藤原季節「俺、舞台挨拶で泣くの嫌なんだよな」出演作を振り返り男泣き

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9月14日（火）、映画「DIVOC-12」の完成披露試写会が行われ、松本穂香、小関裕太、藤原季節、ロン・モンロウ、藤井道人監督、上田慎一郎監督、三島有紀子監督が登壇した。

本作は、株式会社ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントによる、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているクリエイター、制作スタッフ、俳優が継続的に創作活動に取り組めることを目的とした、12人の映画監督と12本の短編からなるオムニバス映画を制作するプロジェクト。この日の登壇者以外にも、横浜流星、石橋静河、蒔田彩珠といった多くの人気俳優が出演している。

作品を振り返ると、三島監督は「感慨深すぎて、ちょっとグッとくるものがあるんですよね」と言葉に詰まった。「一緒に映画を作りたかった、富司純子さんと藤原季節さんの2人を撮れただけで夢の様だと思います。存在が映画の様な富司さんに、同じ熱量で挑んでくれる方を探したときに、藤原季節さんだろうと思って現場に臨みました。藤原さんに、東北の南三陸出身という役をやってもらったんですが、1人で南三陸町に行って過ごして、寂しい思いをしてきたと聞いて。その人の人生を生きようとしてくれたというのは、監督としてこの上ない、幸せでした」と振り返った。

さらに「スタッフの熱量も高かった」と明かし、本作について「自分にとって人生の宝物になったと思います。歩（藤原が演じた役どころ）という人間を生んでくださって、藤原季節さん、本当にありがとうございます」と言葉を送った。

監督からの熱い言葉を受けた藤原は、「こうなる気がしてたんだよな…。この作品のことを話そうとするとちょっと」と目頭を熱くした。「僕は歩という人物に出会わせていただいたので、彼の寂しさを少しでも理解したいなと思って…」と語るも、「俺、舞台挨拶で泣くの嫌なんだよな」と涙が溢れた。

続けて、「この（出演した）『よろこびのうた Ode to Joy』というのは、出会いの映画でもあると思っていて、僕も三島監督や富司さんに出会えて、本当に救われました」と語った。共演した、富司について「僕は東映ヤクザ映画が大好きなので、震える様な思いだったんですけど。実際現場では冬海さんとして存在してらしたので、僕も歩としていることができて、極寒の海で冬海さんが這いつくばって、たくましく、強く、生きていこうと演技している姿を見て、とても心が震えました」と明かした。

イベント中盤には、横浜からサプライズでVTRメッセージが紹介された。VTRで横浜は「みっちー（藤井監督）、ロンちゃん元気ですか？今日は会場に行けずすみません。この状況下の中、いろいろなことを感じている人がたくさんいると思いますが、僕もいろんなことを今も感じています。そんな人に、この作品を見て希望の光を照らせたらいいなと思うし、背中を押せたらいいなと思っています。12本の映画があるので、皆さん楽しみにご覧ください」とコメント。

藤井監督は、横浜の容姿に触れ「芸能人みたいなメガネかけてるなと思って」とつぶやくと、上田監督から「芸能人だから」とツッコミを受けた。改めて藤井監督は「お互いインディーズというか、昔から『いつか売れたいね』と言ってきたので、久しぶりに流星と一緒に映画を作れて楽しかったですし、芝居を見て映画って楽しいなと思えたのでうれしいです」と明かしていた。

共演したロンは「横浜流星さんは、キャスト・スタッフみんなに優しいです。演技も素晴らしくて、私は自分の演技に自信が持てなかったんですが、（横浜さんのおかげで）アンナ役にさせていただきました」と語った。

映画「DIVOC-12」は、10月1日（金）全国ロードショー。

製作・配給：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©︎2021 Sony Pictures Entertainment（Japan）Inc.All rights reserved.

最新情報は、映画「DIVOC-12」の公式サイトまで。