映画「明日の食卓」に菅野美穂、高畑充希、尾野真千子が出演することが決定した。

本作は、映画「糸」、「楽園」「8年越しの花嫁 奇跡の実話」などを手掛けた瀬々敬久監督の最新作。数々の文学賞を受賞している作家・椰月美智子の同名小説を原作にした、どこにでもいる母と子どもたちのリアルで壮絶な物語だ。

同じ“石橋ユウ”という子どもを持ち、住む場所も環境もまったく違う母親3人には、豪華女優陣が集結。『ジーン・ワルツ』(2011年)以来、10年ぶりの映画主演となる菅野が元フリーライターで2人の息子を育てる留美子役に挑み、やんちゃ盛りの息子たちを育てながら、仕事復帰を目指す母親をパワフルに演じる。

また、シングルマザーで大阪に暮らす加奈役には高畑。若くして子どもを産み、日々非正規の仕事を掛け持ち、時間に追われながらも息子のために健気に生きる姿が心を打つ。

そして、年下の夫と優等生の息子に囲まれ、一見何不自由なく幸せを手に入れているあすみを尾野が丁寧に演じている。

それぞれの「石橋家」が交錯し、明るく幸せな生活が思いもよらない方向へと向かっていく様は、女優たちのリアリティあふれる演技と、鬼気迫る演技が臨場感をもたらす。

子を持つ親なら誰もが直面する社会問題を、社会派エンタテインメントの旗手である映画作家・瀬々監督と初タッグとなる菅野、高畑、尾野ら素晴らしい女優陣が、観るものの問題意識を喚起。

ハラハラドキドキ感とともにクライマックスへと向かわせ、ラストには見事に希望の光を見出してくれる、第一級のエンタテインメントへと昇華する。

映画「明日の食卓」は、2021年春、全国ロードショー。

<菅野美穂 コメント>

私自身が育児中ということもあり、運命を感じる役との出会いでした。留美子を演じながら、子どもへの愛情と、母性の狂気を改めて見つめ直すような気持ちになりました。

瀬々監督の作品に参加させていただくのは今回が初めてだったのですが、寡黙なお人柄ですが熱い思いでお芝居を受け止めてくださいました。

瀬々組の阿吽の呼吸で動かれるスタッフの皆さんのお陰で、集中して取り組むことができたのだと思います。毎日抜け殻になるまで撮影をした、という気がします。

高畑充希さん、尾野真千子さんという素晴らしい女優さんたちと一緒に、この作品に参加させていただけてとても幸運に思っています。

<高畑充希 コメント>

はじめての瀬々組。とてつもなくパワフルな現場で、あれよあれよという間に時間が過ぎてゆきました。1日、1日の密度があまりにも濃すぎて、撮影期間の記憶がほとんどありません(笑)。

でも、スタッフさんたちの瀬々監督作品への愛を毎日肌で感じていたことだけは覚えていて、きっとその愛情が、出来上がる映画からも溢れているんだろうなと思います。

自分自身が生まれ育った大阪の、空気とか匂いとかを思い出しながら、懐かしみながら、この加奈という役をやらせていただけて、本当に幸せでした。

<尾野真千子 コメント>

母を演じることはやはり難しいです。
母の気持ち、子の気持ち、まだいくら考えてもわかりません。
いくら歳をとっても経験者当事者でないとわかりません。
この役を演じて怖くもありました。
でも、繋がりとは素敵で美しい大切なものなのですね。

©2021「明日の食卓」製作委員会

最新情報は、映画「明日の食卓」公式サイトまで。