9月12日(日)13時25分より、東海テレビでは、スペシャルドラマ『我が家の夏〜リバー・サイド・ファミリー〜』が放送される。
コロナ禍による鬱屈とした雰囲気がいまだに残る令和3年。「家族の絆」と「ふるさと」を描きながら、逆境を笑顔で乗り越える「孫」と「祖父」のコミカルでハートフルな物語を届ける。
舞台は、世界をリードするものづくり中枢としての顔を持つ一方、市域の約7割を森林が占め、市内の山間部から都市部にかけて矢作川が流れるなど多様な顔を持つ、愛知県豊田市。
主人公の大津あかり(平祐奈)は、「内定取り消し」「祖母の認知症」「突然のプロポーズ」と、想像もしていなかった出来事が相次ぐことに。なかなかうまくいかない就職活動、祖父・祖母との交流を経て、あかりは人生で本当に大切なことに気づいていく。
全編通して描かれるのは、「ふるさと」のぬくもり、「家族の絆」。主人公・あかりの成長を描きながら、心温まる夏物語が展開される。
<あらすじ>
2021年夏、緑豊かな山に囲まれ清らかな水が流れる「広瀬やな」に、主人公・大津あかり(平祐奈)が帰って来た。28社にもおよぶ就職活動を経て、ようやくゲットした内定の報告のための帰郷だった。
しかし、誇らしげに報告したのもつかの間、まさかの倒産で内定取り消しの一報を受けることに。
さらに、あかりに衝撃を与えたのは、大好きだった祖母・サエ子(藤田弓子)の認知症であった。軽度のもの忘れが始まっているという。なかなか帰郷できていなかったことに落ち込むあかり。祖父の小太郎(イッセー尾形)から「お前は心配せんでも、自分のことがんばりゃええんだわ」と励まされ、久しぶりの実家での生活がスタートした。
「やな」を手伝いながら、あかりの就職活動は続くが、リモート面接の成果はなかなか出ない。「東京で暮らしてみたい」という単純な理由で、東京の大学に進学し、そのまま東京での就職を目指しているものの、本当に自分がやりたいことが何なのか、自分自身わかっていないのだ。
桃農家を経営する幼馴染の豊(菅原健)から「だったら結婚しよう!」と突然プロポーズされるが、動揺してその場から逃げ出してしまう。いきなり結婚って言われても…あかりの悩みは尽きなかった。
そんなある日、サエ子が失踪する。近所の人も総出で探すも見つからず焦るあかりだったが、とある川辺にぼんやりたたずむ祖母の姿を見つける。そこは、小太郎が50年近く前に祖母にプロポーズをした場所だったというのだ。
「ここに私の大切なものがあるような気がするんだわ…」。サエ子の言葉を聞いたあかりは、ある決意をする。小太郎にもう一度、プロポーズをさせるのだ。
「お願いじいちゃん!思い出せなくても新しい思い出作ってあげようよ」。あかりが提案するも、小太郎は「わしゃやらん」と、断固拒否し…。
<平祐奈 コメント>
――全編愛知県豊田市ロケのドラマの主演となります。
豊田市には、初めて来ました。このドラマの台本を初めて読んだときから、本当に素敵なお話で、おじいちゃん、おばあちゃんと孫の温かい情景が、読んだだけで思い浮かびました。
豊田市で実際にこうやって撮影できたことがすごくうれしいです。
――豊田市の印象は?
最初は、車のイメージでしたね。TOYOTAの街だなというイメージ(笑)。でも、実際来てみると、あかりのセリフにもあるように、矢作川がきれいで、緑がいっぱいで、自然豊かで空気もきれい。それに、町の人が本当に温かくて。ご飯もアユがおいしかったし、いいところづくしです。こういうところに住み
たいな、と毎日撮影しながら思ってました。
栄えている町という印象があったんですけど、実際来てみると、豊田って広いんですよね。泊まっているホテルからロケ地までもけっこう距離があって。セリフでも「豊田市は全域の70パーセントを森林が占めて…」って言ってるんですけど、本当にどこに行っても緑がいっぱい。こういうところなら、悪いことも起きないんだろうなと(笑)。
――ドラマの見どころを教えてください。
豊田市の魅力が満載なことと、イッセー尾形さん、藤田弓子さんという豪華なお二人の孫になれたこと!お二人ともすごく自然体で、それぞれの人柄が前面に出ているので、やり取りも面白くて。
イッセーさんは、特にアドリブ満載なので掛け合いも面白くて、一緒にいて本当に家族のように過ごさせていただきました。温かいお二人と演じる温かい
家族の話が一番の見どころです。豊田の街とすごく合っているドラマだと思います。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
豊田市のいいところがいっぱい映像に映っているドラマです。ストーリーとしては、おばあちゃんの認知症という年を取ると直面する問題も出てきて、おじいちゃんが、おばあちゃんのためにがんばる愛情たっぷりのドラマが描かれる一方で、若い人が見ても、あかりが就活に悩んでたりとか共感できる部分があると思います。
豊田市に行ったことのない方は、イメージが変わると思いますし、豊田市以外の人、名古屋の人や愛知県以外の人にも、このドラマが届くといいなと思っています。