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“スーパーアニメオタク”森彬俊プロデューサーインタビュー「好きなことを仕事にしたらもっと好きになる」

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テレビマンの仕事の極意と、彼らの素顔に迫る新連載「テレビマンって実は」がスタート!

第1回に登場するのは、フジテレビアニメ開発部の森彬俊(もり・あきとし/2009年入社)プロデューサー(以下、森P)だ。『ノイタミナ』(毎週木曜24時55分~)を担当し、『+Ultra』(毎週水曜24時55分~)の立ち上げにも関わった森Pを、当連載に推薦してくれたのは、アニメ開発部の部長・松崎容子。

全4回にわたる連載の第1弾では、まずは、松崎を交えて、アニメのプロデューサーの仕事について、掘り下げてみよう。

アニメのプロデューサーに必要なのは、好きという気持ちとビジネスを両立させるバランス

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――まず、アニメのプロデューサーがどんなお仕事なのか、というところから教えて下さい。

松崎:テレビ番組のジャンルには、ドラマ・バラエティ・報道・情報・スポーツ・ドキュメンタリー・アニメがありますが、アニメは唯一、社内で制作することができない番組です。ですから、アニメのプロデューサーには、まず、社外とのコミュニケーションを円滑に行うことができて、かつ、最新の情報を常に集められるスキルが必要になります。

森:具体的には、漫画や小説を原作にするなら、まず原作者にコンタクトを取る必要がありますよね。そして、映像クリエイターの方とも、どんな作品を作るか、企画を詰めなければいけない。

しかも、ドラマなら、ドラマを作る人と広報担当者は別の部署ですが、アニメは宣伝やグッズの制作も、アニメ開発部がワンストップで担っています。1から10まですべてを俯瞰して計画を練ることができるのは醍醐味でもありますが、その分、外部の方と関わる作業もとても多いんです。

フジテレビにアニメ志望で入社する人は少ない

松崎:アニメに対するコアな知識はマストで必要なのですが、ドラマやバラエティ、報道をやりたいと言ってフジテレビに入社してくる人間はいても、アニメ志望で入社する人は少ないんですよね。

かと言って、単に“アニメが好き!”というだけでは、プロデューサーは務まらない。作品をフジテレビの利益にフィードバックする方法を考えて、ビジネスとして仕立て上げられる能力もなければいけないんです。

森:単純に「これをアニメにしたいからやりましょう」ではダメということですよね。制作したアニメを、お客様に手に取っていただいて、お金を支払っていただくにはどう展開したらいいか、という視点が必要になってくる。

しかも、アニメを作るには1話2000〜3000万円を投資する必要があるので、企画に合わせていろいろな会社から出資を募り、その後の宣伝展開なども相談しなければいけません。しかも、放送したら終わりではなくて、パッケージ化、海外展開、配信ビジネスといった展開もある。そういった全般が、プロデューサーの仕事なんです。

好きなものを仕事にすると苦労する?「僕はあまり感じたことがないです」

――そこを踏まえて、松崎さんからご覧になった森さんの魅力や強みとは?

松崎:まず、森は“ウルトラスーパーオタク”なんです。私自身、編成時代から18年くらいアニメの仕事に関わっていますが、それでも森の知識の300分の1にも届かない。森は、1クールで放送される60本ほどの新作アニメを、ほぼ見ていますからね。コアなアニメファンだって、“1話切り”とか“0話切り”(※編集部注:1話の評価や前評判だけで、作品を見るかどうか決めること)しているのに、森はきちんと見ているんです。

――そこまで好きなものを仕事にするのは、大変な面もありそうですが?

森:「好きなものを仕事にすると苦労する」とよく言われますが、僕自身はあまり感じたことがないんです。クリエイターの方々やいろいろな会社のみなさんと一緒に、アニメを作るというビジネスをやらせていただくのは本当に刺激的ですから。僕個人の“好き”を超えて、新しい知見やいろんな刺激をいただけるので、好きなことを仕事にしたらもっと好きになるんじゃないかと感じています。

松崎:好きなことを仕事にしておきながら、自分が評価されるためには、ビジネスとして成功させなきゃいけないことも理解している。そこに対して貪欲なところが、森のプロデューサーとしての魅力だと思っています。

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