ドラマ『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』が、FODにて配信されている。
本作は、畑亜希美原作の人気漫画を実写化したドラマで、結婚を意識しはじめた30歳の女性が、大人としての理性や現実に迫られながらも、理想の恋を追いかける姿を描く。
松井玲奈演じる主人公・森山志乃が、同年代の男性とお互いに駆け引きせず要領よく結婚したいと考えていたところへ、9歳年下の佐藤真雪(鈴木仁)から突然の告白を受ける。志乃は真雪のまっすぐな想いに“結婚相手ができるまで”という条件で付き合うことにするが…。
フジテレビュー!!は、今回初共演を果たした松井と鈴木にインタビュー。実際の年齢と近いキャラクターを演じた2人が、自身の役柄、そしてお互いとどう向き合ったのかについて語ってくれた。
<松井玲奈・鈴木仁 インタビュー>
──お2人は今回が初共演となりますが、お互いの印象は?
松井:自分より年下の男性と、メインの役どころで共演するのは初めてだったので、すごくドキドキしながらもワクワクしました。仁くんは、撮影を重ねるごとに、真雪としても魅力的になっていったように思います。
鈴木:安心して撮影に臨めました。真雪が志乃さんに頼るように、自分も松井さんに頼って、支えてもらいながら、楽しみながら撮影できたと思います。松井さんが、すごく頼もしかったです。
──自身の役との共通点、共感するところは?
松井:志乃との共通点は、仕事に真っ直ぐなところです。私も、この仕事を始めてから、ずっと仕事のことを考えてきたので。
あとは、私ももうすぐ志乃と同じ30歳になりますが、年齢が上がってくるにつれて、自分の人生設計について揺れ動いて悩む部分は共感できるところだと思います。仕事について、恋愛について、結婚について…30歳目前の女性はみんな、自分の幸せについて考える頃だと思います。
鈴木:共感できるのは、好きなことに真っ直ぐな部分。真雪というキャラクターは、幼いながらも男らしさがあると感じたので、そこはすごく大切にしていました。男として、物事に対してはっきりしているところだったり、志乃さんを思う感情や、行動力には、共感しつつも尊敬していました。
──お互いの役柄に対してどんな印象を持っていますか?
松井:真雪は、とにかく可愛い印象です。可愛い中に男性らしさもあって、そのギャップにドキッとします。可愛いと思っていたのに表情が豹変するところにキュンとしますね。
鈴木:志乃さんは、年上の女性という面で頼りになる。でも、その一方で真雪が男として彼女から頼られる部分もあり…。
世間的なイメージだと、男女関係では男性が引っ張るものだけど、年上の志乃さんと対峙する時はそのバランスが違っていて。難しくも、バランスを2人で保ちながら、いい距離感で思い合えていたと思います。
──実年齢も少し差のあるお2人ですが、撮影現場ではどのようにコミュニケーションを取っていましたか?
松井:空き時間に好きなものについて話したり…。撮影前に読み合わせの時間があって、現場で初めましてではなかったので、撮影の時にはすでに安心感がありました。
鈴木:僕は松井さんとの歳の差をそこまで意識していませんでした。演技をする上では対等でいなきゃいけないので、撮影外でもそれを意識して接していました。
──思い出に残っている撮影時のエピソードはありますか?
松井:家の中でのシーンを撮影しているとき、部屋に健康器具があって。バランスボールにいろんな人が座って遊んでいましたね。
あとは、真雪がスマホを持って暇つぶしをしているシーンで、仁くんがずっとお絵描きしていたのが印象的でした。本編にもその絵がちらっと映っていたと思うので、視聴者の皆さんに探してみてもらいたいです。
鈴木:外のシーンではお互い震えながら、カイロであったまりながら撮影していたのが印象に残っています。雨も降っていたりして、撮影の機会をうかがいながらだったので、寒い中みんなで頑張っていましたね。
──ラブシーンを演じた心境はいかがでしたか?
松井:ハグをするシーンでも、台本には詳細が書かれていなくて。監督が、「ここは後ろからのほうがいい」とか、何がキュンとするのか考えながら撮影をしていたんです。私は真雪くんがやってくれることに対してほとんど受け身だったので、「後ろからハグされるってこんなにキュンとするんだ!」なんて思いながら、志乃として、一つ一つの出来事を楽しんで演じていました。
鈴木:撮影に入って序盤で1話のホテルのシーンがあって。最初のほうにあったからこそ、ある意味で吹っ切れたんだと思います。甘えつつも男らしくカッコつけようと頑張っている真雪を、自分でも楽しんでいましたね。
後編では、“ほぼ初対面での告白から条件付きでの交際”という、劇中での恋愛シチュエーションを軸に、2人の恋愛観に迫る。
撮影:山越隼