんと伝えられる。だから(平が来ると)現場が明るくなる。逆に俺は押しつけがましいんですよ(笑)。俺はこういう人だから、みんな合わせてね、っていうスタンスだから。

平:あははは(笑)。

佐藤:あとはいつも本音でぶつかってくるところ。全力なところも似ていると思いました。

平:(佐藤と玲欧は)真反対過ぎて(笑)。でもそのギャップが良かったです。今回お会いするまでは、役柄とか写真を通してしかイメージがなかったから、こんなに身長が高いという印象もなく、大人しそうな方なのかな?と思っていたら、クールな玲欧とは正反対でした。

クランクインして2日目に現場でお会いしたときに、全く人見知りせずに気さくに話しかけてくださって、距離感も近いし、いきなりドンってくる感じがしました。あまりに接しやすいので、いつの間にか敬語で話すのも忘れてしまって(笑)。

撮影期間は1ヵ月もなくて、タイトなスケジュールだったんですけど、キャスト全員がすごく仲良くなれたのは、寛太くんのこのラフさが良かったんだな、と思います。でも、根っこの部分が真面目なのは、玲欧と重なります。

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――現場では皆さんでどんな話をしていたのですか?

佐藤:もう全部(笑)。これ以上しゃべることがないくらい。

平:みんなお互いに人生を全部知っていると思います(笑)。もうしゃべることがないはずなのに、ずっとしゃべっていました。何もなくても笑っているし、とにかく波長が合ったんです。本当にこのメンバーはパズルのピースがはまったような感覚がありました。

佐藤:高校生キャストと、愛子の兄弟キャストがいるんですけど、撮影が休みの日も会っていたから、本当に約1ヵ月間、みんなで毎日会ってました。

平:とにかく寛太くんがすごく周りに対して思いやりのある方で。現場にたくさん差し入れをしてくれたり、自分のだけじゃなくて、周りの人に貸すためのベンチコートを持ってきてくれたり。あとは洞察力もあって、俳優部のことだけじゃなくて、撮影全体に対しても気を配っていました。

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――それは意識的にしていることなのですか?

佐藤:意識は全くしてないですね。というか、自分がそんな風にやっているという気すらしてないというか。

平:そうなんです。自然にやれているので、それがすごいなと思いました。

“キュン”シーンの裏側は?

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――本作では手をつないだり、抱きしめ合ったり、ラブシーンも多かったと思うのですが、そちらはどうでしたか?

平:ホントに多くて(笑)。逆に撮影期間の最後の方に、物語の最初の方のまだ愛子と玲欧の距離感が縮まったないときのシーンを撮るのに、勝手に手をつないでしまうとかもあって。2人のシーンは手をつなぐのが当たり前になっていたんですよね。

佐藤:手をつなぐとか、ハグをするとか、頭をなでるとか、そういうボディタッチをするシーンが多すぎて(笑)。逆につながないで、と言われて、「なんで?」ってなってました(笑)。

とにかく、愛子と玲欧は2人で話すだけのシーンでも距離が近いので、慣れすぎてしまって、ラブシーンに対する照れとかはなくなっていましたね。あっでも、一つエピソードを思い出しました。体育倉庫でのキスシーン。

平:撮影が始まって、まだ1週間も経ってないくらいだったよね。

佐藤:このドラマの最初のキスシーンだったんですけど、全然カットがかからなくて。そのとき、モニター前にいる監督から、現場にいる助監督への通信の調子が悪くて、カットの声が届かなかったんですけど、こっちとしては、「どれだけ撮るの?」と思いながらも、カットがかからないから続けるしかなくて。

平:これ、ドッキリなの?って思うくらいだったんですけど、とにかくカットがかからないから続けなきゃって。

佐藤:そしたら、別のスタッフの方が入ってきて「カットです」って。なんか、そのときの言い方が、僕らが乗ってしまっていて、それを止めに来ました、みたいな感じで。

平:あとでモニター側の状況を聞いたら、みんなで「もう離れろ!」って言っていたらしくて(笑)。いやいやこっちもそんなつもりじゃないから!って思って。恥ずかし過ぎました。

佐藤:久々にあれは恥ずかしかった出来事でした(笑)。

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――視聴者の方にここはおすすめというポイントはありますか?

