いよいよ2020-2021シーズンを迎える、フィギュアスケート。

今シーズンは、 FODにて、フィギュアスケート各地方の「ブロック大会」全6大会、「東日本選手権」「西日本選手権」、さらに「全日本ノービス選手権」、「全日本ジュニア選手権」を、LIVE配信することが決定している。

2020-21シーズン フィギュアスケート「ブロック大会」から「全日本ノービス選手権」までFODでLIVE配信の記事はこちら

国内では、12月に行われる 「全日本フィギュアスケート選手権」(以下、「全日本選手権』) に向けて熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられる。

9月末から始まる「各ブロック大会」を勝ち上がり、さらに「東日本選手権」「西日本選手権」を勝ち抜いて、ようやく「全日本選手権」の舞台に立てるのだ。

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フィギュアスケート女子全日本選手権への道のり

各ブロック大会に先がけ、フジテレビのフィギュアスケート・スピードスケート・ショートトラック総合サイト「フジスケ」では、この夏大阪で行われた全日本シニア強化合宿に参加した選手たちのインタビュー動画を公開。

合宿には、今シーズン、シニアデビューする鍵山優真選手、佐藤駿選手、昨シーズンの休養を経て、復活を期す三原舞依選手や坂本花織選手などが参加した。 フジテレビュー!!でも、その内容を紹介する。

第13回目は、「2020 東京フィギュアスケート選手権大会」(「東京選手権」/10月9日(金)~10月11日(日))のシード選手となっている、樋口新葉選手のインタビュー。

<樋口新葉 インタビュー>

――この合宿で取り組みたいことは?

氷上だけでなく、ダンスのレッスンも見てもらえるので、氷上につながるような体の動きを学んでいけたらと思っています。

――練習できなかった期間は?再開したのはいつですか?

4月8日から6月1日まで練習ができなくて、2ヵ月くらい氷には乗れなかったんですけど。再開してからは、徐々に氷に慣れていくような感じで練習を進めていきました。

今は、今までできていたすべてのことがほとんどできている状態なので、自粛期間の陸上でのトレーニングが、生きているかなと思います。

――具体的には、陸上ではどんなトレーニングを?

新しくトレーニングを(追加)したというよりは、今までやっていたトレーニングの強度を上げたり、頻度を増やしたりしました。

氷上の練習ができていなかったので、運動量は少し減っていたんですけど、体幹(トレーニング)だけではなくてジャンプや走ることを多めにやっていました。

――自粛期間中、スケートに対する気持ちの変化はありましたか?

世界選手権(「世界フィギュアスケート選手権2020」)が中止になってからしばらくは、「何の練習したらいいのかな」という感じでした。

自粛することになってからは、最初の1、2週間は「戻るのかな」という不安な気持ちもありましたが…。そこからはもうスケートのことは何も考えないで、「コロナにかからないように」とか、そういうことを意識しながら過ごしていました。

――今までと違う環境だからこそ気がついたことは?

マスクすること、いろんなところに触らないこと、電車に乗るときも気をつけなきゃいけないとか…今まで全然気にしていなかったことを気にするようになって。対策をすごくするようになったので、それはコロナが収まっても続けていきたいと思います。

それから、やっぱり練習ができない期間や試合が中止になること。これからも無観客の試合というのはあり得るかもしれないので、そういうことにも慣れていかなければいけないなと思うんですけど…。

試合でお客さんがいないというのはすごく悲しいので、観客の大切さというのがすごくわかりました。

――現在の練習状況は?

貸切は朝と夜で、普段通りの練習ができているんですけど、神宮(練習拠点である明治神宮外苑アイススケート場)のリンクは一般の貸切がまだ人数制限がかかっているので、滑りたい時間には滑れないという状況です。

(練習量は)1、2時間は減っていると思うんですけど、その分、陸上トレーニングでカバーできているので、すごくいい練習ができていると思います。

――今シーズンのプログラムについて教えて下さい。

ショートもフリーも去年と同じプログラムで試合に臨みたいと思っています。

――同じプログラムを選んだ理由は?

今年も海外の振付師さんに振り付けしてもらおうと思っていたんですけど、向こうに行けないので、最初はリモートでやってもらうことになっていたんです。

けれど、カナダやアメリカのリンクが開かず、振付師さんも滑れない状態で私も滑れないとなると…。それなら、今年も去年と同じプログラムで精度を上げて試合に臨んだ方がいいかなと思いました。

――トリプルアクセルについてはいかがですか?

昨年は、シーズン最後の最後で入れられたという状況だったので、今年こそはシーズ入る前から安定したジャンプにして、最初から挑めるようにしていきたいです。

昨日も今日も、最近の練習ですごく調子がいいので、質のいいジャンプが跳べてるんじゃないかなと思います。

ほかにも、トリプルアクセルを両方のプログラムに入れるのかどうかや、その完成度について、さらに北京五輪プレシーズンとなる今季への意気込みなどを語っている。

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