超特急 世界のダンス音楽に挑んだアルバムは「10年間培ってきたものが凝縮した作品」
今年12月25日に結成10周年を迎えるメインダンサー&バックボーカルグループ、超特急。節目を迎える彼らが11月10日(水)に、3年ぶり、4枚目となるアルバム「Dance Dance Dance」をリリースする。
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「Dance Dance Dance」は、英語やハングル、ロシア語、ポルトガル語など世界の言語とダンスミュージックを網羅したほか、初めてダンサー4人でレコーディングした楽曲も収録。新しいチャレンジが満載の作品だ。
本作を携え、東京・大阪のアリーナ公演も控える超特急にフジテレビュー!!がインタビュー。前後編でお届けする。前編では、アルバムの裏話をたっぷりと聞いた。
<超特急 インタビュー>
「ダンスで世界を笑顔に」その集大成が「Dance Dance Dance」
──3年ぶりに発売されるアルバム「Dance Dance Dance」。タイトルにはどんな意味が込められていますか?
カイ:2021年にリリースしてきた曲たちは、どれも毛色の違うダンス曲でした。というのも、「ダンスで世界を笑顔にする」をテーマに掲げて、活動してきたからなんですよね。その集大成という意味が、アルバムタイトルには込められています。また、僕たちは常に前を向いて進んでいますが、10周年の大切な節目でもあるので「メインダンサー&バックボーカル」グループということを、今一度、確認するという気持ちも表しています。
──世界各国のダンスミュージックと言葉を歌いこなすため、タカシさんはレコーディングがいつも以上に大変だったのでは?
タカシ:レコーディングが何日も続くときは、特に気持ちの切り替えが難しかったです。今日の曲は激しいダンスビートだけど、翌日は急にスロウな曲を歌ったりする。そうすると、シンプルに頭に入れ込む作業が難航するんですよね。
通常盤のみに収録される「You Don’t Care」は、聴きなじみがあるビートだったけど、歌いなじみがあるかというとそうではなかったですし…。この曲はレコーディングの最後だったのですが、ゴールが見える直前って、ラストスパートをかけて残っている力をどれだけ振り絞って振り切れるかが大事になってくるところがあるんです。そんなタイミングでメロウな曲が来たので、なかなか頭に入らず、当日まで苦労しました。
ダンサー4人の楽曲も収録!ボーカル・タカシ不在に不安も…「楽しめた!」
──初めてダンサー4人だけでレーディングした曲もあるんですよね?
ユーキ:ロシア語で「こんにちは」を意味する「Добрый день(ドーブリジェン)」という曲が4人の曲です。今まで僕は、カイのあとにレコーディングの順番が回ってくることが多かったのですが、今回は僕が最初にレコーディングに入りました。
カイ:そう。今回はいつもと逆の順番で録っていったんです。
ユーキ:だから新鮮でしたね。「最初に歌う」と聞かされたときは、「マジか…」って焦ったけど、始まってしまえば楽しくて。スタッフさんに褒めていただいたので気持ちよく歌えたし(笑)、一瞬だけでもボーカルになりきれたなと感じました。いつもはタカシの歌が入っているところに、コーラスとかを入れていくんだけど、今回はまっさらな白紙にちょっとずつ色を足していくような感じで、その第一人者になれてうれしかったです。
リョウガ:第一人者って何(笑)?
ユーキ:それぞれパート分けして歌っているので、そこも新鮮に感じてもらえるんじゃないかと思います。ダンスの振り入れも楽しみですね。
タクヤ:僕はユーキの次にレコーディングをして、主にラップを担当しています。僕も楽しめましたね。
──皆さん、事前に練習をしてからレコーディングをされるのですか?
タクヤ:えっと…(一瞬沈黙してから)、そうですね。練習しました。
カイ:え?
リョウガ:嘘でしょ。
タカシ:数日前に言ってたのと違う(笑)。
リョウガ:(にやりと笑いながら)ユーキは練習した?
ユーキ:うん、練習した。キーを合わせなきゃいけないから、練習しないとね。リョウガは?
リョウガ:もちろんしたよ。タクヤは?
タクヤ:…してない。
タカシ:これが、本当です(笑)。
リョウガ:なんで、嘘ついた?
タクヤ:なんか、流れ的に、そのほうがいいかなと…(笑)。
リョウガ:僕は、タクヤのあとに録ったのですが、これまでも少しずつですが、ガヤ録りなんかも重ねてきたので、そんなに緊張せずにすみました。ただ、若干心配もありましたよ。今まではタカシという存在がいたから、ダンサーが参加しても曲として成り立っていた。今回はダンサーだけで、果たして曲として成り立つのかなと。いざ、始まってみると楽しかったし、かっこいい曲になって大成功でした!
