毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。

7月11日(日)は、兄弟でお笑いコンビを組む千原兄弟、ミキ、中川家の3組が「兄」と「弟」に分かれて鼎談する「兄弟芸人スペシャル」の後編として、「兄」の千原せいじ、昴生、剛が登場した。

昴生、ネタで言う「お前」も「めちゃくちゃ腹立つ」

「お兄ちゃんに逆らうな」という教育方針の下で「王様みたい」に育ったという昴生は「楽屋の弁当も僕から選ぶ」と告白し、2人を驚かせた。

昴生:(千原)ジュニアさんが「せいじ」って言ってたり、礼二さんが剛さんのこと「お前」って言ってたりしたら、なんか知らないけど、僕が腹立ってきますもん。

せいじ:いやいや、それはずっとそうやねんって。仲のええ証やと思ってんねん、俺は。

剛:うん。

昴生:そう言うてても、あいつが、ときどきネタで「お前」って言ってきたら、めちゃくちゃ腹立つんですけど。

せいじ:そこがわからへんねん!

剛:それ、どないやねんな。

昴生:もう、ホンマにしばき倒してやりたくなるんですよ。

せいじ:それでよう(弟と)コンビ組んでるな。

剛:そうですよね。

昴生:ずっとやりたかったんですよ。僕も、亜生と。やっぱり、一番一緒にいて楽しかったし、一番気が合うのは亜生だったんで。どの友達よりも。

だが昴生は、2人きりの兄弟で「僕が芸人になっただけでも親が泣いていた」と、弟とコンビを組むことに葛藤もあったと明かした。

昴生:(親の反応は)どうでした?

剛:大反対、大反対。

せいじ:大反対。だって、ジュニア誘って、ジュニアが「やる」と決めたときに、オカンからめちゃくちゃ罵(ののし)られたん覚えてるもん。

一方の剛は「剛はアカンで。礼二はええと思うけど」と言われたと振り返り、2人を笑わせた。

剛が目撃!?ミキの兄弟ゲンカ

また、剛はミキの兄弟ゲンカ!?を見たと告白し…。

剛:こないだ見たんですよ。ルミネの自動販売機の前ですっごい言うてるから。亜生に。「ああ、めっちゃ言うてるやん」思って。

せいじ:何言うてるの?

昴生:違う違う違う(笑)。「言う」って、それはネタの、意見交換じゃないですか。

剛:ケンカっぽく見えたから…やっぱり兄弟やからそう見えるのかな。

すると、仕事での会話も「兄弟ゲンカみたいに思われるのがイヤな時期があった」とせいじ。「兄弟やねんから」と周りに言われ「しゃべるのイヤになった」と振り返るせいじに、剛も「ありました、ありました」と大きくうなずいた。

せいじ:よく、歩いてても「今日、弟は?」って言われるんやけど。

剛:はい、よう言われます。

せいじ:なあ。あれ、ホンマにそんなしょっちゅう一緒におると思ってるんやろうかと思って。

昴生:思ってますよ、世間は。

剛:思ってます。

せいじ:ほんなら、「お前の弟どうやねん?」っていつも思うねん。

剛:(笑)。

せいじ「兄貴の方が変なプライドがある」

弟と比較され「お兄ちゃんも頑張りや」などと言われると腹が立つ、と盛り上がる中、昴生が「ジュニアさんとか、礼二さんに腹が立つこととか、ないんですか?」と問いかけた。

せいじ:何にもない。

剛:ない。

昴生:ないんですか!?

昴生は、大勢でバラエティ出ているときに、亜生から背中を押されることがあるといい…。

昴生:しばいたろかなと思って。お前がポンとかするな!「行け!」みたいな。なんや、この手!

剛:(笑)!ちょっとわかるわー。

昴生:わかるでしょ!

剛:わかる!

