2月7日(日)14時から、フジテレビでは『ザ・ノンフィクション 私が踊り続けるわけ ~53歳のストリッパー物語~』が放送され、語りを本仮屋ユイカさんが担当します。
男たちの“秘密の楽園”…とは、昔の話。いまや客席に若い女性たちの姿も目立つストリップ劇場。そのステージに立つレジェンドが、星愛美(ほし・まなみ)さん、53歳です。
年間を通して全国のストリップ劇場を巡業しているストリッパーの中で、日本最高齢といわれています。彼女のステージは、若い踊り子も圧倒されるほどエネルギッシュで、迫力に満ちています。普通なら、引退しているはずの年齢であるのに、なぜステージに立ち続けるのでしょうか。
10代で落ちこぼれ、社会に反発していた少女はやがて、AV女優、ストリッパー、ホステスなどの職業を転々とするうちに、がんを患い7年もの闘病生活を送ることに。再び働ける体になった時、再び選んだのがストリッパーの道でした。
そんな彼女が魂を込めたステージは男性だけでなく、若い女性をも魅了。いつしか、愛美さんが出演する全国のストリップ劇場を追いかけ、愛美さんをサポートする「星組」というファンのグループもできました。
愛美さんは、ファンのためにステージに立ち続けたいとは思うものの、年齢による衰えや股関節の激痛、新型コロナへの恐怖などで限界を感じ、引退すべきか苦悩。しかし、それでも、ストリッパーを辞めない深いわけがありました。
この物語を本仮屋さんは、時折涙を浮かべながら、読んでいました。どんなことを感じていたのか、収録後に聞きました。
<本仮屋ユイカ インタビュー>
――ナレーションを終えての感想は?
ナレーションや声のお仕事をさせていただく中、この『ザ・ノンフィクション』は、「ナレーションはこうあるべき」というものを学んだ場所なので、そういうところでまたお仕事できたのが嬉しかったです。
読みながらも(感情が)込み上げてくる場面が何度もあったので、無事終わってホッとしていますし、自分としても「こう読みたい」とリクエストをして、スタッフの方とクリエイトできたのは、すごく充実した時間でした。
――事前の下読みでも涙ぐんでしまったそうですね。特に胸を打ったのはどんな場面でしたか?
やっぱりファンの方が愛美さんをすごく愛して支えている姿にグッときました。愛美さんの周年記念イベントでの差し入れで、(愛美さんだけではなく)踊り子さんの分まで用意していたファンの方に、ディレクターが「そんなこともするんですか?」と聞いたら、「やるよ、僕らはね」っていうひと言に泣けてしまって。
自分の愛する“推し”のためにそうする、誰にも強要されていないけど、これが自分たちのスタイルであると誇りに思い、それを大の大人がみんな楽しんでやっている。そこにグッときました。
それから、愛美さんの全力で生きる姿、踊ることすべてに愛を注いでる姿に、自分も同じように表現する立場の人間として、とても心動かされました。愛美さんのことを伝えながらも、私自身がファンの方に伝えたいこと、視聴者の方に届けたいことと重なるナレーションも結構あって、素晴らしい機会に立ち会わせていただけたなと本当に感謝しています。
――ストリッパーという職業についての印象はいかがですか?
ストリップっていう世界を私はあまり知らなかったので、最初、愛美さんの肌が、大きく出ただけでドキッとしてしまい、「見ちゃいけないかな」と思ったんですけど、見ていいんだと思ってからは、女の人の身体ってなんて美しいんだろうって。自分も持ってはいるけれども、ああやって肌をさらす仕事をしているプロの方の身体ってきれいだな、と思いました。
それと、愛美さんの魅力は、全力であることと同時に全部さらけ出せているという、その勇気と純粋で無垢なところだと思うんです。私自身、自分でも気づかないけど隠している部分ってまだまだあるだろうな、って。そこを認めてもっと表現していきたいと、励まされました。
――職業は違えど同じ表現者として、共感する部分も大きかったのでしょうか。
応援してくださる方の存在は、きっとみなさんが想像する以上に、支えになっているものなんです。例えばドラマの撮影現場で「頑張ってね」と手を振ってくれた人、それをSNSでつぶやいてくれた人とか、小さいかもしれないけど、私たち出る方にとってそれは宝物のようで。
今回そういうことを強く思いましたし、番組は愛美さんの生きざまとそれを支える星組のみなさんの出来事ですけど、きっとこれから私を支える一つになるだろうな、と思いました。
――改めて見どころをお願いします。
やっぱり星組のみなさんと愛美さんの愛あるつながりですね。ああやってお互いを思い合える関係って本当に素晴らしいな、と思いました。今、みんなが大変なときなのに、うっかりすると自分だけが大変だと感じたり、自分は一人だという気持ちになったりすることもあるかもしれませんが、人は絶対に誰かとつながっている、という温かいメッセージがずっと流れています。
“推し”がいる方はもちろん重ねて見られるでしょうし、そうじゃなくても、自分もきっと誰かを支え、支えられているんだなって希望を感じられる時間になると思いますので、ぜひご覧いただければうれしいです。
今回、本仮屋さんがナレーションの一部を披露してくれました。
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