「次回作はすごい呼吸や型を使うかも！？」花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏が舞台挨拶で大はしゃぎ

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11月7日（土）、アニメ映画「羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ） ぼくが選ぶ未来」の初日舞台挨拶が行われ、声優の花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏、そしてアニメ声優に初挑戦した宇垣美里が登壇した。

本作は、中国国内で約49億円の大ヒットとなった話題作。人間たちにより居場所を失った妖精たちと人間との戦いと、その未来を繊細な表現とアクションで描いている。今回、満を持しての日本語吹き替え版の公開となった。

主人公の黒猫の妖精・シャオヘイを演じた花澤は、元気よく客席に「みなさん、こんにちは！」と挨拶するも、新型コロナウイルスの感染予防のため無言の反応の客席に「あ！そうですよね、すみません！」と、戸惑いを見せつつも久々の観客との対面を喜んだ。

人間でありながら妖精たちの集う館に所属する執行人・ムゲンを演じた宮野は、「不思議だな、ご時世的に（笑）」と、無言で熱い拍手を送る客席に笑顔。人間嫌いの妖精・フーシーを演じた櫻井は、「楽しんでいただけましたか？」と落ち着いた様子で呼びかけた。

もともと、付き合いのある3人だが、本作のアフレコは1人ずつ行われたといい、この日が久々の対面になったことで、花澤は「人見知りしちゃって、ドキドキしちゃって！私、（しゃべり方も自分で）気持ち悪いなって思っちゃって（笑）」と、櫻井に対してガチガチに緊張してしまったと明かした。

櫻井が「ムゲンが強くて、（戦闘シーンで）息一つもらさないから、フーシーは必死でした」と、宮野が演じる強いキャラクターとの戦闘シーンについて心のうちを明かすと、「必死な櫻井さんがオツなもので（笑）。珍しく必死な櫻井と強い宮野が見られます」と、笑いを交えながら見どころをアピールした。

アニメ声優に初挑戦し、花の妖精を演じた宇垣が「作品の中で（花澤が演じる）シャオヘイと話ができてすごくうれしかった」と顔をほころばせると、「宇垣さんのことが大好きなんですよ！」とラブコールを送る花澤。

「宇垣さんがラジオで生き生きしゃべるのを聴いていて、キラキラしたところが花の妖精にぴったりだなと」と褒めると、宇垣は「冥途の土産にしたい」と感激した表情を見せた。

シャオヘイが物語の中で成長していくことになぞらえて、「最近成長したなと思うことは？」と聞かれると、花澤は「衰退ばっかり、筋肉痛が2日後にくるようになった」と明かしつつも、「でも、次の日はまだ動けるぞと、ポジティブに考えていこうと成長しました！」とまとめた。

宮野は、「この状況下で、いろいろと仕事が中止になって無力感にさいなまれましたが、足を止めちゃいけないなと思いました」と心境を吐露。試行錯誤の末に2人芝居に挑戦したと語り、「人生最大のチャレンジとなるほどの量のセリフを覚えられたし、自分の中で経験値が上がって大きな成長ができた」と、前向きな成長の姿勢を見せた。

一方櫻井は、「仕事がない日はずっと昼間からウイスキーを飲んでいました。一口にウイスキーといっても微妙な味の差がありまして」と、櫻井なりの成長を語った。

ここで、中国版のシャオヘイを演じた中国の人気声優・山新（ヤマシン）と、原作・監督のMTJJからのメッセージを宇垣が代読。山新から「シャオヘイのセリフを宮野と櫻井に言ってほしい」とお願いが。

すると花澤は「私がお題を出します！」とノリノリで、「ぼくはシャオヘイ、妖精だよ！」とセリフの見本を示した。宮野は「可愛くね、声を高くしないとね」と言いながら、手を顎に「アイ～ン」と添える動きをして「妖精だあよ～」と、志村けんさんを彷彿とさせる声色で笑いをさらった。

これを受けて櫻井は「全力で可愛いくやる」という前フリから、一旦は宮野と同様に“志村風”の声で発生練習をしつつも、「妖精だよフォ」と、ぺこぱの松陰寺太勇を思わせる動きと声色を見せると会場は爆笑。人気声優のサービスぶりに、思わず宇垣も「改めてすごいなって思いました」と喜びの表情。

続いて、新作を準備中というMTJJ監督から「これからシャオヘイの物語に期待することは？」と質問されると、「ここで言っとけば新作に出られるかも！」と3人は大盛り上がり。

続編の内容について想像を膨らませるトークを弾ませて、「すごい呼吸を使うとか、いろいろな型を駆使して」と、宮野が「鬼滅の刃」にかけてボケると、「電車の中でも戦えるし」と花澤が受け、櫻井が「じゃあ、ちょっと（ポーズ）やってみましょうか」と、櫻井がノリノリになり止められるという一幕も。

最後にコメントを求められると櫻井は、「この作品は童心に帰ったような気持ちで楽しむことができました。観終わったあとに希望が残る、温かい気持ちになる作品です。この作品をよりたくさんの人に観てもらいたいです」と穏やかな表情で観客を見渡した。

宮野は、「この作品の副題は『ぼくが選ぶ未来』となっていて、今の状況にも繋がっています。何を僕らは選択していくのか、希望の光になっていくのか。僕自身は自分のできることをして、エンタメを届けていきたい」と強い目力で語った。

花澤は感極まった表情で、「シャオヘイは、周りの変化に柔軟に対応していきつつも、自分の心と向き合って心は自由に、自分がやりたいこと、一緒にいたい人、自分の居場所をちゃんと自分のものにしていっています。今はこの状況で生きづらいなとか、未来への不安が多い世の中だと思いますが、彼が進んでいった未来は明るいものだと思うし、そういうメッセージを受け取ってもらえたらいいなと思っています」と、言葉を選びながら思いを伝えた。

最新情報は、映画「羅小黒戦記（ロシャオヘイセンキ） ぼくが選ぶ未来」公式サイトへ。