大倉忠義は悩める夫、広瀬アリスはイライラ恐妻…過去を変えて、夫婦も変える？

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「あおい銀行」に勤務する剣崎元春（大倉忠義）は大きな悩みを抱えていた。それは、妻の澪（広瀬アリス）との関係。二人の子供もいて順風満帆にみえるが、澪の自分への態度に悩んでいた。

一方、ファミリーレストランで働く澪も、家事、育児に非協力的な元春にいら立っている。ある日、急な仕事で保育園に子供を迎えに行けなかった元春は、怒った澪に物を投げつけられ、家から追い出されてしまう。

大学時代の親友、木田尚希（森田甘路）が経営する居酒屋に駆け込んだ元春は、銀行の同僚、津山千晴（松下洸平）を呼び出し、澪と離婚したいとグチる。

そんな矢先、商談に出かけた元春は、大学時代の後輩、江川沙也佳（瀧本美織）と再会。食事に行くと、元春は沙也佳から“学生時代に好きだった”と明かされる。沙也佳は巨大企業・西急グループの令嬢で、マドンナ的存在。当時、元春も憧れを抱いていたが、まさか自分を好きだとは思っていなかった。しかし、思い当たることがある。大学時代に元春は沙也佳からコンサートに誘われたことがあったのだ。

その当日、バスで出かけた元春は、車内で女性が財布を落としたのを拾い、途中下車して交番に届ける。財布を落とした女性こそ、高校生の澪だった。結局、沙也佳との待ち合わせに遅刻してデートは出来ず、この出来事が澪と結婚するきっかけとなっていた。あの時、バスを降りなければ…。

その後も、相変わらず澪の冷たい態度に辟易しながら、外回りの仕事を終えて公園で一息つく元春。すると、目の前に奇妙な男・小池良治（生瀬勝久）が現れる。ぶつぶつと何かを呟く小池。“過去に戻ることが出来る”という言葉に反応した元春に、小池は500円硬貨を渡した。そんな時、元春に木田からバイクで事故を起こして入院したと連絡が入る。元春は木田が入院した病院へ急ぐ。幸い命に別状はないが、全治3ヵ月の重傷だった。

カーナビに従って車を運転して帰る元春は見知らぬ道に誘導される。そこには有料道路の料金所があった。通行料は500円。しかし、財布から出した500円ではゲートが開かない。元春は小池からもらった500円硬貨を思い出して料金箱へ。するとゲートが開いて、車を走らせた元春は闇の道に吸い込まれるように消えてしまった。

元春は目を覚ます。そこは学生時代の自分の部屋だ。カレンダーは沙也佳からコンサートデートに誘われた日だ。記憶と同じように、妹のなぎさ（川栄李奈）がやって来る。部屋には木田もいた。バイクの免許取得の申し込みに行くと言う木田を止めた元春は大学へ行く。そして、あの日と同じように沙也佳からデートに誘われて…。

次の瞬間、元春は再び目覚めた。そこは、澪と暮らす家。夢を見たと思う元春だが、周囲が微妙に違う。だが、澪との関係はギスギスとしたままだ。ゲーム機が壊れたので、中古品をネットで買った元春は、澪に見つからないように隠した。しかし、それを澪に見つけられ、夫婦関係は最悪の状態になってしまう。

家を出た元春は、木田の店へ。すると、店が開いているではないか。木田はバイクで事故を起こして入院しているはず。元春がその話をすると、木田はバイクの免許すら持っていないと言う。さらに、免許を取らなかったのは学生時代に元春から事故を起こすので止めろと言われたからだと続けた。そこで元春は気がつく。過去に戻ったのは夢ではない。過去は変わったのだ。元春は、自動車で再びあの料金所へ向かう。そして、あの日に戻って…。