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9月19日（日）に開催される「RIZIN.30」（さいたまスーパーアリーナ）に初参戦し大きな話題となっている、ぱんちゃん璃奈選手（27）にフジテレビュー!!がロングインタビュー。「かわいいから話題になっているのでは？」と思った人は、このお話を聞いたら、ちょっと見方が変わるかも！？

取材場所は、所属する都内のジム。164センチのすらりとしたスタイルにぴったりな、カットソーとショートパンツで登場したぱんちゃん璃奈選手は、「暑いですねー」と取材班に声をかけるなど、とっても気さくな印象だ。

――コロナワクチンの副反応で救急搬送されたとのことでしたが、今体調はいかがですか？

今は治りましたが、怖かったです。唇の腫れ、しびれ、まひが出てしまって。すぐに救急車を呼べて良かったです。練習も再開できてほっとしています。（取材は8月下旬）コンディションはばっちりです。減量もいつもの体重が51キロほどで5キロ程度減らすので、そこまできつくはないですね。

――RIZINからオファーを受けたときの率直な感想は？

去年、RIZIN事務所を訪ね「出たいです！」と懇願していたので、今年になってオファーをいただいた時は、最初『本当かな？』と疑ってしまいました。ありがたいです！RIZINは日本で一番注目されている舞台。そこで女子のキックボクシングの対戦が初めて実現するわけですから、しっかり結果を見せて、いい流れを作りたいと思っています。

――そもそもなぜ格闘家に？

話すと5時間くらいになりますよ（笑）。中高一貫校に通っていた私は、中学校時代は水泳部に所属していたのですが、足も速くて。マラソンだけは小学校1年生からずっと1位でした。中学3年のときにマラソンをやらないか？と言われ、水泳部をやめて中3なのに高校生の部活に参加する形でマラソンを始めたんです。一日30kmくらい走る生活が続き、最初の1ヵ月で足がだめになってしまいました。

それでも根性で続けていたら、初めて自分の前をライバルたちに走られてしまい…がんばったけど無理なんだな、と。部活をすぱっと辞めてしまい、その後は不登校に。結局、高校2年の5月で中退しました。

――小さい頃から格闘技に親しんでいたわけではなかったんですね？

そうなんです。そこからまだまだ時間がかかりますが。高校を中退してから、アルバイト生活が始まるのですが、私は仕事があまりできなくて。居酒屋、カラオケ店、パチンコ店、バー、コールセンター、コンパニオン…。8年間で40くらいのアルバイトをやりました。

体を動かすのは好きだったので、22歳の時にエクササイズや護身用でキックボクシングを始めたんです。そうしたらジムで皆が褒めてくれて。でもアルバイトの方はうまくいっていなくて、23歳になった頃、理不尽なことで辞めさせられてしまったんです。モスバーガーで泣きながらハンバーガーを食べたのを今でも覚えています。その時、「あ、今日はジムに行く日だった。そうだ！私、キックボクサーならがんばれるかも！」と、思い立って走ってジムに向かったんです。何か降りてきたというか、すごくすっきりした気持ちになったんですね。

――でも、まさかそのタイミングでプロになろうとは思わなかったんですよね？

それが、その時に「プロになればいいじゃん！」って思ったんです。親から仕送りしてもらっているフリーターの身だったのに、その日、家族LINEに“次の職業決めたよ、キックボクサーになる”って送っていました（笑）。

――ご家族の反応は？

“変なこと言ってるよ～”って、最初は相手にされませんでしたが、私が本格的に始めたものだから、「危ないからやめなさい」と反対されました。でも2019年にプロデビューしてから少し経つと、試合にも来てくれるようになり、今は応援してくれています。

――モスバーガーで泣いた日が、人生を変えたわけですね？

はい！今から4年前です、最近ですよね！（笑）

私は今でもそうなのですが、コンプレックスの塊で…。アルバイトが続かなかったことで自信をなくしていたし、見た目も10代の頃からアトピー肌に悩まされて、美容クリニックに通うほどでした。今でもオフの日は、マッサージやクリニックに行ってがんばっていますよ。でも、キックボクシングをやろう！って決めた日からは、「これを逃したら何もないぞ、しがみついていくぞ」と覚悟を決められたんだと思います。

――プロになって11連勝中で無敗ですね。RIZIN.30も勝つ自信がありますか？

ここまで順調にくるとは思っていませんでした。今でもそうなのですが、試合相手の映像を見ると強く思えて勝てる気がしないんです。でもリングに上がってみると、“あ、意外と大丈夫かも”と思うことが多いです。記者会見で大きなことを言うのは、口だけでも勝ちたいと思っているだけで、内心はわりとビビっています（笑）。今回も負けたらどうしよう、という不安がありますが、あまり相手のことを調べすぎずに自分が最高のパフォーマンスをすることに集中します。

＜「女子のキックボクシングを盛り上げる」ぱんちゃん璃奈がRIZIN初参戦決定！＞

――ぱんちゃん璃奈選手といえば、試合当日の髪型やネイルも気になりますが？

ヘアスタイルはまだ決めていませんが、ネイルは「ドラゴンボール」のデザインにしようかと思っています。“ぱんちゃん”も、「ドラゴンボールのパンに似ているね」と、友人から言われてつけたんですよ。

――やはり「かわいい」と思われたいですか？

褒められればうれしいですが、人にそう思われたいのではなく、試合当日のパフォーマンスにつながるんです。「髪も完璧、衣装も完璧、エステも行った、点滴や酸素カプセルも、全部やったんだから！」と自分に言い聞かせると、自信がみなぎってくるんです。

――では、最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします！

RIZINの新しい分野になる女子のキックボクシングに参戦します。私が最初に出てしまって賛否あるかと思いますが、必ず楽しんでいただけるよう、盛り上がるように頑張ります！最近は女性のファンの方も増えてきてうれしいです。リングの上で魅せるのがプロだと思いますが、私はリングの外でも“熱い”ので、SNSやメディアを通じてこれからもチェックしていただければと思います。応援よろしくお願いいたします！

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