FODにて配信中のドラマ『時をかけるバンド』『シックスティーン症候群』や、公開中の映画「映像研には手を出すな!」「鬼ガール!!」などの話題作に立て続けに出演している俳優の板垣瑞生が、記念すべき自身の二十歳の誕生日である10月25日(日)に、2021年のカレンダー「板垣瑞生カレンダー2021 -last moment in 10’s-」を発売。併せて発売記念リモート会見取材を実施した。

板垣は14歳のときに映画デビューを果たし、その翌年に公開した映画「ソロモンの偽証」では日本映画批評家大賞・新人男優賞を受賞。その後も、映画「響-HIBIKI-」「ホットギミック」「初恋ロスタイム」などの話題作へ立て続けに出演し、俳優としてのキャリアを着実に積み上げてきた。

そんな板垣が20代初の作品となるカレンダーのテーマに選んだのは、“10代最後の瞬間”。10代と20代のはざまの、危うくもエネルギーに満ち溢れた衝動的な美しさ、やんちゃで少年のようなあどけなさが残る中にも、日に日に変化し成長する彼の“10代最後の瞬間”が捉えられた作品となっている。

まず、現在の心境を聞かれた板垣は、「嬉しい」と一言。本日、二十歳を迎えられたことも嬉しいことであるが、板垣が普段から仕事を一緒にしている人たちとともに作ったというカレンダーが完成し、「こんなクリエイティブなことができるのが、嬉しいなと思う」と喜びを語った。

本作のテーマが“エモい”である理由を問われると、「エモいよね」って周りから言ってもらえることが多いと明かし、そんな中で“エモい”の理由が何なのかを考えるうちに、頭で考えたことと、それを表現するときの瞬発力のようなものが相まったときに「ホントの意味での感情的になれる」と言い、その意味での「“エモい”という言葉がいいな、と思った」と説明した。

今回のカレンダーに使われている写真は、板垣とは高校時代からの友人であるという、アーティスト写真やCDジャケットなどを中心に手がけるフォトグラファー・信岡麻美が撮影。板垣は「友達に仕事で会えるって嬉しい」と言い、友達という関係性だからこそ見せられた表情もたくさんあったと振り返る。

お気に入りの一枚はカレンダーの最初を飾る1月のショットで、夜の渋谷の街中で撮影。歩く板垣にピントが合っていて、後ろの景色が流れているという一枚を「奇跡的」と話し、「友達と遊んでいるような延長で撮れた」と笑顔を見せた。

10代を板垣は「奇跡だった」と振り返る。10代で出会った人たちに対して「一つ一つを大切にしたい」と言い、これから新しい出会いもたくさんあると思うが「出会った人たちに感謝を返したいな、忘れたくないな、と思った10代だった」と回想。「出会った人たちに自分は作ってもらえた」と今の気持ちを伝えた。

そんな板垣は二十歳の目標として「あんこ食べる」という、一見、意味がわからない目標を書にしたためて発表。仲の良い先輩たちに相談をして、ユーモアがあることをすることにしたと言い、10月25日から一週間、あんこを食べると決めて、スケジュールにも入っていると話す。

「大きな目標は心の中にあるし、取材とかでも言わせてもらっているけど、それにつながっていることだと思う」と説明すると、その上で敢えて「どういう人になりたいか、という部分で、このぐらい斜に構えても、誰かを笑わせたいというユーモアがある」というのを示したかった、と、自分の中では深い意味があると明かした。

二十歳を迎え、ファンへのメッセージを求められた板垣は「こんな人です」と言って照れ笑いしたあと、「これからも役者・板垣瑞生というのは続いていきます。もっとすごくなっていくし、もっとでかい人になっていくと思います」と宣言。「二十歳、これから大人。二十歳から長いですよ。長いですけど、僕はどんどん変化をしていって、板垣瑞生って結局、何者だったんだろう?と言ってもられるような人になっていきたいので、これからもよろしくお願いします!」と結んだ。