昴生:なんか、“しっかり者の弟ですよ”感、出しよるんです、あいつ。

剛:わかるわー。それ、腹立つ。

昴生:確実に俺の方がお兄ちゃんやし、僕の方が上やのに、対等にしてこようとするんです。

せいじ:でもそれって、各コンビであることやのに、兄貴の方が変なプライドがあるから、そこにこだわるねん。

剛:ああ。

せいじ:だから、弟の方がのびのびしやすいねん。

昴生:そんなに腹立たないんですね。せいじさんって、いろんなところに怒ってはるイメージやのに。

剛:そうですよね。

せいじは「結構、ビジネス怒りみたいな部分がある」とぶっちゃけ、「うそーん!」(剛)、「冷めるわ」(昴生)と苦笑いが起こった。

最近のコンプライアンスに「対応しきれへんのよ」(せいじ)

また、せいじは、最近のテレビのコンプライアンスに関して思うことを口にした。

せいじ:今さ「芸人も君主たれ」みたいな。「ちゃんとしとけ」みたいな。

剛:ああ、もうそれは…。

せいじ:あるやん?何かテレビに出てる人、みんな…。

剛:そうですね。

せいじ:「いやいやいや、普通の生活できないからテレビに出てるんですけど!」っていうのが通用しなくなってもうて…大変や。

剛:(せいじのように)そういうことを言ってもダメなんでしょ。

昴生:剛さんはもう、“気にしぃ”なんですよ、ともかく。

剛:僕はもう、怖くて怖くてしょうがないです。

ここで、せいじが中川家に関するエピソードを披露。中川家がドライブの漫才の中で、シートベルトををする所作がなかったために、放送ですべてカットになったことがあるという。

剛:それ言われたんですよ。「えぇ?」って思って。

昴生:ええっ!?

せいじ:もう、異常な時代やで!

昴生:異常やな。

せいじ:それがな、芸人なってから20年、25年目でその時代が一気に押し寄せてきたから。

剛:ああ、そうですね。

せいじ:対応しきれへんのよ、こっちは。

剛:うっはははは。

昴生:せいじさんなんて、たぶん一番対応しきれてない人ですよ、ホンマ(笑)!

「だってさぁ、ばばあに『ばばあ』って言ったら怒られるんだよ?」とボヤき、「それがもう、今、ダメなですもん!」と昴生からツッコミを受けていた。

今の芸人は選択肢がたくさんある

時代が変化する中で、芸人たちの在り方も変わってきたという。

せいじ:芸人見てても、全然違うやん、なんか。

剛:違いますわ。

せいじ:もちろん、仲ええんやで。仲ええんやけども、仲の良さの質が違うというかな。

剛:全然違います。

昴生:ギスギスというか、たぶん、千原兄弟さんも中川家さんのときも、なんかすごかったんじゃないですか?目が血走ってるくらいのときでしょ、若手のときって。

せいじ:うんうん。俺らとか中川家の時代って、もう「芸人になる」って決めて、「これ!」って来てるやん。

剛:覚悟をしてね。

せいじ:今の芸人の人って、選択肢が多くある中の一つやんか。

昴生:確かに。

せいじ:だから「何年かやって、手ごたえなかったら別の仕事しよう」みたいな人が多いやんか。

昴生:ああー。

せいじ:だからもう、根本が違うもんね。

「世の中がそれだけ違うんだから、兄弟の関係性も変わってくるよ」というせいじの言葉に、剛も昴生も納得した様子だった。

兄弟で恋愛相談は絶対に無理…下ネタはタブー!?

「気持ち悪いと思われるかもしれないですけど、亜生が帰って家着いたときに『家着いた』って連絡が欲しいくらい」と、その過保護ぶりを明かした昴生は、前回の放送でも話題になった、亜生の恋愛への干渉について…。

せいじ:兄弟で恋愛相談って考えられへんねんけど。

剛:考えられへん。まったく。そこが一番、無理!

昴生:僕ら、ちょっと変わってるんですよ。下ネタも言えちゃうんですよ。

剛:うわ(っと息を呑む)。

せいじ:…はぁ~(とため息ついて小声で)無理やなぁ~。

剛:絶対、無理。

昴生:(2人の反応に肩を落とし)はぁ~。

せいじ:うーん、何かイヤやなぁ。例えば、“プロのお店”に行ってきたとして、ジュニアが楽屋におったらその話したくない、みたいな。

剛:ああ、ありますね。

せいじと剛が「兄弟間の下ネタはNG」と力説する中、昴生は、少し照れたように「一回、(プロのお店に)一緒に行ったこと、ありますねぇ」と明かし、2人をドン引き&苦笑いさせていた。