佐藤:僕はもう愛子だと思います。ボーイッシュで真っすぐな愛子が、恋をすることによって、自信がなくなったり、真っ直ぐだけではいられなくなったり、いろんな思いが芽生えていく。

その愛子が、玲欧はもちろん、広子とか、巧とか、周りにいるいろんな人と出会って、その人たちと関わることで、愛子の中の扉がまた開いていく。そこが一番の見どころだと思います。

平:あとはやっぱり毎回キュンシーンが出てくるので、そこは見どころです(笑)。とにかくキュンポイントをたくさんやったので。

佐藤:もうやれることは全部やった気がする(笑)。

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――平さんが一番キュンとしたシーンはどこですか?

平:それ、聞いちゃいます?(笑)

佐藤:「癒して」のところ?

平:そう!ホントにそこ(笑)。バイト終わりの愛子のところに、玲欧が来て「癒して」って言うシーンがあるんですよ。そこは台本では普通に抱き合うって書いてあったんですけど、寛太くんがそれをはるかに超えるキュンとするハグをしてきて。それが現場にいるスタッフの中で、「かわいい~」ってなって。

佐藤:普段、玲欧は男っぽいから、ちょっとかわいいところを狙いました(笑)。

――そのシーンはドラマで確認します! 佐藤さんから見たキュンポイントは?

佐藤:どのシーンというより毎回のことなんですけど、愛子の表情です。玲欧の動きにすべて応えてくれるから、お芝居をしていてもこんなにキャッチボールをちゃんとしながらシーンを作れることってそんなにないな、と思っていました。マジで幸せだな、って。

僕が現場で気になったところとかをスタッフさんと話していても、嫌がることなく受け入れてくれて。おかげで現場ではすごく伸び伸びとできました。自分がやりたいことがやれて、楽しかったです。

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――最後に2020年を振り返りつつ、2021年のお二人の目標を教えてもらえますか?

平:2020年は本当に、この『ヒミツのアイちゃん』という作品に出会えてよかったな、と思いました。

佐藤:俺もそう思う。こんなにいい現場になるとは思ってなかった。やって良かったな、と心の底から思いました。

平:本当にスタッフさんも含めて、素敵な仲間に出会えました。こんなにいいご縁があるんだな、と。幸せな1ヵ月でした。それを踏まえての2021年は、普通でありたいな、というか。やっぱり2020年はいろいろ考えさせられることも多くて、今までは夢や、高望みしていたこともあったけど、目の前にあるできることを一生懸命にやることも大事なんだな、って。

佐藤:それに気付くの早いね。まだ22歳でしょう?俺、24歳になってそれに気付いたんだけど(笑)。僕自身は、今が人生で一番楽しいというか、年々更新していっているので、2021年も自分のやりたいことをやって、それをまた更新していけたらいいですね。

撮影:小嶋文子

<『ヒミツのアイちゃん』ストーリー>

超負けずギライの高校生・愛子(平祐奈は、いつも男子バスケ部のエース・玲欧(佐藤寛太)と張り合っている。何かと男子の練習に飛び入り参加しては闘いを挑むが、完璧すぎる玲欧にいつも負けてばかりだった。

そんなある日、愛子は、兄・律希(MASATO)が経営するメイドカフェで、親友の広子(吉田志織)と一緒に働くことになった。フリフリとしたメイド服と、ロングヘアのウィッグで大変身した愛子に、お店の客はメロメロに。

愛子自身もまんざらではなく、乙女心にポッと灯がともる。そんな時、玲欧がお店にやってきて焦った愛子は、女子大学生の「舞」と名乗り接客することに。ところが、「舞」に一目惚れした玲欧にデートに誘われてしまう。

ライバル関係の玲欧を“惚れさせて振ってやる”つもりで「舞」になりきってデートを重ねる愛子だが、やがて玲欧を好きになってしまう。初めての恋に戸惑う愛子は「玲欧が好きなのは愛子ではなく、舞だ」と悩み始める。

ところが、玲欧から「最初から舞さんが愛子だってわかってた」と告白され、愛子は玲欧の気持ちを受け止め、二人は付き合い始める。

しかし、負けずギライの愛子は、「ライバル・玲欧」との交際をどうしても知られたくない。そのため周囲には、「玲欧のカノジョは、メイドカフェの舞ちゃん」と思い込ませておき、「舞」が「愛子」であることは、“ヒミツ”に。そんな中、玲欧を狙う恋のライバルも出現し――。

<『ヒミツのアイちゃん』は、FODで配信>

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