カイ:同じ感想になっちゃうけど、僕たちみんな歌うことは好きだから、楽しめたし、新鮮だったよね。ディレクターさんと相談をしながら、歌い方のアプローチを変えてみたり、ハモも自分の声で重ねたりもして。その作業をタカシはいつも1人でやってるんだなと思うと、頭が上がらないなと。仕上がりを聴いたら、すごくかっこよくなっていて満足のいく楽曲になりました。さっきユーキが言っていたように、パフォーマンスがどうなるのか。タカシがいないから、4人で踊ることになるのか、ライブではどう見せるのかも楽しみですね。
「같이 가자(カチ カジャ)」ではハードなダンスに苦労?「ライブでやるときは前後にMCを(笑)」
──「CARNAVAL」のMVでは、曲調に合わせてど派手なサンバの衣装を着て踊っていますが、重くありませんでしたか?
タクヤ:少し重たかったです。
ユーキ:移動するときに、それぞれが接触しないように気をつけたよね。タイトには動けない。ソーシャルディスタンスが“ちょうど”取れる幅だった。
カイ:“ちょうど”かどうかなんて、分かんないよ(笑)。
ユーキ:あれが“ちょうど”なんだよっ。それ用の衣装なんです(言い切る)。
カイ:あはは。背中の羽もだけど、ヘッドドレスの重さが気になったよね。特に僕とユーキは重かったので、ヘッドダウンができず、振り付けを急きょ変えたんです。
ユーキ:そう、変えた。だって、首がもげそうだったもん。
──アルバム収録曲で、他にMVを撮る楽曲はありますか?
カイ:「같이 가자(カチ カジャ)」は、実は昨日撮影してきました。(※)
※取材は9月末
カイ:先に公開された「超特急主催の高校生ダンスプロジェクト」用の動画とは別に撮影したもので、大きく分けて、2本の軸を作っています。1つ目は、メンバーによるダンスのシーン、2つ目はソロのシーンで、こちらはストーリー仕立てになっています。
ユーキ:今回は、ストーリーやディレクションをカイが担当しているんですよ。
カイ:全体の構成としてダンスの動、ソロの静。ダンスシーンもこだわって撮っていただきました。「ここはこのカットで撮りたい」「このパートはダンス映像にしたい」と、かなり明確なビジョンがあったので、プロデューサーや監督と丁寧に話しながら撮影しました。自分で言うのもなんですが、みんなをかっこよく撮れたと思います。あまり答えを「これ」とはっきり出すのが好きじゃないので、それぞれが見て感じてもらえたらうれしいですね。
──この曲は「高校生ダンスプロジェクト」の課題曲になっていますが、振り付け時に大変だったことはありますか?
タクヤ:韓国で活動している日本人ダンサーのYUMEKIさんに振り付けをしていただいたのですが、映像で送ってもらった振りに、すごくパワーを感じました。ただ、コロナ禍で直接YUMEKIさんから指導していただくことができなかったので、日頃からお世話になっているコレオグラファーの先生や、メンバーといつも以上に映像を何度も見返しながら念入りに振り入れしました。
──かっこいいダンスですが、フィジカル的には結構しんどそうですよね。
リョウガ:ええ…、疲れました。送ってくださった映像のイメージがあるから、それに忠実に踊ろうとすると、体力が持たない。踊りが激しいので、この曲をライブでやるときは、前後にMCを挟みたいと思います。
タカシ:たしかに(笑)。僕としては、歌いながら踊れたら…まだ想像つかないですけど、できたらかっこいいですよね。
──このアルバムは、ブラジル、韓国、アメリカ、スペイン、日本、メキシコ、アフリカと、多彩な国の音楽と言語、ダンスを網羅していますね?
ユーキ:そうですね…。ただ、インドがないんですよね。なので、インドの象徴的なダンスを踊ってみたい気がします。
カイ:あの、“びた揃え”のやつ!?
タカシ:インド映画とかで、なんの曲当てはめてもハマるようなダンスがあるよね。
ユーキ:「ダサかっこいい」って、これなんだろうなって感じがする。
カイ:インドの皆さんは尊敬するし、文化もすばらしいけど、あれはちょっと…。
ユーキ:そう?かっこいいと思うけど。
リョウガ:そんなこと言ったら、これまでインドっぽい曲調もやってきた超特急はどうなるの~。
全員:たしかに!
リョウガ:超特急は今回のアルバムのみならず、10年間でさまざまな曲調に挑戦してきました。その集大成、培ってきたものを凝縮した作品になってると思います。コロナ禍で開放的な気持ちになりづらいし、人との関わりも難しかったりする…。そんななかで、このアルバムを聴きながらグーグルマップを見て、世界中を仮想旅行して楽しんでほしいですね。
「やっぱり疾走感やで!」というライブに
──アルバムのリリース後、11月23日(木)、12月26日(日)にはアリーナ公演もあります。どんなライブにしたいですか?
ユーキ:テーマも「Dance Dance Dance」で、新曲による新しい色もありつつ、10周年なのでお祝いをしながら、8号車のみんなに感謝もしっかり伝えたいですね。10年を振り返るというよりは、楽しんでどんどん走っていく姿を見せられたらと。「超特急のライブは、やっぱり疾走感やで!」と思ってもらえるようなライブにしたいと思っています。
リョウガ:そのためにも、とにかく「CARNAVAL」を聴け!
カイ:それ、(フジテレビュー!!の)動画を見ないと、全然伝わらないよ。
リョウガ:だから、動画も見てね~!
撮影:河井彩美
取材・文:キツカワユウコ
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