エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season3の第2弾は、Sexy Zoneが特集されている。

12月11日(金)の放送は、Episode4「場所」。

3月から予定されていた全国ツアー「POP×STEP!? TOUR 2020」はコロナ禍のため延期となり、その後中止となった。しかし、無観客オンラインライブと形を変えて、10月末に行われることに。

療養中だった松島聡も出演することとなったこのオンラインライブに、メンバーはどんな思いで臨んでいたのか。番組は、リハーサルから本番にかけ、ライブに臨む彼らを追っていた。

初めての無観客オンラインライブに戸惑う5人

8月に行われた、ライブに向けた打ち合わせ。ここで、松島が3曲のパフォーマンスに出演することが決まった。菊池風磨は「配信じゃなかったら、松島と一緒にライブをやろうということは正直、案になかった。配信だからこそできた試み」と語った。

松島がコンサートのステージに上がるのは、およそ2年半ぶり。メンバー全員でのリハーサルが始まると、「ライブのリハを見たのも久しぶりだったので、本当にライブが始まるんだなぁっていう、ゾクゾク感とワクワク感みたいなのがあって」と語り、コンサートが実現する高揚感を隠しきれない様子を見せた。

一方、中島健人は、「自宅がライブ会場になるから、振りが中途半端だと顔も良く映らない。それでだいぶ伝わるものが違ってくると思う」と、力強く語り、いつも以上に気合いを入れていた。

Sexy Zoneにとって、無観客オンラインライブは初めて。今までに経験したことのない状況に戸惑いながら、リハーサルが進んでいく。その状況に、最年少のマリウス葉は、「普段、ライブの現場にいると、ファンの方々が実際に楽しんでいるかどうか目で確認できるけど、画面の奥だとそれがわからない。(楽しませることが出来ているか)自信も薄れちゃうところがあるのかな…」と、複雑な表情を見せた。

ライブ前日のリハーサルでおよそ15,000の空席を前にした菊池は、「(本番が)リハーサルと状況は変わらないことになってしまう。だから今回は意識して、リハーサルでピークを迎えないように」と、無観客ならではの気持ちの作り方を語った。

メンバーそれぞれが、今までとの環境の違いに戸惑いと難しさを感じる中、“あるもの”を用意し、気持ちを高めていく。それは、ツアーTシャツ。3月のツアーのために制作、販売していたものには、中島、菊池、佐藤勝利、マリウスの姿がプリントされていたが、今回のライブのために松島の姿も加えた特別なものを制作していたのだ。

マリウスは密着のカメラに向かい、「聡ちゃんが入ってるんです。これはうちらしか持ってない」と、うれしそうな表情を浮かべ、「これはみんなのアイディアです」と明かした。

そしていよいよ、ライブが開幕。ステージへの登場を待つ、舞台裏のメンバーは、「うれしいね。やっとできるよ!」と菊池が語るなど、高揚感が抑えられない様子を見せていた。

ライブの舞台裏で見せるメンバーの姿には、ファンも大興奮。SNSでは「みんな高まってるね。配信ライブめっちゃ楽しかったな」「聡ちゃんスタッフの席で見てたんだ!笑顔が見られてうれしい」というコメントが多く見られた。

恩師への思い、そして未来のSexy Zoneへの思い

ライブ中、佐藤が披露したのは、自ら作詞したソロ曲「Show must go on」。電飾の大階段でタキシードのダンサーを従える演出について、佐藤は「ジャニーズの王道を全部詰め込んだんですよ。ジャニーさんが理想としていたジャニーズ像みたいなもの。それを僕は追い求めてきたし、求められてもきた」と改めて恩師への思いを語り、「Sexy Zoneを次のステップに上げるために、今までの自分を全部あそこに詰め込んで一区切りつけようというか」と、グループの未来へ向けた覚悟の楽曲であると明かした。

5人で作り上げたライブ。3日間の最後に、菊池は「僕は何より、彼(松島)が一つの決断を下すことができて良かったなと思っています。休んでいる中で、一つの決断を下すことは、たぶん僕たちが想像できないくらい、大きなプレッシャーだったと思います。でも、たくさんある選択肢の中で、5人でステージに立つ選択をしてくれたことを僕はすごくうれしく思います」と、松島復帰の喜びを改めてかみしめていた。

その言葉をステージ裏で聞いていた松島は、コンサートの最後を飾る「RUN」のスタンバイ直前に感極まり涙。目を潤ませながら歌う松島をメンバーが支える姿に、グループの優しさと結束の強さが垣間見えた。

さまざまな経験を経て10周年イヤーに突入したSexy Zone。10年後のグループについて聞かれると、中島は「世界で音楽が聴かれているボーイズグループを目指して行きたい」、松島は「アイドルとして、音楽の力や言葉の力で元気を届けていくのは宿命。それが20周年も自然とできるように、まずは国民的アイドルになれていたら」と、展望を。

マリウスは「最終的には、1人1人が楽しく、幸せであれば、それだけで幸せ」、佐藤も「好きなグループだし、好きなメンバーなんです。だから、メンバーが楽しそうに笑ってくれていたらいいな。それだけでいい」と、メンバーの幸せを願う。

そして菊池は、「無理やり5人でやるのは違う気がする。だから、祈るしかないんです。『頼む。どうかみんなの気持ちが、このまま20周年にいってくれ』って。5人で20周年を迎える姿を…見たいですね」と、静かに、しかし力強く語った。

メンバーから発せられる未来への思いに、SNSでは「みんなそれぞれの幸せを願っているグループなんだよね…Sexy Zoneって」「いや、みんなが思い描く20周年が…最高」などと、感激のコメントが並んだ。

また、「5人が幸せでいる先に、20周年を揃って迎える未来があってほしい」「セクラバ(Sexy Zoneのファンの愛称)は5人と共に走り続けます」と、5人が描く未来を共有できることを強く願う言葉も見られた。

次回、12月18日(金)の放送は、Snow Manを特集。1月に華々しくデビューしたものの、コロナ禍が襲う。予定していたデビューコンサートが中止になるなどの逆境に、9人はどう立ち向かうのか。その姿に迫る。

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